以前、平家落人伝説で父親から聞いたことあっただけですが、登山をする人たちの間では立ち寄る場所みたいで、いつかは行ってみたい場所でした。廃村としては有名みたいで、山と高原の地図にも「廃村」って表示されています。この地に集落があったのは江戸以前からで、昭和40年まで人が住んでいたそうです。
国道421号線の滋賀県側、石榑トンネルを出て1kmほど行った右手に茨川(村)に向けて林道が伸びています。その脇道は500mほどで未舗装の林道になり、ガタガタの道が10kmも続いています。国道沿いにも入り口付近にも大きな地図の看板があり、途中の目印の滝や橋も表示があるので、迷う事なくいけます。多くの登山者は国道から脇道に入ってすぐの空き地に駐車するようで、この日は1台だけ止まっていました。途中ですれ違ったソロハイキングの男性の車だったみたいです。
林道自体の傾斜は緩やかで、比較的距離もあるのでマウンテンバイクで行くと楽しそうです。3kmくらい行くと林業従事者の人が杉の木を切り出していました。丸太を運ぶ大きなトラックも出入りできる道幅です。小石がたくさん転がっていて、水溜りが多く、少しデコボコしててカブだと15 〜20km/hでしか走れません。40分ほどかけて終点まで行くと道が寸断しています。そこから建物の屋根が見えていて、あとは川をわたって村へ入る感じです。冬なので水量も少なく靴を塗らさずに渡れました。
建物として残っているものは名古屋大学山岳部の維持している山小屋1軒と、別の団体っぽい管理の山小屋が2軒ありました。既に潰れている家や、基礎だけの家の跡らしきものもありましたが、もともと数件が集まった小さな集落だったようです。残された石畳や石垣、石の階段が廃村って感じで風情がありました。あと、びっくりするくらい大きく育った柿の木が2本ほどあり、沢山の実を付けていました。ここで生活していた人がいたんだなと感慨にふけりながら冷たい缶コーヒーだけ飲んで帰ってきました。想像していたよりはずっと小規模で、残っている建物は名古屋大学山岳部の管理する建物以外は風情はありませんでした。この建物は筒井家の建物で最後まで住んでいた人の家だそうです。古い感じですが昭和初期くらいに建てられたものでしょうか。
ずっと行きたかった所に行けて良かったのですが、既に紅葉は終わっていて寂しい感じでした。道沿いに茶屋川?が流れていて、新緑の季節も良いかもしれません。苦労せずにバイクで行ったので感動がイマイチでしたが、片道10kmを歩いて辿り着くとめちゃくちゃ感動しそうです。一人で行くと寂しそうですがw
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