昔はあったのだが、最近はこちらでは見かけない。先日たまたま入った店で見つけたので、思わず手に取ってしまった。
一口飲むと独特の風味が口の中に広がる。と、同時に昔の記憶をふと思い出した。
高校3年の確か11月頃の小春日和の午前中の国語の授業。先生は「ネー教授」この先生、年配の先生で語尾にやたらと「ねぇ」を付けるので「ネー教授」と呼ばれていた。(そのまんまやないかい。という突っ込みはご容赦を)
授業の途中で、急に
「君たち、 なんだねー。 勉強、しないねー」
と一言。
教室を見回すと、クラスの大半が居眠り。あとは、マンガ読んでるやつ。バイク雑誌見てるやつ。三菱ギャランラムダのカタログ眺めてるやつ。パン食ってるやつ。弁当食ってるやつ。頼みの綱の進学組は、勉強してるけど受験勉強。
自分は、山渓の高田直樹さんの「なんで山登るねん」の連載を読んでニヤニヤ。
工業高校の11月のある日。就職も決まり後は卒業を待つのみ。
確かに、勉強してねー。
年が明け、3学期も始まったある日の国語の授業。
また、「ネー教授」の一言。
「君たち、 なんだねー。 卒業、できるかねー」
一斉に、国語の教科書を広げ、慌ててノートを取り始める。
おかげ様で、3月には全員が卒業できた。
※この物語はフィクションです。
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