静岡マラソン２０１７

2017年03月05日 18:23山と関係ない話全体に公開

　今まで応援ばかりだった静岡マラソン。さすがにフルは無理でしょ！と敬遠していたが、昨年SHCを応援するボードをかざしていて思った。「オレ、なんでこんなことやっているんだろう。」１年前のこの瞬間が、５８年の人生初フルマラソンへのきっかけになった。
　思えば幼少の頃から運動は苦手だった。小学校低学年のとき、たかだか片道４キロばかりの徒歩遠足で、翌日脚の筋肉痛で学校を休んだ。亡き母は思ったことだろう。「情けない。」
その後も特に運動に熱中することは無かったが、１０年前山歩きを始めて、徐々に体力が付いてきたことを感じた。５年前からハーフマラソンに出場したりもしたが、フルには手が出なかった。しかし、例年悪天候に泣かされた静岡マラソン。初の参加で、好天無風のよき日を迎えた。
　自分としては、初めてということもあり、５時間以内の完走を目指した。少々寒い朝であったが、時間が経つにつれ、気温も上昇した。午前８時２０にスタートしたが、自分のブロックは約１０分遅れでスタートラインを通過。コースはいつも練習しているコースばから。「楽しいなあ。」沿道の応援も賑やか。ふと、「炎のランナー」を思い出した。就職したばかりのときに観た映画。その後の人生に少なからず影響を与えている。職場近くでは同僚の応援。「ありがたいなあ。」新静岡ICへの取り付け道路際で、トランペットで「チャリオッツ・オブ・ファイヤー」炎のランナーのテーマをトランペットで吹いている男性。思わずニヤリとする。
　自宅近くでは、体調が悪く、あまり外出しない妻の応援。なにより嬉しい応援であった。数多いエイドステーションでは、必ず水分補給し、暑さにやられないよう注意した。日本一もしっかり見え、関門の海岸線では、いつもは迎え風で悩まされるところ、無風の状態で気持ち良いランを楽しめた。２５キロ地点までは疲れもあまり感じなかったが、３０キロを越える頃まで、１時間１０キロのペースを守った。今まで練習での最長距離は３０キロ。ここから先は未知の領域である。しかしまだ疲れを感じなかった。あと１２キロで終わるのが寂しくなった。
　３５キロを越え、いきなり脚が上がらなくなった。後は気持ちとの戦いで、ネットタイム４時間１６分で完走できた。ゴールの瞬間、この年齢になってもフルマラソンを走れる体に産んでくれた亡母を思い、不覚にも涙ぐんでしまった。
　と、こんな具合に初のフルマラソンは、目標をかなり超えるタイムで完走できた。好天に恵まれたこともあったが、今後もフルマラソンに出場し、少しでもサブ４に近づきたいものである。
　最後に、打ち上げに誘って下さったSHCのメンバーに感謝します。ありがとうございました。

　

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