ワークマンは登山ウェア足りうるか

　今まで様々な人が語ってきたであろう表題について、私も持論をぶちまけてみようと思う。とはいえ私は、雨が降ったら延期して、雪が積もれば登らない、そもそも上級者向けと言われる山には行かないへっぽこ日帰りハイカーである。

　それらを踏まえた上で、まずは結論を述べよう。ずばり、ワークマンは登山ウェア足りうる。上記のような山へ行かない限り、ワークマンで十分なのである。無論、専門店の品を否定する気は無い。が、それらのお品は非常にお高い。一着買うだけで渋沢さんがサヨナラしてしまうようなものにはとても手が出せないのである。

　その点、ワークマンは優秀だ。上下揃えても渋沢さんどころか津田さんでお釣りが来る。素晴らしい。しかもそれなりに丈夫で、帰宅後はまとめて洗濯機に放り込み丸洗いできてしまう。洗濯ネットだの手洗いだのと煩いことを言ってこない(実際には書いてあるかもしれないが気にしない)。その点も素晴らしい。

　ならば不満は一切ないかといえば、残念ながらそうでもない。第一に縫製が甘い。新品なのにほつれていたり、一度洗っただけでほつれが出たりといったことがわりとある。それなりに丈夫と評した理由でもある。
　第二に、ズボンでやたらと細身シルエットという品を出したがる為、ウエストにあわせると太ももがキツく、太ももにあわせるとウエストが緩いという事態が発生する。ストレッチ素材の為はけるにははけるが、キツいことに変わりはない。ぜひやめていただきたい。
　第三に、商品ごとに大きさが異なる為、ある品はLでちょうどいいのに別の品ではLだとキツいという現象が頻発する。同じ会社で作っているのだからサイズくらい統一してほしい。いちいち試着するのは非常に面倒だ。

　と、まあ色々書いてきたが、安くて(それなりに)丈夫なワークマンウェアは、私の登山用ウェアとして日々活躍しているのである。