東武トレジャーガーデン跡地

東武トレジャーガーデンは、私にとって、モネの水彩画を彷彿させる、それはそれは素敵な1枚の絵のような庭でした。

ピエールドゥロンサールが迎えるエントランスをくぐると、目の前には、見事な薔薇と草花が織りなすコントラスト。その香り。
人工の小川の水面はキラキラと輝いて・・・
そこは、まるで妖精が出てきてもおかしくないと思えるほど完成された世界でした。

時には、自慢のコウモリ天井を兼ね備えた教会で、弦楽四重奏が演奏された事もありました。
今でもその光景が目に浮かびます。

その東武トレジャーガーデンが閉園。
当時はまだ、再園が期待できる状態でした。
薔薇は咲いていましたし、門の外側から見える範囲の庭は、さほど荒れてはいませんでしたから。

ほのかな期待を胸に、本日、久しぶりに行ってみました。
・・・言葉が出ません。
あの薔薇たちは一体どこへ。
どこかに貰われて行ったのなら、まだ救われます。
草が生い茂る庭園に、薔薇の姿がないのです。

薔薇の行方をご存知の方、いらっしゃいませんか？
生い茂る雑草に負けてしまったのでしょうか？
あまりにも悲しい、私のお気に入りの庭園です。