|
ランニングウェアに着替えシューズを履くと、なんだか胸の高鳴りがこみ上げてくる.こんな気持ちになれたのは…つかの間、過去にタイムスリップしたまま怪我をしていることは忘れていた。
階段を降り玄関のドアからルーフ屋根が続いている歩道を出た矢先、瞬きしながら空を眺めると雲がまばらに散って眩しいほどの青空が見渡す限りに広がっていた。
四カ月ぶりに出た外に、生命は走馬灯のように駆け巡るが、時間がとまっていたようにも思えて、静動脈は別の世界へ流れて行かれたようで驚愕した。
病院を出て諏訪湖の方面へ行くとすぐ近くに運動公園がある。森林浴の公園の周りをジョギングしてみるが足はふらついてまっすぐ走れているのか、脳細胞は宙に舞い上がっている.平衡感覚というものが失われているようだ.霞みかかった路面には葉桜となった八重桜の花びらが散りアスファルトに、にじみ絵を描いていた。
去年の暮れ、阿弥陀岳からヘリコプターで救助され、着陸したのはこのあたりなのか…?
襞のように記憶を辿ると確かに、公園のような場所から病院まで救急車に乗せられ、玄関先にてタンカで運ばれ治療室に入った記憶はあるが意識は朦朧としていて、その時のことはよく覚えてはいなかった。
公園を抜けるとすぐ左側に図書館があった.近日中へ行き「登山遭難○○」の本を読む。
観天望気を誤った登山.風・太陽の見え方・雲の形・雲の動きなど状況を観察して天気を予測する.冬山登山にとっては最も重要なことであり、予測ができれば悪天候によるトラブルは防げるはずである。
気象とは、天気・気温・風速・気圧などが大気中に起こる現象…冬山登山において最も気をつけてほしいのは低気圧(大気圧が周囲により低い所)ということ…
空気が上昇し冷やかさで霧が雲をつくるので天気が悪くなる.気圧はヘクトパスカル(hpA)という単位で表す.西の空が変わりやすい…
本文中の簡単な一部を載せてみた.果たして、私を含めどれだけの登山者がこの事を把握しているのだろうか…自らが招いた遭難事故による自己反省とともにBlogを認めた。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する