昨日、岐阜県飛騨地方の長野県との境付近(北アルプス付近)で地震があり、槍ヶ岳の北鎌尾根で身動きが取れない登山者が出たそうですが、本日、長野県警のヘリコプター等で、全員無事救助されたとのことで、良かったと思っています。
震源の深さが10kmと浅い直下型地震であったため、震源に近い場所の震度は大きかったようです。
で、この地震の震度が全国放送されました。高山市が震度4、安曇野市・飛騨市で震度3と発表され、NHKでは高山市内(市街地)の発生時の様子が映し出されました。道行く人は、何事も無かったような姿でした。
実は、高山市街地は震度1でしたので、歩く人は感じなかった人も多かったと思われます。実際、震度4だったのは、高山市神宝本郷(旧上宝村)で、北アルプスのお膝元でした。
高山市は、東京都とほほ同じ面積ですが、震度の発表は、その中で最も大きいもののみを発表しています。そして、全国地図では、市役所の辺りに表示されるので、傍目から見ると、誤った位置での震度表示となってしまいます。
本来は、地図上は、高山市の市街地に「1」、高山市の長野県境近くに「4」と表示されるべきだと思いました。
雨量や風速は、市町村より詳しい地名で表示されるのに、地震の震度はなせ、市町村単位なのでしょうか? 東京都など数km動くと隣の市区町村になるような土地なら、それでも良いでしょうが、町村合併で広大な面積の市が誕生している現在、特に、田舎では合併前の市町村単位で震度を発表しないと誤解を招きかねないと思った次第でした。
震度は、平成の大合併での旧市町村の市役所・町村役場の庁舎単位で計測しているようです。(発表じゃなくて)
で、市内で一番大きな値を、発表しているようです。
高山市上宝町本郷は、旧上宝村役場の位置です。
高山市と違って、松本市上高地の震度が、松本市の震度として反映していないのは、上高地に役場が、無かったからだと思われます。
>地震の震度はなせ、市町村単位なのでしょうか?
気象情報はレーダー観測やアメダスのデータからメッシュ等で表されますが、地震は地震計(計測震度計)が設置されているところしか数字がありません。お気づきのように近くでも地盤状況に応じて数字が大きく異なるので、道一本隔てても違う可能性があります。
昔は気象台で観測官が体感判断していたので、今よりずっと大まかでしたが、今では行政単位くらいには計測震度計が最低でも市町村レベルで整備されたのでこのような状況です。
震度はあくまでも観測点のピンポイントの揺れの数字でしかありません。
長い文章を書いてしまい。事実と、推測と意見とをあれこれと詰め込んでしまったため、分かりにくくなってしまい、申し訳ありません。
今回の地震について、まず、事実のみ書いてみたいと思います。
今回の最大規模の地震に対して、公的に設置された計測器により出された震度は、高山市上宝町本郷(高山市役所上宝支所・旧上宝村役場のあるところ)で震度4、旧高山市で震度1 ということ。
NHKの地震速報では、高山市内の最大震度4を発表。地図上は、旧高山市の中心地区としたこと。
地図上の2点の距離は直線距離でも20kmほど離れていること。
(結局、報道では、実際の観測位置と20kmも違う場所の震度1のところに震度4と表示された。)
なお、昨日の記述で、高山市上宝町本郷を北アルプスの山麓というようなニュアンスで書きましたが、北アルプスまではまだ20km近くあるので、お膝元とはいえ山麓とまでは言えませんのでお詫びして訂正します。
高山市内の2ヶ所の正規の地震計で震度4と震度1という震度の正確な情報は収集できていたので、あとはこの情報を気象庁、行政がどう使うかということだと思います。それと、マスコミの表現のしたかも関係するかもしれません。ここら辺から、推測が入り込んでいるので、やめたいと思います。
が、一つ言えるのは、地震の震度は、現市区町村単位でなく、平成の合併前の旧市区町村単位での収集も行っているのです。(旧役場から地震計を撤去している場合がもしあるとしたら、それは当然除きますが…。)
ですので、発表も旧市区町村単位で出来るのではと思うのですが、私が先日疑問に思った、現市区町村単位なのはなぜなのでしょうか?(そう言いたかったのですが、舌足らずでした。)
ご丁寧な説明、有難うございました。
前回コメントはkuma-hiroさんの追加情報とタイミングが被って書いていたこともあり、元記載の「1行だけの記載」にピンポイントに反応して書いてしまいましたので、誤解を招いたかもしれません、お詫びいたします。
面と点の問題ではなく、観測した正しい位置に表示することが肝要で、そのために旧の市町村で区分も・・・というのが論点と理解しました。
ただ、「旧***」というのは一律の地図表示やリストに出すのは(役所的に柵があって?)難しいのでしょうね。地元の方にははその方が分かりやすいことは仰る通りだと思います。
理想を言えば、新旧の行政区に限定せず観測点を増やせば良い訳ですが、話はそう単純でもなく、レーダーの精度向上や数値解析で面的にさらにきめ細かくできる気象情報とは少し違います、というのが前回コメントの趣旨でありました。
以前、地震動観測や防災に関わる業務をしていたことがあったためつい反応してしまいました。
失礼がありましたら何卒ご容赦ください。
岐阜県の北部には、大合併で誕生した広大な市があります。
高山市(10市町村合併)、飛騨市(4町村)、下呂市(5町村)、郡上市(7町村)。合併しなかったのは白川村だけです。
また、これに隣接する岐阜県東部には、中津川市(8市町村)、恵那市(7市町村)もあります。
ここだけで、36町村が無くなっています。それだけ、震度の発表箇所が減ったことになりました。
合併前の市町村は、そのまま単独でも結構の面積だったのですから、地震速報の時の地図を見ると、南部は、震度情報が密集しているのに、北部・東部は本当にスカスカ状態です。折角ある設備なのに、地震速報に寄与するシステムを考えて欲しいです。
お陰様で、fireboltさんのコメントから、内容が発展しました。ありがとうございました。
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