みなさんは「目を覚ます夢」を見たことがあるだろうか。僕は結構ある。朝起きて普通に身支度をしていたつもりが、気づいたらベッドの中に戻っているのである。1度ならまだしも、何度も続いたりすると結構な恐怖を感じる。次の目覚めも実は夢で、再びベッドに戻ってしまうのかもしれない。夢と現実の境が曖昧になり、永遠に夢から出られないように思われる。
たった今もそれがあった。日記にして公にしてはいけない何かの啓示のような気もするのだが、日記に書いてでも置かないと怖くて再び寝られないので書くことにする。この日記を書いているのも夢でなければよいのだが・・・・・・。
昨日の夜は友人の家で徹夜をして、今日の午後3時に帰宅し、4時から11時まで昼寝(?)をした。その後暫く作業をして午前4時に再びベッドに入ったのだった。
掛け布団にかかる奇妙な圧力で目が覚めた。僕のベッドは壁に接して置かれているのだが掛け布団がやけに重く、壁とは逆の方向へずり落ちようとする。同時に強い水圧のようなものを全身に感じる。特に瞼と顎に強い圧力がかかり、目は空けていられずかき氷を食べた後のように歯がジンジンと痛み、首は自分の意思に逆らって後ろに仰け反ろうとする。
ベッドからずり落ちないように壁際に寄ろうとすると、布団の圧力がますます強くなる。自分と壁の間に見えない誰か(人間の形ではないが)が寝ている様だ。同時にすぐ近くで老若男女複数の人の声が聞こえる。何を言っているのかはよく分からない。食堂の喧噪のように特に感情を感じさせない声音だった。
とりあえずベッドから降りて電気をつけることにする。瞼がほとんど開かず頭がのけぞっているので前に進みづらい。部屋の入口まで這って行き、スイッチを入れる。しかし点かない。何度オンオフしても反応がない。この部屋に2年間住んできたがこんなことはなかった。
ここに至って初めてこれはただことではないと気づいた。自分は霊感がない方だが、齢二十にしていよいよマジな心霊体験をしてしまったらしい。しかし何も自宅のベッドで平和に寝ているときに体験しなくてもいいのに・・・などと思う冷静な所も少しは残っていた。
ここにいるのは何かヤバいと思い、部屋を出る。膝でいざりながら言うことを聞かない首を引きずって何とか玄関前まで来た。トイレの窓から外の光が流れ込んでいる。
すると次の瞬間、突然まわりが暗くなった。同時に体を包む温い圧力。僕はベッドの中にいた。
相変わらず壁からの斥力は続いている。自分の横に寝ている奴の正体を確かめてやろうと、全身に力を込めて壁ににじり寄る。しかし壁に近づくほど頭にかかる圧力が強くなり耐えがたい。また正体不明の喧噪も聞こえてくる。僕は探索を諦めて脱出することにした。
もう一度膝をつきながら手探りで玄関へ向かう。何とか鍵をはずし、勢いよく家の外に飛び出した。パジャマを着て寝たはずなのに何故か全裸だがこの際気にしてはいられない。トイレの窓からは日光が漏れていたのに、外はまだ真っ暗だ。とにかくアパートの共同玄関へ向けて一歩を踏み出した。
またもや暗転。僕は3たびベッドの中で目を覚ました。今度という今度は半ばパニックになっていた。
もはや脱出は不可能に思われた。残る選択肢はただ一つ、ベッドの中の化け物と対峙することだけだ。今度は壁と自分の間でなく掛け布団の中に何か入っていないか確かめることにした。手で掛け布団の綿を探っていると、何か固いものが当たった。人間の手だった。その手は突如僕の手首をつかんできた。同時に掛け布団の中で複数の掌が蠢く。それらは僕の全身を束縛すると同時に、顔を掴んで息を塞ごうとする。ああもうだめだ、と思った。
そうして4たびベッドの中で目覚め、今に至るという訳である。時刻は4:50頃だった。何事もなく電気がついた時は心底ホッとした。僕の文才のなさのせいで全く怖さが伝わらないだろうが、自宅のベッドで目が覚めるというシチュエーションが4度も続くと、今度の現実もまた夢なんじゃないかと感じてしまう、その恐ろしさは何となく分かってもらえるのではないかと思う。
掛け布団の中に何か入っていないか、もう一度確かめてから寝ることにしよう。
kigisuさんコンバンワです。
おおおおお懐かしいですね、若さゆえの不思議な夢体験をされている様です。ちょっと不気味と不安が襲って来ている感じは如何でしょうか?
実の所余り不安にならなくて大丈夫です。余は夢なので何をされる訳でもありません。むしろその不思議ちゃん体験を楽しまれれば宜しいかと思います。その内慣れて来れば楽しむ事も出来ますよ。私が高校生の頃は『幽体離脱』が流行りました。大体は夢なのですが、その夢をコントロールするなどうんぬんかんぬん・・・色々有りました。
時には白昼夢なんか体験すると「自分はどうなっちゃうのかなぁ〜」と不安になったモノです。白昼夢は歩いている時、急に自分が空を飛んで数百メーター先にいる電車の中に滑り込むと言う内容でした。「はっ」と気が付くと良くぞこけずに十数メートル歩いているではありませんか。
実は昨夜久し振りに昔から見ている夢を見ました。うっかりリビングで転寝して朝の2時過ぎに気が付き寝床へ、これが意外と寝れずに気が付くと3時半、多分この後寝付いたと思われる。そしてその夢は・・・・家に帰ると、そこはいつもの自宅ではなく、夢のなかで建てた2軒目の家だった。そして中に入ると亡くなった両親や友人・知人がそこに集っている・・・・
夢の中で土地を探して家を建て懐かしい人達と集う、そんな夢見始めてを足掛け5年となりますかな。(^^)v
あと注意しなくてはならないのは『自分の歯が抜け落ちる夢』です。この夢を見始めたら2年後に幼馴染、仲人をして頂いた叔父さん、そして父親が相次いで亡くなりました。虫の知らせですかな、夢占いでは歯の抜ける夢は『親しい人が亡くなる前兆』との記述が有りましたが、まさしくズバリでした。父親が亡くなってからは「歯の抜ける夢」は見なくなりましたよ。どうもその関係は深層心理学的な理由が有るようです。
話を本題に戻しまして、余は体のリズムと生活にズレが出ている為、「見ている夢」が寝起きに記憶として残りやすい様です。
なので、山でテン泊や登山後の就寝などは、意外とその様な夢は見ないかと思います。
一部例外が有りましって、上高地徳沢園のテン泊では正夢を見てしまいました。
大分長くなっちゃいまして申し訳ございません。出来るだけ規則正しい生活をおくれば、治まって来ると思います。
でもまだ二十歳代、無理は効きますので逆に楽しまれても宜しいかな
<ps>
霊体験ですが、どれが本物かはよく判りませんが、喧噪というかお経というか騒がしい声が聞えるのは共通していますね。友人は布団ごと部屋の中をぐるぐる廻りながら飛んでいた体験もしていますので、大概は夢ではないかと思います。また不思議ちゃん体験したらカキコキをお願いしますね。楽しみにしています。
kintakunteさん、コメントありがとうございます。
自分もなかなか変な夢を見る方だと思っていましたが、kintakunteさんには及びもつかなさそうです。kintakunteさんほど不思議体験を重ねておられれば確かに恐怖の夢も楽しみに変えられるかもしれませんね。不思議な夢を楽しめるようになれるなら日々の生活に潤いが与えられそうですが、チキンな僕は精々規則正しい生活に努めるとします
「歯の抜ける夢」は興味深いですね。歯の抜ける夢は見ないように気をつけます。気をつけたら余計見てしまいそうですが。
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