2021年1月にGarmin GPSMAP 66iを購入。
目的は
・主に雪山でのルートの確認
・携帯電話が繋がらないところでの衛星経由でのメールのやり取り
・ログを取りつつ位置情報を公開
・携帯電話が繋がらない場合にSOS発信
であった。
機器が動いている限り概ね谷中でも位置情報は送り続けてくれているので、死体発見の役には立つだろう。ココヘリも使っているし。
世の中は少し変わり、携帯電話から(なんならもう少しでapple watchからでも)低軌道衛星経由でのSOS発信ができる世の中になった。
今のところau starlink directの自分の評価は、「谷中ではうまく衛星を補足できれば時にはSMS通信できる」程度の認識ではある。稜線なら問題はない。
appleの衛星回線はstarlinkとは別らしく使ったことがないので分からない。
今年の冬くらいから66iの調子が悪かった。
突然電源が落ちる、マップのスクロールが固まる、など。
2月の北海道遠征では低温の中で落ちていたので寒さのせいだろうなと思っていたが、グリーンシーズンになっても治らない。
症状としては
・電源に繋いでいてもそうでなくても起動からある一定時間(1時間弱)で電源が落ちる。もしかしたらバックライトが消えたあとに操作を受け付けなくなっているだけかもしれないが確認ができない(バックライトが付かないと液晶が見えない)。
・電源ボタンで起動しなくなる。長押し(強制終了)後でも反応しない。
・充電のためにコードを繋いだ1回目も何も反応しない。
・2回目につなぐと起動して充電を開始する。
・バッテリー残量は十分に残っている。
要するに使いたいときは「バッテリーに2回挿せば1時間ほどは使える」ということ。これではダメだわ。
初期化など自分でできる限りのことはあれこれしたがダメだった。
先日の北鎌尾根でもやはり途中で不具合で落ちてしまっていたため諦めた。
サービスに連絡を取り修理に出した。
サービスの診断は「バッテリー不良での修理(新品交換)対応」であった。
新品交換は神対応です。もちろん不具合の特定は難しいのでそういう対応しかできないのでしょう。
昨日、新品になって返送されてきた。当たり前だが通常動作するようになった。設定し直した。
位置情報を公開するページが更新されており「live track」的になっていた。liveといっても機器の夏山での設定は10分ごとの送信にしている(距離◯mごとにも設定可能)ので粗い経由ルートしか分からないのだが。
とりあえず冬を迎えるにあたって不安材料が一つ消えた。
ちなみにコストについて。
購入時は税込みで99000円弱。今回の修理代金31500円。
2台で合計8年ほど使えるとすると月あたり1400円ほど。通信量はいろいろあるが自分は25$/月。
なお、先日発表された最新機種は写真の送信などもできて14万円…
もし今買い換えるなら携帯の機能向上を考えてminiの方を選ぶかもしれない。
雪山に入りますと予期せずにガスなどで完全に視界を失うこともあります。特に森林限界より上では。
その場合には位置確認はおろか方向も分からないことになります。そうなると防寒手袋をしたままでも操作できるGPS機器が必要なので、MAP機能付きのGPS機器を使うことになります。
また、そのような環境では携帯電話を素手で操作することは凍傷のおそれなどから難しく、タッチペンを用いることになります。それでも風雪が強いと画面に雪がかかるのでなかなか厳しいものになります。滅多には状況ですが実体験上の話です。
携帯+inReachMiniでもいいのかとも思います(66iの前はinReachMini1を使ってました)が、
当時は雪山での携帯のマップ機能を信じきれず別途GPS機器を使っていました。
ということで使うシチュエーションによってはメール機能だけでは難しいということになります。
そういうところに行かなければいいだけかもしれません。
また、文章中にもあるように自分が死亡して機器を操作できない状況を想定しています。
なのでメール機能だけでは不十分と思っています。
メール機能だけならば即時性はありませんがau starlink directで十分だと思います。
appleも近々緊急通報ではない低軌道衛星での携帯からの通信を実現するとアナウンスしていますので、それで十分かもしれません。
あくまでも運用は人それぞれということなので、私見を書いています。
不用意に不十分なことを書いてしまってすみません。しんもんさんは生まれも育ちも雪国?ですか。そうすると、スキーもお手のものですね。子供の頃から身の回りに雪がある環境で育ったんですね。私の友人で富山出身のやつは、雪を見るのも嫌だそうですが、私のような雪が全く降らない(10年に1回くらい1cm積もって、朝8時過ぎには溶けてしまう)ところで生まれ育つと、雪にとても憧れます。小学校では富士山5合目まで雪遊びをしに行く遠足があるくらいです。スキーも大学になってから始めたので、子供の時から滑っていて上手な人が羨ましい。
私も、昔は雪山登山をしていましたので、冬山の危険は承知しています。ゴールデンウイークに穂高で雪上訓練をしている時、初めて雪崩を見ました。上から声がかかったので、振り向いたら雪崩がサラサラと落ちて来ました。これはあまり大した雪崩ではなかったんでしょうが、甘く見てはいけませんね。
冬山で、一つの山行で吹雪で2回閉じ込められたことがあります。南アの聖平から上河内岳を越えて畑薙ダムへ行きたいのですが、吹雪で閉じ込められました。もう食料も尽きて来たので、越える山が上河内岳で大きな山ではないので、吹雪を押して出発しました。こういう時、稜線がはっきりしているところは良いのですが、のっぺりした尾根上では強い北西風に押されて、コースが東側にずれがちになるんですね。コンパスと地図で方向を修正しながら何とか下山しましたが、こんな時ガーミンがあるととても助かりますね。当時もあったかもしれませんが、私は知りませんでした。
今は、雪山を登る体力がないので、南ア深南部の廃林道を歩いています。林道の整備が行われなくなっているので、山から土砂が押し出していて、そこを越える時ズルっと滑ると谷底へ真っ逆さまなので、inReachくらいは持っていた方が良いだろうということで購入しました。南ア深南部の廃林道を好き好んで歩いている人が何人かいるので、その人たちと情報交換して歩いています。
硬い感じの文章に見えましたら申し訳ありません。
わさびさんのご経験もプロフィールから推測しましたので、きっとご理解いただけるかと思いました。
道具の運用はひとそれぞれで良いと思っていますので私の運用を書かせてもらった次第です。
先日はじめて小渋川を歩きました。南アの崩壊した林道・廃道の具合もなんとなく理解でき、でも意外と藪が少なく道のない稜線に分け入れそうな具合…
奥が深そう(楽しそう)です。
お互い安全に楽しく末永く(inReachのSOSボタンのお世話にならないように)山が続けられたらと願っております。
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