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■シラカバ林の中の静かなキャンプ場
お気に入りのみずがき自然公園は早朝からマットを背負ったクライマーで大賑わい。
まだテントを張り始める人はまばらだったけど、ここは人気なのでそのうちいっぱいになるだろう。
瑞牆山荘を越えて金山沢沿いの林道を予約してあった金山山荘へ向かう。
山荘のご主人に破格の幕営料1,000円を渡して、道を挟んで向かい側の坂道を、シラカバの木立と落ち葉に覆われたこじんまりとしたキャンプ場に下りていき、テントとタープを張らせてもらう。
トイレはテン場にはないので山荘のを使う。
東に聳える向山、五里山が陰になって陽は当たらず、午前中はまだ冷たい空気に包まれていた。
■いろいろ持ってきたものを試す
テントを張ったら室内にコットとシュラフ、タープ下には椅子とランタンスタンド、テーブル、焚き火台をセットし、そのあとハンモックを二本のシラカバの間に渡して吊り下げる。ベタなレインボーカラーは地味なテントやタープに比べると場違いなくらいの鮮やかさ。
キャンバス地でトレッキング用ではないので重くてかさばるけど、揺られると安心感があって快適。シュラフにくるまって昼寝したけどさらにマットを使えば下からの冷気は防げると思う。
■ぜいたく山ごはん
昼はたらこスパとダッチオーブンでピザを焼いてみたらクリスピーな食感になり、酸化した古い油の匂いがしてあまり美味しくなかった。夕飯は鍋にズワイガニを茹でて有頭エビとムール貝、タラ、キャベツなど野菜を投入しトマト缶とワインで煮込んでルッコラと生クリームを入れた魚介のトマトクリーム鍋を作ってみた。まあまあ美味しかったけど食べきれなくて大量に残ってしまった。放置しておくとクマが寄ってくるので、翌日リゾットにして食べようとクルマの中に避難させておいたら昼過ぎに陽があたると車内の温度がみるみる上がり、魚介のスゴい匂いが充満になってしまう。
■夜は焚き火
薪は山荘で1,000円で購入。ナイロンの布袋に桐の薪をツメツメに入れてくれた。軽いけど火持ちは良い。夜風が強くて落ち葉がたくさん積もっていたので飛ばされる火の粉には気を使っていた。
■安定した照明に課題感
永年使用してるコールマンのツーマントルランタンは暗闇の中ジョウゴが見当たらず、ガソリンが補充出来なかったので結局使えなかった。ならばとフュアーハンドのオイルランプを取り出したが、ダイヤルを逆回転させ灯芯がタンクの中に落ちてしまいこれも使えず。もう火には頼らぬとばかりにベアボーンズのLEDランタンを取り出したが充電不良なのかまったく点灯せず。替えの充電池を4つも持参したのに全て劣化しており、灯いて10秒で三たび暗闇に包まれた。高物買いの銭失い。B品。
最後に頼りになったのはキャリーザサンのソーラーランタンとヘッデン。明るさはもの足りないけど最後まで消えはしなかった。
■周りの人々
利用客は少なくワタシ以外は5人くらいのキャンプ好きで集まったグループだけ。翌日はストーブ付きテントの常連の方が一人。キャンプ場の奥には使われていない山小屋があって管理人の人が雨樋に詰まった落ち葉をブロアーで吹いていた。山荘の猫がキャンパーたちに近づいては食べ物をねだっていた。
■放電でロードサービス要請
撤収が終わったのは翌日の昼を過ぎていた。相変わらずの手際の悪さを反省。荷物を積み込みクルマに乗っかるとエンジンがかからない。パワーウインドウ、パワーシート、オートバックドアも電気系はすべて起動せず、メーターパネルも真っ暗。e-POWERでも電気がなければどうにもならない。日産のディーラーに電話して保険のロードサービスを呼んでもらった。小淵沢から到着まで小一時間、その間山荘のご主人とおしゃべりしながら待った。
■山荘の名物はピザ
玄関先にはピザ窯があってご主人が請われる毎に焼いている。
呼び込み用にはためいているビザののぼりはゆるキャンにも登場していた。いまの天皇陛下が皇太子の頃に小屋の前の道を通る予定だったが直前に反対側のみずがき自然公園側を通るルートに変更された。以来道は狭いままだ。
■エンジン始動
ロードサービスがレッカー車で到着したのはすでに陽が傾いて夕方の寒さが厳しくなってきたころだった。はじめはポータブル電源でスタータを回そうとしたが電圧が低すぎるのか静寂のまま。トラックと直結するとやっとエンジンがかかった。
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