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去年は、本格的に沢登りを初めて3年目でした。
去年は特に沢を締めることもなく、冬も沢に行くことにしたので、このふりかえりは単純に年が変わったタイミングですることにしました。
沢登りをまとめるとこんな感じでした。
・始〜末: 3/21〜12/16
・沢行: 計20日18回 (日帰り:16, 1泊:2)
・エリア: 奥多摩/奥秩父/丹沢/中央アルプス/那須/谷川/草津/甲信越
・グレード: 1級〜3級
※これら以外でも、マルチピッチ、ハイキング、外岩ボルダー/ロープなどでも山行しています。
去年の目標は、利根川本谷(9〜10月狙い)でしたが、天候やメンバーのタイミングの関係で達成できませんでした。
年始の時点では経験的にも体力的にも難しそうな状況ではありましたが、そこに向けてのトレーニングは重ね、泊まり沢の経験を積んだり、規模の大きな沢の遡行経験を増やしたりして、準備及び体力については計画通り進めることができたと思います。
今年は暖冬で雪渓は去年よりもさらに少なめだと思われるので、夏の早い時期(7〜8月)ぐらいの遡行目標として頑張りたいです。
去年のテーマは、山行持久力（重い荷物を持って長時間歩ける力）と、大滝登攀力（アルパインでのロープワーク含む）、この2つの向上でした。前者はやるだけなのでアレでしたが、後者は大きめの滝がある沢に行き巻かずに登る、を多く行いました。
ベスト沢は、中央アルプスの中御所谷でした。
記録: https://yamare.co/5815516
一昨年に隣の西横川を遡行して降りてくる際に「あんなところ遡行できるのか…？」と下山のロープウェイから見下ろした沢でしたが、1年重ねた経験で楽しく遡行することができました。
最高の天気、最高のコンディション、そして沢は貸切、と最高尽くしの楽しい沢でした。千畳敷カールに出るところの感動は半端なかったですね。下山がない（ロープウェイ）ため、遡行と登攀に全力出し切れるのも楽しいポイントです。
アプローチのバスが少々面倒臭いですが、メンバー全員に登攀力(10a+)があり、3級の沢の遡行経験があるリーダーがいれば、最高に楽しめると思う沢でおすすめです◎
3月の沢始めは西丹沢の寺ノ沢でした。
記録: https://yamare.co/5296097
渋い沢ですが、20m大滝の登攀を目的に行き、無事に楽しく登ることができました。ただ、大滝以外は巻く滝が多く、巻きが大高巻きになったり、目立った眺望もなくとても渋いので、あまり人にはオススメしませんw
滝登攀のトレーニングに良かったのは福島県の阿武隈川水系、南沢です。
記録: https://yamare.co/5714994
連続する��+程度の滝が全て登れるので非常に楽しめました。大滝も30mほどで見応え十分でした。
こちらも一昨年に隣の白水沢を登った後に、この沢を登ってこられて山頂で会った uchiken さん達にオススメされた沢でした。なんとこの後、谷川の沢で uchiken さんにお会いすることができてしまい驚きでした ( https://yamare.co/5976066 )
白毛門沢の大滝「タラタラのセン」も登攀できました。
記録: https://yamare.co/5921992
沢靴で登れる範囲でなるべく水流近くを狙った満足なラインが取れましたが、クライミングシューズを履けば水線ド真ん中も行けそうでしたね。
ここでは、これまでいつもヘッデンになっていた下山時の白毛門の下りをきちんと昼間に降りられて一つ苦手意識が克服できたりもしましたw
丹沢の有名沢、小川谷廊下の遡行もできました。
記録: https://yamare.co/5947456
が、ここには2度行きまして(↑は2度目)、1度目では要救を発見からの通報/救護/付添下山、と少し特殊な経験も積めました。明日は我が身な山岳事故に改めて向き合うことができました。怪我をされた方からは個人的に連絡を頂き、命には別状なく養生されているそうです。記録は我々のとった行動のみにフォーカスして残すことにしました。
記録: https://yamare.co/5875662
変わり種として、温泉の出る沢や、水のない沢にも行きました。沢としては比較的簡単なので、初心者連れで行きました。
草津 毒水沢 (香草温泉): https://yamare.co/6111598
丹沢 沖ノ源次郎沢: https://yamare.co/6282281
泊まり沢には2度、定番の奥秩父・釜ノ沢東俣、そして谷川・ナルミズ沢に行くことができました。
釜ノ沢東俣: https://yamare.co/5626482
ナルミズ沢: https://yamare.co/5777631
どちらも非常に良い天気とコンディションで非常に楽しく沢泊を楽しめました。
ただ、もう少し泊まり沢の経験を増やしたいと思っていましたが、想像より行くことができなかったのは心残りです。
狙っていて行けなかった沢は以下の通りです;
🔹泊まり
・奥利根 利根川本谷 (最大の目標)
・谷川 万太郎本谷
・谷川 笹穴沢
・奥利根 ヘイズル沢
🔹日帰り
・西丹沢 下棚登攀
・奥秩父 ホラの貝ゴルジュ
・奥秩父 鶏冠谷右俣 (一昨年にギアの問題で入渓直後に撤退)
・奥秩父 小常木谷 (一昨年に怪我により中盤で撤退)
この1年に点数をつけるとしたら、沢での大きな怪我や事故などなく、無事に遡行できたのでそれだけで100点満点だと思います。
少しだけ、天気と予定の兼ね合いが合わなかったのは運の要素と捉え、そこで焦らず、できることをできる範囲で、最大のパフォーマンスで遊べたと思っています。
成長した点は、装備面での軽量化を図れるようになりました。すべてのギアなどを1つ1つ計測して、自分が何kg背負っているのかを把握するところから。泊まり沢を増やすために必要に迫られてという側面もありますが、不要なものをきちんと吟味できるようになり、少しづつ装備を減らしていけています。より軽くて良いギアなどへの買い替えもするようになりました（沼ですね）。
また、食料や料理についても計画を立てて分担を考えられるようになりました。ただ、現地調達（魚釣りやキノコ採りなど）はチャレンジはしたものの、自信を持って出来なかったので、今年の目標の1つになりそうです。
今年も怪我なく、いろんな沢で遊びたいです。
ただ、ちょっとだけアルパインのマルチも増やしたいかな、、、
調子に乗らないように、粛々と、淡々と、でも大胆にやっていきたいと思っています。
では、どこかの沢で。ご安全に！
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