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更新日:2020年07月19日 訪問者数:149365
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登山におけるスマホGPSの誤解
keizi666
スマートフォンは便利です。電話掛けられるしメールも送れるしアプリを使えば天気予報、GPS、山座同定など便利な機能が盛りだくさん。もちろんヤマレコだって見られます。

でもまだまだ誤解が多いです。このヤマノートで誤解が解ければよいのですが。
登山にGPSは常識です
山岳遭難は年々増え続け、今や年間3000人。毎日8人が遭難している計算で、そのうち4割が道迷い。毎日3人が山で道に迷って遭難しています。

多くの人がGPS内臓のスマホを持ち、数十機の測位衛星が空を飛んでいるこの時代に道迷い遭難なんてバカげています。

現在地がわかり、進むべきルートがわかっていれば道迷いなんてしません。もし迷ってもGPSがあれば容易にリカバリ出来るでしょう。

道迷い遭難の事例を見ればわかりますが、ほとんどはGPSがあれば簡単に復帰して家に帰れたものばかりです。
視界が悪く地形や道が見えにくい状況でも、GPSは空からの視界を与えてくれます。

藪の中、霧の中、深い樹林帯など、視界ゼロでも現在地がわかります。

単独なら当然必須、パーティー登山ならパーティーに1台は必須です。

登山にGPS、地図、コンパスを持つのは常識です。

GPSを持たずに山に入って、もし迷ったらどうするんですか?

本当に紙の地図とコンパスだけで復帰できますか?

視界が悪くても紙の地図だけで現在地が分かりますか?

迷った後でも冷静に地図だけでリカバリできる自信がありますか?(そういう過信が危ないのでは?)

GPSは、冷静に正確な現在地を教えてくれます。

スマホなら多くの人がすでに持っていて、アプリをインストールしても装備の重さは変わりません。基本無料のアプリが多く、金銭的負担もほとんどありません。掛かってもせいぜい山小屋での生ビール一杯程度です。23区から奥多摩までの片道電車代で足りてしまいます。払えない額ですか?

使わない理由がありません。
スマホGPSを活用しましょう!GPS専用機は不要です
近年スマホは急速に進化し、登山用のGPSアプリは高度な機能を備えています。
性能はもはや専用機を凌駕しています。精度もバッテリーの保ち、堅牢性でも専用機を超える機種もあります。

厳冬季含めて登山用のGPSはスマホが十分役立ちます。
スマホはオモチャ、GPS専用機こそ登山に最適というのは過去の話。誤解です。

GPS専用機よりもスマホの方が高性能です。

以下は、その説明となります。
登山用GPSアプリ『ジオグラフィカ』
私が2014年に作り、アップデートを続けているアプリです。前身は2010年公開のDIY GPSで、iPhoneとAndroid両対応のアプリでは最も歴史が長いシリーズです。

お持ちのスマホにインストールすれば、スマホが登山用のGPS端末になります。

インストールは無料です。一部に制限はありますが、地図の保存や現在地の表示、軌跡の記録などほとんどの機能が無料で使えます。

(トラックログの記録回数制限もアプリ内の動画広告を見れば増やせます。使おうと思えば無料のままずっと使えます)

iPhoneとAndroidに対応しています。

スマホをGPS端末として使えば、山岳遭難の40%を占める道迷い遭難を防げます。

遭難防止に役立ててください。
用語解説
■スマホ
スマートフォン(賢い電話)の略。スマホ=Androidスマホだと思われがちですが、iPhoneもAndroidスマホもスマホです。

■OS(オーエス)
コンピュータの基本システム。これが無いとパソコンもスマホも使えません。人間の本能や基本的な常識の様なものです。

■iPhone(アイフォン)
Appleが開発販売しているスマホ。iPhone7から防水になりました。iPhoneのOSはiOSです。値段は高いけどGPS精度は抜群です。

■Android(アンドロイド)
Googleが開発しているスマホ用のOS。Androidが載ったスマホをAndroid端末、Androidスマホ、Android携帯などと呼びます。機種が非常に多く選ぶのが大変です。とりあえずXPERIAを買えば間違いはありません(高いですけど)。

■SIM(シム)
SIMカードなどとも呼ばれます。小さなカードで、電話番号などが記録されています。これをスマホのSIMカードスロットに入れて通信の設定をすると携帯電話として使えるようになります。スマホ本体が壊れてもSIMカードを新しい本体に入れればそのまま同じ番号の電話として使えるようになります。スマホの魂、それがSIMです。

■格安SIM
通常、docomo、au、ソフトバンクなどの大手キャリアでスマホを契約すると月に7000円程度掛かります。高いのは、速すぎる通信速度や手厚すぎるサポート(携帯ショップなど)が原因です。格安SIMを提供する会社(MVNO)は大手キャリアの回線を借りて細かく分割して安く売っています。戸建て住宅に対するワンルームマンションのようなものです。価格は月に300円〜2000円程度と格安です。ただし、サポートはあまりないのでトラブルや分からないことを自分で解決できる人じゃないと厳しいかも知れません。

■格安スマホ
格安SIMを扱う会社(MVNO)で格安SIMと一緒に売られているスマホです。中心的な価格は2万円程度から5万円程度でしょうか。SIMフリースマホとしてAmazonや家電量販店でも買えます。ただ、あまりに安いのは性能的にいまいちで、GPS精度も悪いです。最低でも3万円は出してください。

■GPS(ジーピーエス)
米軍が運用している全地球測位システムです。公称32機の衛星が上空2万kmを飛んで全地球をカバーしています。このうち最低4機からの信号を補足すれば現在地がわかります。精度を上げるにはもう3機ほど、7機くらい補足すればピンポイントで現在地が分かります。高精度に測位するには頭上の空が開けていなければなりません。

なお、GLONASSというロシアの測位システム、北斗という中国の測位システム、ガリレオというEUの測位システムもあります。

日本はGPSを補助するための『みちびき』というシステムを構築中です(2019年本格稼働)。現在、大抵のスマホはGPSとGLONASSに対応しています。iPhone7など一部の機種はみちびきにも対応しています。

あとは分からなかったら検索してください。
圏外ではGPSが使えない?→使えます
スマホのGPSは携帯圏外でもちゃんと使えます。SIMを抜いても動きます。GPS衛星から飛んでくる信号で現在地を特定するため、空が見えていれば地球上のどこでも使えます。

ネット通信の有無は関係ありません。

ただし、携帯圏外では測位に少し時間が掛かる事があります。大体1分〜3分程度で測位出来るので現在地が確定するまで待ってください。

地図はジオグラフィカなどを使い、事前にキャッシュすることでオフラインでも使えるようになります。キャッシュさえすれば圏外でも機内モードでも地図を見られます。

オフラインでもGPSは動くし地図も表示できます。何の問題もありません。
オフライン対応の地図アプリなら山奥でも海の真ん中でも使えます。

機内モードにすればバッテリー消費も少なくなります。AndroidもiPhoneも、機内モードでもGPSは動作します。

圏外でも機内モードでもスマホのGPSは動作します。オフライン地図アプリを使えば山奥でも地図上の現在地が分かります。
値段が高い、ランニングコストが掛かる→使い方次第です
docomo、au、ソフトバンクでスマホを使うと1ヶ月に7,000円程度掛かります。

しかし格安SIMを使えば月300円程度からデータ通信専用で使えますし、通話付きでも2,000円程度です(※)。もはやスマホに毎月何千円も出す時代は終わりました。

※通話無料などオプションを付けるともう少し金額が上がります。通話をしない人はオプションなしで価格を抑えられます。

本体は3万円程度のAndroidスマホなら十分使えます。もちろんiPhoneやXPERIAなどの高級機なら高性能で、GPS精度も高いです。

GPS精度は値段に比例して高くなります。安いのはそれなりですが、3万円程度出せば登山でも十分使える精度になります。

格安SIMでの運用を考えるならdocomo版かSIMフリーがよいでしょう。FOMAプラスに対応していれば山間部での接続も良いです。SIMフリーのスマホはAmazonや家電量販店で買えます。

普通に使うなら『3万円以上の防水防塵なAndroid端末の新品』がいいと思います。中古だとバッテリーがへたっている場合もありますし、安すぎる機種はGPS精度が低かったり電子コンパスが無い機種もあります。

京セラのAndroid One X3などは頑丈で防水防塵、寒さにも強くGPSもほどほどに正確、中古価格も2万円程度と手頃です。下位機種のS4を持っていますがかなり良いスマホです。

外で通信できなくてもいいならSIM無し(通信契約なし)でも使えます。家では無線LANに接続すればいいわけです。これならランニングコストは掛かりません。もちろん外でGPS端末として使うこともできます。家など無線LANを使える場所で、オフライン対応のGPSアプリを使って地図を保存してください。

私はジオグラフィカのテストのために10台近く登山に持っていくことがありますが、回線契約があるのは2台だけで、残りはSIMなしでテストしています。
バッテリーが保たない?→いいえ保ちます
スマホはバッテリー容量が大きいため、長時間ログを記録することが出来ます。もはやGPS専用器に優位性はありません。たまに『スマホはバッテリーがもたない』なんて言いながら専用機を売ろうとする方がいますが、認識が古いです(あるいはアフィリエイト目当てですかね)。
山だと電波を探す為にバッテリーを消費しやすいですが、必要な時以外は機内モードにすれば消費を抑えられます。

■たまに現在地を確認する程度
ほとんど消費しません。機内モードしておけば1日で5%も減りません(カメラなどを使えばその分多く減ります)。

■GPSログを記録する(機内モードでジオグラフィカの一般設定『GPS精度』を『省エネ』に設定)
目安として、1時間に100mAh程度消費します。計算してみるとバッテリー容量が1500mAhなら15時間、3000mAhの機種なら30時間稼働します

稼働時間例)
4インチiPhone(5,5s,SE)…15時間程度
4.7インチiPhone(6,6s,7)…20時間程度
5.5インチiPhone(plus)…30時間程度
XPERIA XZ…30時間程度
arrowsM03…28時間程度
Android One S4…28時間程度
※機内モードでログを記録した場合の例です。OSのバージョン、バッテリーの劣化具合、使い方によって変わります。
バッテリー容量が大きい機種は、機内モードで使えば無給電で40時間程度ログを取り続けることも出来ます。ちなみにGPS専用機は16~25時間くらいです。

ただし、バッテリー切れに備えてモバイルバッテリーは持ちましょう。日帰りで5,000mAh程度、一泊で10,000mAh程度がいいでしょう。最近はモバイルバッテリーの大容量化、低価格化、軽量化が進んでいます。
ログの記録頻度とバッテリー消費
ちなみに、トラックログの記録頻度が短いと消費電力が多く、長いと少なくなると思ってる人がいますが、ほとんど関係ありません。

記録頻度を長くすることで消費を抑える手法もあるにはありますが(例えばDIY GPSはその様に作ってあります)、3分程度開けないと効果が出ません。

いずれにせよ、30秒間隔も5秒間隔も消費量に違いはありません。細かいのが良ければアプリの設定で記録頻度を細かくしてください。
GPS専用機のバッテリー消費
GPS専用機は乾電池で動作しますが、稼働時間は16時間〜、長持ちする機種でも25時間だそうです。

ということは、前述したように多くのスマホの方が長時間動きます。稼働時間においてGPS専用機の優位性はありません。

特に冬はアルカリ乾電池(冬は7割減)やニッケル水素電池(冬は3割減)などは使い物になりません。最新機種にはニッケル水素充電池が付いているそうですが、これも冬は使い物になりません。

スマホに使われているリチウムイオン充電池の方が寒さに強いんです。よく冬はスマホの電池消費が多いから寒さに弱いなんていいう人いますが、リチウムイオン充電池はわりと寒さに強い電池です。

厳冬期はGPS専用機も2本600円のリチウムイオン乾電池を使いますが使い捨てで高価です。ランニングコストや稼働時間において、GPS専用機に優位性はありません。スマホの方が電池が保ちます。

なお、GPS専用機が乾電池で動くのをすごく良い事の様に言う人いますが、乾電池駆動のために性能を上げられなく、そのため動作が非常に遅いです。液晶も高解像度のものを使えません。乾電池を使っているがゆえに低スペックであり、今後もスペックは上がりません。

GPS専用機が乾電池で動くのは良い点ではなく、欠点です。
機内モードではGPSが止まる?→大丈夫です
Androidはほとんどの機種で機内モードでもGPSを使えます。バッテリー節約の為に機内モードにしてGPSログを取るのもいいと思います。

iPhoneはiOS8.3以降なら機内モードでもGPSを使えます。

機内モードにするとバッテリー消費を抑えられます。機内モードにしてもGPSの精度に影響はありません。通信が繋がる場所だとGPSの測位が短時間で済みますが精度は同じです。A-GPSは測位時間の短縮に役立つだけです。

登山中、通信の必要がないときは機内モードにするのがいいでしょう。
晴天下で画面が見えない?→見えます
スマホを持ってる人ならわかってると思いますが、晴天下でも画面は見えます。見づらかったら輝度を上げてください。歩行中ずっと画面を点灯させているわけではありませんから、多少輝度を上げてもバッテリー消費に大きな影響はありません。

または、日光が当たらないように自分の影で見ればいいんじゃないでしょうか。
地図が粗い?→高精細です
スマホのGPSアプリは大抵国土地理院の地形図を表示出来ます。最高で12500分の1の地形図ですからこれ以上詳しい地図はなかなかありませんし紙の地図と変わりません。拡大も出来るので紙の地図より見やすいとも言えます。

この点はGPS専用機を大きく上回ります。画面サイズもGPS専用機が240 x 400程度なのに対して、スマホは720 x 1280とか1080 x 1920が主流ですので地図表示は非常に綺麗です。圧倒的な高解像度です。

スクロールや拡大縮小もスムーズです。専用機には真似できない使いやすさを実現しています。
※上の写真は火山基本図なので地形図より更に細かく、等高線が5m間隔になっています。
ジオグラフィカに関して言えば、地図は無料です(国土地理院様ありがとうございます)。地図を拡大しても高精細に見られるように作ってあります。

国土地理院の詳細な地形図を登山に活かしましょう!
GPS専用機とスマホの画素数比較
左の小さい画面がGPS専用機です。右がスマホ2機種。

画素数で比べるとこのような差があります。

地図というのは画像ですから、画面の画素数によって見やすさは大きく変わります。

高解像度の方が見やすい、単純な話です。
GPS専用機の画面はあまりに低解像度なため、とても地形を読むどころではありません。スマホなら紙の地図と遜色ない解像度で地形図を見ることができます。
GPSの精度が低い?→十分高精度
最近のスマホはGPSの精度も高くなっています。iPhoneだと5以降はGPS専用機と遜色ありません。iPhone6s以降はみちびきに対応しています。

iPhone6以降なら気圧高度計による高度補正もあるので、スマホでは最高峰の正確さです。5s以前は気圧計が無いのでその分高度のブレはありますが十分な精度です。

XperiaシリーズはAndroidの中ではかなり正確です。Z5シリーズには気圧計も入っています。ただ、OSレベルで気圧計とGPSが統合されていないので、高度に関してはiPhone5s程度の精度です。

Androidは2016年以降の機種が良いと思いますが、機種が多いので『機種名+GPS』で検索してレビューを見て選んでください。手持ちの機種ではXPERIA Z5 Compact、Nexus5は十分高精度です。HUAWEIのAscendG6も格安スマホとしては頑張っていて、何処にいるかちゃんと判ります。大雑把にいえば、精度は価格次第です。高いのは高精度、安いのは値段なりです。

ただし、たまに安いのに精度が良いスマホもあります。発売が新しいものは安くても高精度です。古いスマホを中古で買うより2018年以降発売のものを選んだほうがよいでしょう。
谷の底やビル街では位置精度が下がりますが、これは衛星からの信号を受信して現在地を特定するGPS共通の弱点なので、スマホのGPSだから特別精度が悪いわけではありません。GPS専用機でも条件が悪ければ座標精度が下がります。

そういう場所では使う人間が状況を判断して、時には気圧高度計なども組み合わせて現在地を特定してください。例えば、GPSは沢の対岸斜面を指してるけど実際は沢の底にいるなんて場合は、人間が判断すれば済む話です(ロボットじゃないんですから、総合的に判断するのが重要です)。

↓スマホ8台を川苔山でテストしたレポートです
https://www.facebook.com/geographica.iphone/posts/1356142584478430

多くのスマホは米軍のGPS、ロシアのGLONASSに対応しており、中国の北斗、ヨーロッパのガリレオ、日本のみちびきに対応している機種もあります。

結論としては、スマホのGPSとGPS専用機ではもはや精度や感度に大差はありません。スマホGPSは、登山に使うには十分な精度です。
雪山では使えない→機種によっては大丈夫です。iPhoneも使い方次第
スマホに使われているリチウムイオン電池は低温に強いため、厳冬期でも使用できます。iPhoneはシステムの仕様により低温に弱いですが、Androidは-24℃で1時間冷凍しても余裕で動きました(機種によりますが全般的に強いものが多いです)。

Androidは全般に低温に強く、XPERIAやarrows、Androi One S4などの防水機種は-24℃の冷凍庫に1時間入れて凍らせたあとでも普通に使えます。

iPhoneの耐寒性能は確かに弱いです。バッテリー残量が少ないと0℃以上でもシャットダウンすることがあります。一方で、-24℃でもログを記録できることもあります。
■iPhoneは下記条件で低温シャットダウンが起きるので注意してください
・バッテリー残量が少ないとシャットダウンしやすくなります(電圧が下がりやすくなるため)。出来るだけ多めに保ちましょう。
・写真を一度に何枚も撮るとシャットダウンしやすくなります。真冬は1枚撮ったら懐で少し休ませて撮りましょう。連写は禁物。もしくは、カメラはカメラで別に持てばいいと思います。
・-24℃の環境でも高負荷を掛けなければ低温に耐えます。高負荷を掛ける前に体温で加温してください。
・防水ケースを着けてミドルウェアの内側に入れておけば結構大丈夫です。
・iPhone7を冬山(-15℃くらい)のテント泊で使いましたがシャットダウンは一度も起きませんでした。

■GPS専用機だって冬はバッテリー寿命が短くなります
GPS専用機は乾電池で使えますが、厳冬期においてはアルカリ乾電池で稼働時間が30%となり(7時間半)、ニッケル水素電池で70%(17時間半)となります。使い捨てのリチウムイオン乾電池を使えば25時間以上保つそうですが、2本で600円します。

■冬はタッチペンを使いましょう
タッチパネルは冬の操作がしづらいという指摘もありますが、タッチペンを使うことで解決します。Androidなら手袋モードがある機種もあるので実用上困ることは少ないです。

雪山でもスマホは使えます。
専用機のほうが頑丈→ケース、カバーガラス、ストラップで対策しましょう
AndroidにはMIL規格(軍事規格)対応の頑丈な機種(arrowsなど)がありますし、iPhone7は防水防塵になりました。Xperiaもかなり頑丈です。厳冬期でもGPSとして使えます。

本体カバーやカバーガラス、ストラップを付けることで堅牢性を増すこともできます。
GPS専用機は買ってすぐ頑丈ですが、スマホだって普通に登山で使える程度には頑丈に出来ます。不安なら機種変したスマホを予備に持つとか、旧機種をGPS専用機にするとかすればいいですし。

あるいは、スマホにはデータ通信専用の格安SIMを入れて月1,000円程度で運用し、電話回線はガラケーをdocomoなどで契約するという手段もあります(無料通話入れて月2,000円程度だそうです)。

堅牢性やバックアップの点からも、GPS専用機の出番はありません。
操作性→専用機よりも優れている
普段の操作性や応答性については、GPS専用機とくらべて非常に良好で、高精細の地形図をスイスイ見ることが出来ます。地図を拡大すれば文字も見やすく、老眼でも困りません。

ジオグラフィカは一本指(またはタッチペン一本)でズーム操作をする機能もあります。ダブルタップの2回目を離さずに指を上下させるとズーム操作が出来ます。

また、ジオグラフィカは音声案内の機能が充実しており、行動中それほど画面操作を必要としません(冬山のフィールドテストから生まれた機能です)。
登山用品店の人はGPS専用機の方が良いって言うよ?→そりゃそうです
登山用品店の店員さんやGPS専用機を売っている人は、「スマホのGPSは山では不十分です」って言うかもしれません。でもそれは当たり前です。スマホのGPSアプリなんか使われてしまったら自分のお店で売ってるGPS専用機が売れなくなりますから。

GPS専用機を売ってる人は、当然バッテリーや堅牢性を理由にしてGPS専用機を勧めるでしょう。でもそれは上に書いたとおり誤解です。

もしスマホを持っているのなら、まずは登山用のGPSアプリを試しましょう。それで不満があったり、どうしてもGPS専用機が欲しいのであれば買えばいいと思います。スマホで十分と思えばスマホのアプリを使えばいいのです。

ただし、元々GPS専用機を山で使っていた人の多くが、スマホのGPSアプリを使い始めたら専用機を使わなくなってしまうそうです。
スマホは道迷い防止に役立ちます
スマホ本体の性能もGPSアプリの機能も、5年前からは考えられないくらい進化しました。何億台も作られているのだから、そりゃ進化もコストダウンも進みます。あっという間にGPS専用機を追い抜いてしまいました。

多くの人が持っているスマホも活用次第では登山をより楽しく安全にしてくれます。是非活用してみてください。アプリを入れてもスマホの重さは変わりません。そんな装備他にありますか?

登山用GPSアプリをインストールしない理由はありません。

山でスマホを使わないなんて、もったない!

是非お役立てください。

質問などありましたらコメントによろしくお願いいたします。
よくある『ご意見』と『いつもの回答』
[ご意見]機械は電池が切れたら役に立たない。
[回答]ガスコンロもガスが切れたら役に立ちませんが、それはガスの使用量を計算して持ってこなかったことや、予備を用意しないのが悪いわけでコンロが悪いわけじゃありません。

スマホもモバイルバッテリーを持てばいいだけです。

[ご意見]GPSに頼るな、自分で読図しろ。読図が上達しないだろう。
[回答]まず、GPSを使うといっても読図の知識は必要です。GPSは単に現在地が分かるだけで、どこをどう進むのか、先の道がどういう勾配なのかなどは読図をしなければわかりません。『GPS=読図不要』ではありません。

読図は一朝一夕で身につくものではなく、何度も山に登り、地図と地形を見比べることで身についていきます。GPSで現在地が判れば、地形図と地形を見比べることができます。読図学習の教材としてGPSは非常に有効です。

また、読図技術を身につけても、現在地をロストしてからリカバリするのはかなり難しいです。視界が悪ければ2点以上の目標物や地形が見えなくなります。そんな時でもGPSを使えばリカバリ出来る望みがあります。

GPSを使えば現在地特定のために割く時間がほとんど無くなります。行動時間の短縮は安全登山にも繋がり、登山の安全性を高めます。

要は使い方次第です。新しいものを拒絶するのではなく、どう役立てるか考える方が建設的ですよね。便利な道具はどんどん使った方がいいと思います。GPSと紙の地図は対立する道具ではなく、双方を補うあうものです。両方持ち、両方を正しく使いましょう。

クライミングの世界では道具や技術がどんどん新しくなっています。最新のアイスバイルで氷を登るのは反則ですか?山歩きの世界でも新しくしていきましょう。

[ご意見]GPSを過信してはいけない。
[回答]確かに谷や沢、ビル街などでは測位に誤差が出ます。ですが、人間がそれを理解して使えばいいだけのことです。

また、国土地理院の地形図といえども完璧ではありません。登山道の間違いは日常茶飯事、地形も省略されているケースが普通にあります。どうやったって等高線からは読めない地形も存在します。過信してはいけないのは紙の地図だって同じです。

GPS、地図、現地の状況などを総合的に判断して行動してください。

[ご意見]GPSに頼る登山なんてつまらない。
[回答]一言で言ってしまえば、趣味の問題です。地図だけの不便さを踏まえてもGPSに頼るのは嫌だ、そんなの登山じゃないって方は紙の地図とコンパスだけ使えばいいと思います。それは登山スタイルの違いですので好きにしたらいいと思います。趣味とかロマンの話です。GPSを使うかどうかというのは合理性の問題です。

ただ、それでも安全性を考えたら緊急用にGPSを持つべきだと思います。道に迷ったあと紙の地図でリカバリするのは困難です。GPSがあればリスクヘッジになります。

[ご意見]スマホなんかおもちゃ、GPS専用機が最高。
[回答]GPS専用機は堅牢性や信頼性は高いと思いますが、操作性は悪く画面も小さく見づらいです。地形を読み取るのも困難です。そして、単機能のわりに高価(※)。全ての登山者が高価なGPS専用機を買えるわけではありません。既に普及しているスマホを活用していく方が道迷い遭難防止に役立つと思います。アドバンテージだった堅牢性についても、同等以上のスマホが売られていますしケースやカバーガラスなどで対策できます。もはやスマホはおもちゃではありません。

スマホのメリットと弱点を理解して使えば十分役立ちます。GPS専用機を持ってる人はGPS専用機を使えばいいですし、スマホを持ってる人はスマホのGPSを使ってみればいいと思います。

※GPS専用機も機種や地図の有無によっては3万円程度で買えますが、2〜3万円でスマホを買うとGPS以外にも電話、メール、ネット検索、カメラ、音楽プレイヤーなど色んな使い方が出来ます。便利さで言えばスマホの圧勝です。

[ご意見]携帯電話は大事な連絡手段、GPSとして使って壊れたらどうする。
[回答]最も簡単な解決方法は、予備を持つことです。機種変した古いスマホを予備に持つとか(SIMなしでも動きますよ)、古いスマホをGPS専用機にして新しい方を温存するとか。

または、通話用にdocomoなどでガラケーを契約してスマホは月1000円弱のデータ通信専用SIMでも入れればいいんじゃないでしょうか。これで通信手段は二重に確保されます。

防水のスマホにカバーやケースを付ければそうそう壊れませんし、非防水のiPhoneでも頑丈な防水ケースがあります。私は8年間スマホを使い、登山でも3,4台まとめてテストしていますが壊れたことは一度もありません。

それでも心配なら予備を持つことをおすすめします。最近は衛星携帯の基本料金も安いですしね。
スマホGPS関連の記事
当方、色々書いてますので読んでください。一通り読むとスマホGPSの講師並みの知識が身につきます。
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コメント

ジオグラフィカ使ってみました。
keizi666さん、はじめまして。
早速購入させて頂き、先日、黒菱〜唐松〜五竜で使いました。
ジオグラフィカと、ガーミン30を比較してみますと、レスポンスが天と地ほどの差があります。
ガーミンのカーソルポイント移動はイライラする程、遅いです。
ジオグラフィカは、画面も美しいし、見易く測位も早い。
スピーチ機能は、ペース配分に大変役立ちます。
自分が今、標高何メートルにいるとか、時間が設定時間毎に聞こえてくるので冬も、心強いですね。
不満な点もあります。
スピーチ機能の不具合。15分毎に設定していて、鐘の音だけでスピーチしないことが多々ありました。鐘の音さえもしないことも多々ありました。どうしてでしよう?
また、取り扱い説明が不十分に思えます。トラックの管理操作が分かりません。見つけられないだけかもしれませんが、どこに説明文がありますか?
これを使いこなせば、もう高価なGPSは不必要ではと思いました。
製作者さんは、素晴らしいものを公開されたと思います。
これからもアップデート宜しくお願いします。
2015/8/2 19:43
Re: ジオグラフィカ使ってみました。
コメントありがとうございます。

Androidをお使いでしょうか?
スピーチ機能のタイマーはスマホをスリープ状態にしたときから開始されるので、15分設定で10分ごとに地図を確認するという使い方をすると全然しゃべらないなぁって事になります。画面を見た直後にタイマーでしゃべり出すと「今見たよ!知ってるよ!」ってなるので、こういう仕様になっています。そういう場合でも好きなタイミングでしゃべって欲しい場合のためにあるのがシェイクスピーチです。

鐘の音(ポーンというマリンバ(木琴)の音)だけして声が出ないのは、こちらでは確認したことがありません。シェイクスピーチで何度振ってもしゃべらないような場合は、音声合成システムが死んでるかも知れないので、端末設定のアプリからジオグラフィカを強制停止して再起動してみてください。直るかも知れません。

トラックの管理についてはヘルプの『はじめに』と『ヒント集』と『トラック(ログ)』辺りに書いてあります。トラック一覧の使い方は、『はじめに』のファイル管理画面の使い方と共通です。

更に詳しい使い方はこちらに載せてあります。
https://plus.google.com/+keiziweb/posts/PHyf3bEX96h

↓スピーチ機能とトラックについてはこの辺です。
第3回 トラックログの開始と停止
https://plus.google.com/+keiziweb/posts/9ZbdyP9N4Ck

第9回 トラックのエクスポート
https://plus.google.com/+keiziweb/posts/SxZ5TYZogcX

第10回 トラックのインポート
https://plus.google.com/+keiziweb/posts/jjcxLVRUpmx

第11回 ヤマレコのトラックをインポートする手順
https://plus.google.com/+keiziweb/posts/NemXrKtsovG

第32回 トラック設定
https://plus.google.com/+keiziweb/posts/3MEi8ytnCin

第13回 スピーチ機能
https://plus.google.com/+keiziweb/posts/EyR9nef653x

第34回 スピーチ設定
https://plus.google.com/+keiziweb/posts/RYEqJmTXUnA

iPhone版ならこちらです。
https://www.facebook.com/geographica.iphone/posts/904102326349127

詳しく全機能を説明するとこれくらいの文量になって、ヘルプだけで何十MBも容量を取ってしまうのでアプリ内ヘルプには必要最低限しか書いてありません。

どうぞよろしくお願いいたします。
2015/8/2 20:05
みちびき対応スマホ
みちびき対応の格安スマホが2015年より販売されています。かなり測位精度がUPするものと思うのですが現状これらの機器のほとんどがGPS評価がWEB上でなされてないようです。 不思議なことにカタログ上もみちびき対応とは唱ってないのですが実際のGPS性能はどうなのか興味があります。
http://qzss.go.jp/usage/products/polaroid_pigu_150525.html
http://qzss.go.jp/usage/products/fleaz-f4S_150320.html
2016/1/13 8:54
Re: みちびき対応スマホ
まだ1機で、1日に使える時間が8時間しかないので効果は限定的ですね。対応機種も少ないですし。2019年までに4機揃って24時間使える様になるそうですが、その頃今のスマホを使ってる人はそんなに多くないと思われます。

ZenFone2はみちびき対応だそうですが、そもそものGPS精度が悪いようです。持ってる人に見せてもらいましたが全然デタラメな位置を表示してました。元々GPS精度が高い機種(XPERIAとか)がみちびきに対応すれば意味があると思いますが、低精度な機種が対応しても焼け石に水って感じですね。

現状は効果が限定的だからセールスポイントにもしずらいんじゃないでしょうか。GPS精度が高いです!とか言っておいて1日の16時間は使えません、じゃ客は怒るでしょう。

2018年くらいになるとみちびきに対応して精度が上がったスマホも出てくるかも知れませんね。日本の真上を通るので、谷間や沢、ビル街など現在のGPSが苦手としている場所での精度向上が期待できます。
2016/2/3 14:53
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