置かれた場所で咲くということ

　金曜日の夜、図書館で雑誌記事をコピーして来た。記事を読んでから寝るつもりが、座ったまま寝落ちしてしまう。5時頃に目覚めるが、さすがに休みなので布団で寝たくて二度寝した。再度起きたのは、11時近く。最近、平日はなかなか眠れず、週末に寝溜めしてしまうパターンが多い。

　自宅でダラダラして、日暮れにちょっとだけ近くの公園や植物園を自転車で散歩した。マンションの敷地には、咲きはじめのアジサイや、満開のビヨウヤナギ。植物園では、名前がわからないのだけれど、黄色いランみたいなお花が咲いている。

　普段は、朝、駅に急いで行き、帰りは駅から家にまっすぐ帰るせいもあり、敷地内に咲いている花もろくに見ていない。

　遠出して、珍しいお花を見るのもいいけれど、喜びの種は、案外身近なところにあるのではないか、そんなことを考える。

　植栽であっても、花が咲いているのを見ると、花と同じように、私もまた自然の一部として生かされていると感じる。花が今いる場所で精一杯美しく咲くように、私も今置かれている場所でベストを尽くそう、そう思うのだ。

　あれれ、渡辺和子さんのベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』みたいな結論になったぞ。しかも、シスターの彼女のように、祈り働く、規則正しい毎日を送っているわけでもないのに、偉そうだなあ。そう突っ込みを入れたくなるけれど、言葉に行動が伴わないということは、人間よくあるものなので、ご容赦ください。

　みなさまは週末をいかがお過ごしですか？　みなさまの心がお花に癒されますように。

コメント

aki

自分もそのように思います。
しかし、種はより良いところへ飛んで行って欲しいです。
なんてね。

眠り猫

akiさん、コメントありがとうございます！　井上ひさしに「なんちゃっておじさん」と言われた、太宰治風ですね（笑）。もうすぐ桜桃忌です。
akiさんにとって、よい1日でありますように。