先週入院で、17日に切除手術、本日退院。
このような形での入院、手術を初めて体験したが、決まった頃には手続きなどを見て思ったより大変と感じ、その後入院までにいろいろな話を聞いてそれほどのものではない(だろう)と危機感が薄れ、実際に受けてみると結構大変なことなのだと感じ直したところです。
以下は術中に私が見た自分の腸の中に関するレポートです。
腸の中は人間の外側の皮膚より全然柔らかく粘膜の塊みたいに見えました。我々が日頃見ることのできる粘膜の例として口の内部や下半身の孔の内部がありますが、それよりももっと柔らかな組織でできているように見えました。しかし、口の中を噛んでしまったときと同じで切り取ったりするとそこから出血しますから、その傷をどう処置するのか知りませんでした。自分では観念的にそんなものは放っておいても自然治癒するのだろうと簡単に考えていました。
しかし実際は違いました。その傷を修理するのですね。傷の周りの粘膜を集めて巾着状にまとめ、テープのようなものでひっくくるのです。私の場合は2か所取ったのですが、それぞれの患部に複数個所のひっくくった跡が見えましたので、患部を切り取る作業よりもひっくくる作業に時間がかかるようです。
内視鏡による手術と言うのは、外から切り開くやり方に比べれば人体への負担は少なくて済むものの、それでも口の中の粘膜を誤って噛んだ時と同じような結果をもたらします。したがって、ちゃんと止血する必要があり、であるが故に再度出血するケースもあり得るということが良く解りました。
これから2週間、アルコールやトウガラシのような刺激物摂取を控えなくてはなりませんが、その我慢をさせるのにあのような映像を患者に見せることが動機の一つになるかも知れないと思った次第です。その意味でも内視鏡手術というのは大きな力になっているかもしれません。
