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丹沢山(たんざわさん) / 三境峰・三境ノ峰・三境・オモト平・御本ノ平

最終更新:kotav

登り応えのある丹沢山地の盟主


丹沢山は神奈川県に聳える標高1567mの山で、丹沢山地の主峰です。かつては「三境」の呼び名で、「愛甲」「津久井」「足柄上」の境に位置することに因みます。明治時代に一等三角点「丹沢山」が設置され、これが現在の山名に転じました。
「丹沢山」は、広い意味で丹沢山地全体を指すことがあります。日本百名山に選ばれていますが「個々の峰ではなく、全体としての立派さ」と評価されています。

関東屈指の山塊・丹沢


 "丹沢山地"
丹沢山地は東西40km、南北20kmにわたる山塊です。大部分が神奈川県に属し、県の面積の約6分の1を占めます。丹沢山をはじめ、塔ノ岳、蛭ヶ岳、鍋割山、檜洞丸(ひのきぼらまる)、大山など、標高1200〜1600mの山をいくつも抱えます。最高峰は蛭ヶ岳で、標高は1673mです。中級山岳ですが、尾根と谷が入り組んだ地形で、登り応えのあるエリアです。
「丹沢」の語源は朝鮮の古語からとの一説があります。「丹」は谷を、「沢」は流れを意味し、深い渓谷がある複雑な地形を表しています。


 "阿夫利神社下社"
古くは修験道の行場で、"行者岳" "経ヶ岳"などの名からもその名残が伺えます。東にある大山には「阿夫利(あふり)神社」が鎮座しています。二千年以上前に創建されたと伝えられている由緒ある神社で、江戸時代には観光と参拝を兼ねた「大山詣」が庶民に流行しました。今はケーブルカーに乗って気軽に詣でることができ、変わらず多くの参拝客を迎えています。


 "積雪期:丹沢山山頂"
冬は雪が積もることがありますが、通年営業の山小屋が多く、登山者が絶えることはありまん。また、沢登りでも親しまれている山域です。

太古は南の海の底


 "キクメイシサンゴの化石"

 "枕状溶岩"
約1700万年前、丹沢山地の始まりは太平洋の海底火山でした。山中では火山灰が積み重なった地層や溶岩が見られ、オウムガイやサンゴの化石も発掘されています。
海底火山から噴出したマグマは、堆積して火山島となりました。火山島はフィリピン海プレートに載って北へと進み、約500万年前に本州に到達しました。約100万年前には、後から北上した伊豆半島が追突し、隆起した地形が丹沢山地の原型となりました。
現在の丹沢は複数のプレートの境界にあり、1923年(大正12年)の関東大震災の震源として有名です。この震災による山体の荒廃は激しく、「平塚より遠望すると全山が真っ白に見えた」と言われるほどでした。
今もフィリピン海プレートに押されており、山の隆起は続いています。

富士山の展望地


 "塔ノ岳山頂"
丹沢山地の魅力のひとつは、富士山や相模湾の眺望です。特に塔ノ岳、蛭ヶ岳は周囲を遮る物がなく、展望が良いとされます。


 "丹沢山山頂:みやま山荘"
丹沢山の頂上部は平らで、みやま山荘が建ちます。やや開けた地を樹木が取り囲んでおり、全方向の眺望とはいきませんが、秀麗な富士山を望むことができます。
山荘に宿泊すれば、東京都心のビル群や横浜市街地などのロマンチックな夜景も鑑賞できます。

初夏はツツジが見どころ


 "シロヤシオ"
標高800m以上ではブナ、ミズナラ、カエデなどの自然林が広がります。初夏は白い大柄の花が咲くシロヤシオや、トウゴクミツバツツジなどが登山道を彩り、多くのハイカーの目を楽しませています。
一方で、大気汚染によるブナの立ち枯れやシカによる食害が問題とされています。また、登山ブームによる登山道の裸地化も発生しており、大掛かりな自然回復活動が施されています。


 "ヤマビル"
丹沢山地はヤマビルの生息域です。春から秋にかけてその活動は活発で、入山にはヒル忌避剤の使用が必要です。ヤマビルは気づかないうちに身体に付着します。吸血されると痛みはありませんが、しばらく出血が止まりません。

山小屋が多いメインエリアから行く


 "モデルコース(大倉〜丹沢山〜ヤビツ峠)"
1日目:6時間35分/9km
大倉(82分)→見晴茶屋(67分)→駒止茶屋(31分)→堀山の家(78分)→花立山荘(54分)→塔ノ岳(54分)→竜ヶ馬場(29分)→丹沢山(1分)→みやま山荘
2日目:5時間42分/9.7km
みやま山荘(23分)→竜ヶ馬場(53分)→塔ノ岳(39分)→新大日(36分)→行者ヶ岳(23分)→烏尾山(45分)→三ノ塔(16分)→二ノ塔(86分)→ヤビツ峠

登山口の「大倉」と「ヤビツ峠」は公共交通機関の便が比較的良く、登路には山小屋が点在しています。そのため利用者は多く、山域のメインエリアとも言えます。(登山口:大倉バス停ヤビツ峠


 "大倉尾根"
大倉尾根は通称「バカ尾根」で、1200m以上の高低差をひたすら登ります。あちこちに階段が設置されており、その多さも特徴です。
適度な間隔で山小屋があり、適宜、休憩を取りながら登り詰めます。


 "相模湾を望む"
樹林帯からのスタートですが、花立山荘に着く頃にはすっかり展望が開けます。横目に望む富士山や、背後できらきらと輝く相模湾は、登高意欲をいっそう高めてくれます。


 "丹沢山へ向かう稜線"
塔ノ岳山頂は仏像が安置されており、階段状のベンチがいくつも並びます。そこからは穏やかな稜線続きで、細かく登り下りを繰り返せば丹沢山です。


 "表尾根:鎖場"
帰路はヤビツ峠へ向かいます。進む尾根は大変見通しが良く、「表尾根」と呼ばれます。隣に走る大倉尾根や相模湾、大山などを望みながら下ります。
行者ヶ岳付近は崩落して足場の悪い箇所があり、いくつかに鎖が掛けられています。

西丹沢から主脈の三座をたどる


 "モデルコース(蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳)"
1日目:8時間14分/8.8km
西丹沢ビジターセンター(86分)→ゴーラ沢出合(73分)→展望園地(116分)→檜洞丸(72分)→神ノ川乗越(73分)→ミカゲ沢ノ頭(73分)→蛭ヶ岳(1分)→蛭ヶ岳山荘
2日目:6時間33分/12.2km
蛭ヶ岳山荘(50分)→棚沢ノ頭(73分)→丹沢山(75分)→塔ノ岳(79分)→堀山の家(63分)→見晴茶屋(53分)→大倉

塔ノ岳から焼山を結ぶ稜線は「丹沢主脈」と称されます。その主脈上にある最高峰の蛭ヶ岳、主峰の丹沢山、最も人気のある塔ノ岳を通過する縦走は、ロングルートの定番です。(登山口:西丹沢ビジターセンター大倉バス停

湖を起点に丹沢三峰を踏む


 "モデルコース(宮ヶ瀬〜丹沢山〜青根)"
1日目:7時間36分/9.9km
宮ヶ瀬(149分)→高畑山(25分)→金冷シ(145分)→本間ノ頭(38分)→円山木ノ頭(33分)→太礼ノ頭(65分)→丹沢山(1分)→みやま山荘

2日目:6時間46分/13.1km
みやま山荘(74分)→棚沢ノ頭(57分)→蛭ヶ岳(59分)→地蔵平(45分)→姫次(41分)→青根分岐(130分)→青根

宮ヶ瀬湖から丹沢山までは、山小屋はありませんが静かな雰囲気の山歩きが味わえます。(登山口:三叉路登山口(宮ヶ瀬)東野バス停(青根)
登りの後半はいくつものピークが連続しており、中でも「太礼ノ頭(西峰)」「円山木ノ頭(中峰)」「本間ノ頭(東峰)」の3座は「丹沢三峰」と呼ばれます。
登山口 ヤビツ峠
菩提峠
大倉バス停
戸沢出合駐車場
葛葉ノ泉
牛首
札掛
三叉路登山口(宮ヶ瀬)
東野バス停(青根)
焼山登山口
西丹沢ビジターセンター
基本情報
標高 1567m
場所 北緯35度28分27秒, 東経139度09分45秒
カシミール3D
蛭ヶ岳方面、塔ノ岳方面、三峰・宮ヶ瀬湖方面への分岐
山頂にみやま山荘(http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=1775)
山頂
分岐
山小屋 みやま山荘

山の解説 - [出典:Wikipedia]

丹沢山(たんざわさん・たんざわやま)は丹沢山地の丹沢主脈にある標高1,567mの山。
神奈川県相模原市緑区と愛甲郡清川村、足柄上郡山北町の境界に位置し、周辺の山々と共に丹沢大山国定公園に指定されている。
元々、丹沢山とは丹沢中央部に連なる山々の総称であったが、明治時代の測量時に当山に一等三角点が設置され、その仮称として丹沢山と名付けられたのがそのまま現在へと至り、一峰の山名となっている。しかし、深田久弥が日本百名山に選んだ丹沢山とはこの山塊中の一峰ではなく、丹沢中央部に連なる山々の総称であるとされている。

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