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30年以上前には、南アルプスの白峰三山では63程のライチョウのつがいが生息していましたが、最近の調査では8のつがいに激減しているようです。日本全体では、1980年代の推定個体数約3,000羽が、最近では約1,700羽となっているようです。環境省の第四次レッドリスト(2012年8月)では、絶滅危惧IB類にカテゴリーが引き上げられました。個体識別のカラータグが足に付けられている個体を見かけることがあります(画像右:御嶽山のメスに取り付けられたカラータグ)
番組では、信州大学中村浩志名誉教授(日本でライチョウ研究の第一人者 http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/education/course/science/labo/biology/01.html 以前はこの講座のHPで『ライチョウの生態』の講義が公開されていました。)のライチョウの保護活動の様子などが紹介されるようです。
最近南アルプスではニホンジカが高山帯まであがってきて、ライチョウの餌となる高山植物を食べ尽くす食害などが問題となっていて、各所(聖平、三伏峠など)に高山植物保護柵が設置されているようです。今年聖平で柵内にニッコウキスゲが生育しているのを見かけました。ニホンザルも高山帯に上がってくるようになり、ライチョウの雛を捕食することがあるようです。ライチョウの天敵は、猛禽類、キツネ、オコジョなど。今年から環境省によるライチョウの保護事業(『第一期ライチョウ保護増殖事業実施計画 環境省長野自然環境事務所』http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=24426&hou_id=18096 )が行われていて、乗鞍岳では今年生まれた雛をケージ内で夜間に保護する取り組みが行われているようです。来年には白峰三山でも同様な取り組みが行われるようです。


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