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時代背景は昭和51年秋に始まり平成4年秋まで
北岳周辺が重要な舞台の一つ
文庫本上下巻ともに冒頭に北岳周辺図の地図があり、適宜見返しながら読み進みます。
電源開発道路、昭和時代の登山装束（キスリング、ニッカボッカ・・） 昔、そんな格好の登山者達を憧れの眼差しで見ていたっけ、、、と古い記憶を懐かしみつつ
高村さんの小説は縦横に張り巡らされた伏線がやがて見事に収束するところが魅力
ネタバレになってしまうのであまりかけませんが
夜叉神峠一家心中で生き残った少年の最後に見た景色に心が震えます。
山に行けない日、遠い北岳を想いながらページを手繰るのに最適です。
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