【トレッキングポール】

山とは関係のないことばかり書いているので、たまには山のこと書きます。
(と言うか、仕事の合間にしこしこ書いたものです）

今まで買った登山用品の中で最も役立っているのがトレッキングポール。
今、これなしでの登山考えられません。

最初、CFRP製ポールを買いました。

CFRP・・強化材に炭素繊維を用いた繊維強化プラスチックである。
　　　　　母材には主にエポキシ樹脂が用いられる。
　　　　　単にカーボン樹脂、またはカーボンと呼ばれることも多い。
　　　　　（引用：Wikipedia)
　　　　　簡単に言うと編んだ炭素繊維を樹脂で固めた材料です。
　　　　　（なおわかりにくい？）
CFRP製のポールもってる方、
ポールを良く見ると炭素繊維の編目が見えると思います。
（こんな感じ。写真１参照）

最初のCFRP製のポール、とても気に入っていました。
が、白山に登ったとき、
五葉坂でバランスを崩し、岩の間に先端が挟まった状態で
全体重がかかり、ポキッと見事に真っ二つに。

CFRPの長所としては
・高剛性（硬いといったほうがわかりやすい？）
変形しにくい。
え〜っと、同じ力を加えた場合、
変形量はアルミを100とすると鉄（炭素鋼）が大体30
CFRPは樹脂量の配合比率にもよりますが15〜50
たぶんポールに使われているCFRPだと30〜50程度かな？

つまりアルミの１/3〜１/２程度しか変形しないということです。
ちょっと説明が下手ですね。

もうひとつが、
・軽い（比重　大体　CFPR：アルミ：鉄＝1.5：2.7：7.8）
アルミの約半分、鉄の1/5の軽さ。

長所は、まだいっぱいありますが（強度、寸法安定性、振動減衰性・・・）
カット！

次は最大の短所
・脆性破壊する
　アルミだとまず曲がりますが、CFRPは曲がらずにポキッと折れてしまいます。
　特に瞬間的に過大な力が加わった場合、（全体重だとか）
　あっけなく折れてしまいます。（白山で折ったときの状態）
　ちょっと書くのいやになって来た。

ポールを折るという経験をしたので、次にアルミのポールを買いました。
最初、アルミのポールを使ったときのしなりの大きさにはびっくりしました。
しなる、しなる。今は慣れましたが、最初はかなり戸惑いました。
自分の好みはやはり硬いCFRPです。

で、2本目のこのアルミのポール。
同じく先端を引っ掛けて、先端の方の一番細いポールを曲げてしまいました。
その結果、収納できなくなった。
ここはエンジニア一筋３０年。
直してみせる。
できるだけ曲がった部分だけに力を加えて・・・・
（ここがミソ、材料力学の知識をフル活用
　興味のある方は塑性変形で検索ください。
　ここが一番面白い所なのですが
　もう説明する気力がなくなりました。ごめん）
真っ直ぐに戻そうとしましたが、これが超難しい。

何回もやり直しましたが（この行為自体がすでにNG）
さらにわけが悪くなり、結局諦めました。
会社のバイス（万力）使えばよかった。

それで、今の3本目となったわけです。
CFRP、アルミとも一長一短がありますが、
安全性を考えたらアルミのほうが無難かな？

日曜日、花を見に白山行こう！

おやすみなさい。

写真１．CFRPサンプル
写真２．開花直前の挿し木したラベンダー
写真３．千里浜なぎさドライブウェイ

















\50,000/h　時間チャージ50,000円　編んだ