昔,特に学生時代はお金がない中アウトドアに励んでいたので装備と言えるものはほとんど持っていませんでした.普段のスニーカーにジーンズ,綿のTシャツにトレーナー,塩ビのカッパ,冬は長靴.当時フリースは随分高価でした.投資は恰好よりも見たい景色,空気,達成感が優先でした.
無知と勢いの為せるところなのでしょうが,それで何度か痛い目にも遭い,少しずつ必要な装備を揃えていきました.家族も持った今ではあまり無理な山行もせず,また体力の低下も無視できず,快適性と安全性を考えるようになってきました.
今ではお金を出せば本当に快適で安全性の高い装備を手に入れられますが,そうは言ってもいくらでも投資できるはずもなく,自分の技術体力との相談となります.とくに寒さや雨対策,けがの未然防止対策などはどこまでも機能性を求めるとかなり高額になります.機能性と必要性のバランスが大事ですが,所有欲がついつい顔を出してしまうのも否めません.もちろん個々人によって山登りに優先するものも違いますよね.景色が見たい,達成感が欲しい,好みの恰好で歩きたい等々.
知識や技術の向上が安全性を最も高める手段であるのは当然ですが,色々と機能性商品を手にすると随分と快適に過ごせるのだなと感心することも度々で,味をしめると物欲に襲われてしまいかねません.普段着にあまりお金をかけない私も,ショップに行くと初めは値札を見て高いなあと思っていたのに,色々とみているうちに感覚がマヒしてくることも度々です.よくショップに行くことを「遭難する」「滑落する」というのも分る気がします.
山登りは間違いなく普段の生活より危険な活動をし,危険にさらされた場合は莫大な費用と迷惑がかかることを常に念頭に置いて楽しみたいと思います.そこへの投資をどこまで許せるか,技術体力でカバーできるか,バランスの判断が難しい所ですね.
zepsさん、こんばんわ。
若いうちは体力もあるし、身体も頑強だから、
少々の無理も効くし、装備がないならないなりに
いけるところにしかいかないので、
何とかなることも多いですね。。
で、歳をとると経済的に余裕は出てくるけど、
それ以上に体力が落ちて、軽さと高機能という
快適性を金で買わざるを得なくなって、
若い時以上に財布が苦しくなったりします。。
まあ、山道具は揃えているだけで行った気にも
させてくれるし、眺めているだけで楽しいってのは
あるんだとは思いますが(笑)
私も先日、滑落してきたばかりです。。
(詳しくは数日前の日記で)
s-katayamaさん,こんばんは.
まさにその通りなんですよね.眺めているだけで楽しいってのも同感です.忙しくて山に行けない分,つい会社帰りにショップに寄ったりネット通販を眺めたり...
ただ最近はブランドに対するこだわりよりも機能性との費用対効果で選びますね.いくつかすごく割引するブランドがありますよね.
財布に関しては,独身の頃は滑落しまくってましたが,今ではすっかりセルフビレイすようになってしまいました(笑).
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