ヤマレコ

HOME > ヤマノート > スマートフォンにGPSアプリを入れて登山で使おう
更新日:2017年03月22日 訪問者数:21624
ジャンル共通 IT
スマートフォンにGPSアプリを入れて登山で使おう
keizi666
スマートフォンの種類
スマートフォンとは、タッチパネルで操作して、アプリをインストールする事で色んな機能を追加出来る携帯電話です。実は、中身はほとんどパソコンです。

GPS、加速度センサー、電子コンパス、ジャイロ、機種によっては気圧計など、各種センサーを搭載しています。GPSの精度は最近の機種ではガーミンと同様かそれ以上のものもあります。

大きく分けて、iPhoneとAndroidの2種類があります。それらを総称してスマートフォン(スマホ)と呼びます。
iPhoneもAndroidもスマートフォンです
スマートフォンとは、前述のとおりiPhoneもAndroidも含めた、タッチパネルで操作する高性能の携帯電話全般の名称ですので、iPhoneもスマートフォンですしAndroidもスマートフォンです。

docomoのiPhoneだってdocomoのAndroid端末だってauのiPhoneだってソフトバンクのAndroid端末だって、全てスマートフォンとなります。セミもカブトムシも昆虫であるのと同じです。トラックもワゴン車も自動車であるのと同じですね。

『スマートフォンというのは総称です。』

iPhoneはiPhoneで、Android端末がスマートフォンという誤解がよくありますが、正しくはどっちもスマートフォンです。そこら辺を誤解しないように注意してください。誤解していると話が通じにくかったりします。
iPhone(アイフォン)
Apple社が作っているスマートフォンです。現在の最新機種はiPhone7と7plusで画面のサイズが違います。基本ソフト(OS)はiOSで、2017年3月現在の最新版はiOS10.2です。

iPhoneはAppleが本体もOSも作っており、毎年夏から秋に新機種が発売されます。機種の数は少なく、全体的にシンプルで分かりやすく作られています。iPhone7シリーズより以前は防水ではありませんでした。寒さに弱く厳冬期は電源が落ちやすかったのですが、iPhone7シリーズになってマシになったという評価です。
問題が起きた場合はAppleストアのジーニアスバーに持ち込むのが手っ取り早いです。東京には4店舗ありますが、あとは全国の主要都市にしかありません。
Android(アンドロイド)
Google社が提供しているOSの名前です。Google社はAppleと違って、スマートフォン本体は作っておらず、基本ソフトとしてAndroidを提供しています。ややこしいですね。

Androidの最新版は2017年3月現在、7.0です。なぜかバージョンをお菓子の名前で呼ぶ慣習があって、Android 6.0はマシュマロ、7.0はヌガーと呼ばれています。

Android OSが動くスマートフォンをAndroid端末とか、単にAndroidと呼んだりします。
Android端末は様々なメーカーが作っているので、やたら大きいとか、メーカー独自の機能が付いているとか、防水防塵とか、様々な機種があります。世界で5000種類のAndroidスマートフォンがあります。選ぶのが大変かも知れません。

代表的な機種はXperia、Galaxy、ARROWS、AQUOS PHONE、isai、URBANO、らくらくスマートフォンなどでしょうか。それら全てがAndroid端末です。

中には完成度が低い機種もあり、買う前に評判などを調べないと後悔します。機種を選ぶ目利きの能力が必要です。ただ、2014年くらいから大分改善され、2017年現在は普通に3万円程度の機種を買えば大外れはあまりなくなりました。

とにかくバリエーションが多く、メーカーや機種を選ぶ自由はあります。反面トラブルのパターンも多く、ちょっとした問題ならネットで調べて自分で解決する能力が必要になります。docomo、au、ソフトバンクと契約しているならショップに駆け込むという手もあります(格安SIMや格安スマホを使う場合、この手は使えません)。
登山で使う場合の機種選び
Android端末は、防水防塵、中には耐寒のモデルがあるので、そういったモデルを選べば登山でも使えます。ジオグラフィカのユーザー統計を見るとXperiaシリーズが多めです。arrowsシリーズはM03のようなSIMフリースマホがあり、格安SIMを入れて使いやすいです。

iPhone6s以前の機種は防水ではないので、防水ケースを使った方がよいでしょう。LifeProofという防水ケースが使いやすいのですが1万円くらいします。最悪は雨の日だけ小さめのジップロックを使うという手もあります(水漏れで壊れても自己責任ですが)。

GPSについては、最近のスマホで搭載されていない機種は見あたりません。GPS自体は携帯圏外でも普通に使えますので(※)、登山用のGPSアプリを入れれば、スマートフォンを登山用GPSとして使う事が可能です。

※ただし圏外では現在地の特定に少し時間が掛かる事があります。
機内モードでGPSは使えるか?
携帯の電波が届きにくい山奥に入ると、電波を探す為にバッテリーを多く消費します。なので、出来れば機内モードで使いたいのですが、少し前までiPhoneは機内モードにするとGPSを使えませんでした。

■Androidの場合
機内モードにしてもGPSを使えます。省エネでGPSを使うのなら、山では機内モードにしてしまうとよいでしょう。

■iPhoneの場合
iOS8.3以降は機内モードにしてもGPSを使えます。8.2以前のiOSを使っている場合は機内モードにするとGPSが停止します。その場合は機内モードにしないでください。

■白ROMの場合
契約が切れているスマホでもGPSは動きます。SIMが入っていないスマホ(※1)は機内モードで使っているのと同じようなもんですから山の中でもバッテリーをあまり消費しません。家で無線LANを使って地図を保存して山に出かければ立派に登山用GPSとして使えます(※2)。

機種変で古くなったスマホをGPS専用機としても良いと思いますし、中古で安く防水の機種を買うのも良いでしょう。

ただしあまり古い機種はGPSの性能が低く、位置の誤差が大きくなります。また、後述のGPSアプリ(ジオグラフィカ)はAndroidなら4.0以降、iPhoneならiOS7.1以降の対応です。年代で言えば2014年以降の機種を選ぶのがいいかと思います。

古いAndroid端末はGPS精度にご注意ください。iPhoneは4S以降なら及第点の精度で測位します。

※1Androidは通信契約が切れていてもSIMカードが入っていないとGooglePlayに接続出来ない機種もあります。SIMを抜いてGooglePlayに繋がらなくなった場合はSIMを入れておいて下さい(GalaxyS2(4.0)は契約切れのSIMでも入れておかないとNGでした。Androidのバージョン次第かも知れません)。iPhoneはSIMカードを入れてなくても普通に使えます。

※2ただし現在地の特定に少し時間が掛かる事があります。
山奥でスマホのGPSは使えるのか?
使えます。

GPSはGPS衛星からの信号をキャッチすることで現在地を特定するシステムですので、空が見えている場所であれば地球上何処でも使えます。屋内や洞窟では使えませんが、携帯の電波とは関係無く、圏外でもSIMを抜いたスマホでもGPSは動きます。

ただし、ネットに繋がっている状態と比べて、現在地の特定に時間が掛かる事があります。これは測定に必要なデータをネットからダウンロード出来ないためです。衛星からの信号だけで測定をする場合、長くて3分ほど時間が掛かることがあります。

一度ネットに繋がる場所でGPSを使って測位をしておけばしばらくは高速で測位するので、駅や街中、家などで一度測位しておきましょう。

最近のスマホGPSは感度も精度も向上し、多少のズレはあっても大きく外れる事は起こらなくなりました。十分実用になるレベルと言えます(Androidは端末による差がありますが、iPhoneはガーミンのGPSと遜色ありません)。
電池はどの程度の時間保つのか?
スマホのGPSでトラックログ(GPSログ)を記録する場合、記録中は常にGPSが動作し、バッテリーを消費します。

機内モードにしてトラックログを記録した場合、常識的な作りのアプリなら満充電から大体12時間以上はログを取ることが可能です。3000mAh程度など、バッテリーが大きい機種では30時間を超えます。

ただし、中には出来がイマイチなアプリもあります。

例えばスマートフォンをスリープ状態にするとログの記録が出来なくなってしまうアプリなんてのもあります(やまやまGPSの事ですが)。当然画面を表示しっぱなしになるのでバッテリーを大量に使用します。そういったアプリは選ばない方がよいでしょう。ウソでしょ?と思って試したら本当にログを記録できていなくてビックリしました。
モバイルバッテリーは必須
上で書いたように、1日の行動時間くらいは余裕で電池が保ちますが、それでも充電器は持った方がよいでしょう。日帰りなら4000mAh、泊まりなら10000mAhくらいの容量がある充電器を持ちましょう。
登山用GPSアプリ
膨大な数のスマートフォン用アプリがありますが、中には登山で使う事を想定したGPSアプリもあります。そういったアプリをインストールすれば、iPhoneもAndroidも登山で役立つようになります。
iPhoneの登山用GPSアプリ
ジオグラフィカ
手前味噌ですが。

事前に地図を表示しておけばそれをアプリ内に保存します。だから携帯圏外の山奥でも地図表示とGPSによるナビゲーションを行えます。

国土地理院の詳細な地形図や湖沼図、火山基本図、世界で使えるOpen street mapなどを表示出来ます。

トラックログの記録、地点の登録、音声案内など、様々な機能を備えています。無料でインストールと試用が出来ますのでお試しください。

バッテリー消費は、機内モードにしたiPhone6plusの実測値でトラックログの記録をして1時間あたり3.5%でした。100%充電してあれば約28時間保ちます。iPhone5sで換算すると15時間となります。
Androidの登山用GPSアプリ
上記ジオグラフィカのAndroid版です。操作はiPhone版とほぼ同じです。

スッキリしたデザイン、使いやすいメニューシステムなど、誰もが簡単に気持ちよく使えるアプリを目指して開発しています。

バッテリー消費は、機内モードにしたHUAWEI AscendG6(2000mAh)の実測値でトラックログの記録をして1時間あたり3.5%でした(谷川岳で開発中バージョンをテスト)。約28時間保ちます。Xperia Z3 SO-01Gで換算すると43時間となります。

機内モードにしないで動かした場合は1時間に7.8%でした(高尾山で最終テスト)。機内モードの効果はそこそこあるようです。
まとめ
最近のスマートフォンはGPSの精度が高く、高解像度ディスプレイは細かい地形図もキレイに表示出来ます。登山でも十分に使えるレベルです。

ガーミンに負けているのは本体の堅牢性くらいで、これは防水モデルを選んだり、ケースやカバーガラス、ストラップなどを付ける事で対策出来ます。

スマートフォンは電話も出来るしネットにも繋がり、GPSも搭載しています。進化も著しく、今や3万円程度の低価格スマホでも実用にたる性能を持っています。私がAndroid版ジオグラフィカ開発のために初めて買ったAndroidスマホは17,000円でした。それにオフラインGPSアプリをインストールすれば登山用GPSになってしまいます(※)。GPS精度も十分です。もうGPSに5万も10万も出す時代ではありません。

GPSがあれば道に迷いにくくなりますし、迷ってしまったあとのリカバリにも役立ちます。是非お役立てください。

※ジオグラフィカはインストール無料、一部機能制限有りでトラックを8回以上記録したい場合はアプリ内課金となります。地図のオフライン表示と現在地確認、ルート案内など基本的な『道迷い防止の機能』は無料で使えます。ジオグラフィカは、課金をしてない方でも道迷いしないように、もし迷っても無事に帰ってきて欲しいという思想で開発しています。
訪問者数:21624人
-
拍手

keizi666さんの記事一覧

※この記事はヤマレコの「ヤマノート」機能を利用して作られています。
どなたでも、山に関する知識や技術などのノウハウを簡単に残して共有できます。 ぜひご協力ください!

詳しくはこちら

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録へのコメント

登録日: 2014/5/16
投稿数: 615
2015/6/11 1:01
 お伺いします。
電子機器はヤマレコを通して使い始めた初心者です。
説明が丁寧で助かります。
iPhoneの登山用GPSアプリはiPadでは使え無いですか?
登録日: 2010/12/2
投稿数: 154
2015/6/11 13:23
 Re: お伺いします。
コメントありがとうございます。

iPhone版GeographicaはiPadでも動作すると思いますが、正式に対応しているわけではなく2倍モードでの動作になります。インストールは無料ですのでお試しください。なお、iPadに対応する予定は今のところありません(非常に手間が掛かるため)。

ちなみにAndroid版はタブレット端末にも対応しています。
登録日: 2014/5/16
投稿数: 615
2015/6/11 21:41
 Re[2]: お伺いします。
有難う御座います。今やっとインストール出来ました。
使い方はこれから弄り回して試して見ます。w
ある程度使い方がわかってきたら色々買い足させて頂きます。
今、ガラケイを使っているのですが iPhoneとスマホ
どちらに買い換えるか思案中です。
妹はアンドロイド用をお待ちしているとお伝えしてとの事でした。w
登録日: 2008/6/22
投稿数: 119
2015/6/15 21:59
 機能制限解除の金額
ダウンロードは確かに無料です。しかし上記の説明文には「数百円のアプリをインストールすれば」と書いているだけですが、6回目の記録のときに示される利用解除のリンク先では、「機能制限解除¥960円」と書いてあります(iPhone5)。
つまり、数百円ではなく1000円弱というほうが正しいので、なんだか損した気分になって解除には進まず今に至るのでした。

実際に0%になるまでソフトを起動されておられないようですし、解題抽出がしたければどこかほかで有志を募られてはいかがでしょう。ヤマレコはソフト開発の場ではないと思うので、改善したほうが良いと思われる内容はここには書きません。>製作者殿
登録日: 2010/12/2
投稿数: 154
2015/6/16 16:39
 Re: 機能制限解除の金額
>つまり、数百円ではなく1000円弱というほうが正しいので、なんだか損した気分になって解除には進まず今に至るのでした。

それは大変失礼いたしました。

Geographicaは、現在多くの方が持っているスマホを道迷い防止に役立てたいと思い、インストールは無料となっています。広く使っていただくためにiPhone版に加えてAndroid版も開発中です。

道迷い防止はまず、今自分が地図のどこにいるのか?を知る事から始まりますが、その機能は無料で使えますので十分役立つと考えています。それ以上の機能については、アプリ内課金していただけると、継続して開発していけるので助かります、というスタンスです。

登山の道具として960円が高いと思われるのであればどうぞ無料でお使いいただき、道迷い防止に、もし迷ってしまったらリカバリにお役立てください。

役立たないと思うようでしたら、他に数百円で買えるアプリなどもありますので、そちらを使うのもよろしいかと思います。拙作のDIY GPSは480円ですので大分お安くなっていますし、他にFieldAccessなど優れたアプリもございます。

>解題抽出がしたければどこかほかで有志を募られてはいかがでしょう。

ここで課題を抽出したいという意図は"まったく"ございません。
ユーザーさんからの声はfacebookページ、Googleコミュニティ、メールなどにて寄せられていますので十分間に合っています。Android版の開発で忙しいので対応出来ませんし。


このヤマノートは、こういう使い方をすればスマホが登山に役立ち、道迷い防止に使えますよ、という提案をさせていただいた次第です。

登山における遭難の4割は道迷いが原因と言われていますし、滑落なども元をたどれば道迷いが原因になっている場合も多いと聞きます。私はスマホとオフラインGPSアプリで道迷い遭難を減らせると考えています。この組み合わせを普及させるためには、今後もこういった『情報提供とPR』をおこなっていきたいと考えています。

現在、登山用のGPSアプリは何本かあり、ダウンロード数は合計で50万程度と推定しています。が、一向に道迷い遭難は減らず、逆に増える一方です。これはGPSアプリの敗北であり、努力不足だと思っています。という事で、こちらとしましてはもうなりふり構わずGPSアプリを普及させていきたいと思っています。

道迷いを防ぐ為の基本機能は無料で提供させていただいておりますので、ご容赦いただければ幸いです。

ご気分を損ねましたら、どうも申し訳ありません。
登録日: 2010/12/2
投稿数: 154
2015/6/16 16:45
 Re[3]: お伺いします。
ありがとうございます。iPhone版は完成していますのですぐにお使いいただけますが、Android版は7/14に公開予定ですので、公開に向けて頑張ります。どちらも同じような使い勝手になるように頑張ります。

iPhoneは5以降でしたらGPS精度も高いので安心して選べます。Androidはどの機種がGPS精度が良いとか、多少は差があるようです。防水の機種もあるので、登山で使うには魅力的ですね。iPhoneは防水ケースが必要になりますので。
ページの先頭へ