天子ヶ岳(てんしがたけ)
最終更新:イグルスキー米山
基本情報
標高 | 1330m |
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場所 | 北緯35度19分44秒, 東経138度32分11秒 |
弘安元年(1278m)8月14日の日蓮書状(日蓮聖人遺文)で身延山の位置を示すうちに、「ひんかしにはてんしのたけ、つねにひをみる」と記される。山頂にはヨウラクツツジ(瓔珞躑躅)が植生し石祠祀られているが、このツツジの枝を折って持ち帰ると必ず嵐になると伝えている。都の高貴な姫が初夢のお告げによって猪之頭(現富士宮市)に住む貧乏な炭焼藤次郎のもとに嫁いだ。藤次郎の炭焼窯の周囲には黄金がころがっており、姫は一夜にして長者になった。しかし晩年、姫が亡くなる際に都のみえる高い場所に葬ってくれと遺言し、山頂に埋葬された。ツツジは姫が身に着けていた瓔珞が成長したものという。水神は女性にたとえられるから、都の姫は水神の化身ではなかったろうか。長者のモチーフは、むしろ長者ヶ岳にまつわる話であったと思われる。
山梨県の地名p780 平凡社1995より
山梨県の地名p780 平凡社1995より
山頂 | |
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展望ポイント |