また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

HOME > ヤマノート > 簡単!湯取り法炊飯術
更新日:2021年05月23日 訪問者数:534
登山・ハイキング 山ごはんレシピ
簡単!湯取り法炊飯術
山ご飯のための簡単な炊飯法。ちょっと試せばほとんど失敗なく美味しいご飯が炊けます。そしてクッカーの後始末も拭くだけ、そしてクッカーに入れた水は全部摂取できます。無駄がありません。お試しあれ!
zephyrus2425
水加減、火加減ともにいい加減、なのに「おウチご飯」でもOKな飯が炊けます!!
山でも簡単にできる白米の炊き方を公開します。標高2000メートルくらいまでの山でなら、まず失敗することはありません。
自宅(平地)で試しても十分美味しくできますので、いつもの昼ゴハンにでもどうぞお試しあれ!!!

用意するもの
1. ホームセンターや百円ショップなどで売られているダシ袋(写真右下3つのパックの中央のもの、10〜11センチ角)。
2. クッカーとバーナー(クッカーの材質、バーナーの燃料、炎の形状は問いません、クッカーの水が沸騰すればOK)。
3. 蒸し台(写真左側にある4枚の円盤。クッカーに合った大きさのものを選択。クッカーが鉄やアルミ製なら通常不要だが、チタン製だとあった方が安心)。
4. ポリ袋(コメを入れたダシ袋が2倍以上に膨れますのでそれでも入る大きさのもの)。
5. 蓋のできる食器または断熱袋。もしあれば球形の茶こし。
 以上は実際に山で使う予定のものにしましょう(写真に全部写ってます)。
 手順
1. 上記標準サイズのダシ袋なら無洗米100〜120グラムを袋に詰めます。お店には「お料理パック」などといった名前で、もっと大きい14〜15センチ角のダシ袋も売られており、コメを1.2合(約180グラム)位入れることができます。ただ私の経験では、炊くコメの塊が大きくなりすぎて、中心まで熱が通りにくくなってしまい、均一に炊けません。逆に小さい「お茶パック」などという7〜9センチ角の袋も販売されており、こちらなら約50グラムのコメを詰めればうまく炊けます。ですから1合飯を食いたい人は、ダシ袋とお茶パックを一つずつ炊けばいいと思います。それくらいなら写真の1〜2人用クッカーでも一度に炊くことが可能です。
2. あとはこのダシ袋が十分浸漬するくらいに水を張ったクッカーの中で茹でるだけです。細かい事を言えばコメの塊の中に十分に水を行き渡らせてから加熱して下さい。それは米粒同士の隙間に空気が入っていると熱が伝わりにくくなるからです。なお特に浸水時間は必要ありません。また基本的にはクッカーに蓋をしておいたほうがいいです。
3. 沸騰したあとは、その状態が続く程度まで火を弱めても構いません。燃料が薪だと火加減は難しいでしょうから、グラグラ沸騰させ続けても問題ありません。ただしあまりにも強火で水の蒸発が激しいと、湯が急速に減ってダシ袋が湯面から露出しそうになります。その時は、湯の温度を下げすぎないように気を付けながら、少量ずつ水を足して袋が完全に水没するようにして下さい。完全水没が保てるようなら、クッカーの蓋は不要です。また湯の減り方がそれほどでもない場合は蓋をした状態で放置して、中でダシ袋が湯面から露出しても問題なく炊飯できます。ただし蓋を開けると一気に温度が下がって、炊飯行程がストップしますので、弱火に調節できるなら蓋をしたままほったらかしがいいです。とにかく沸騰してからの「20分加熱」が重要なポイントです。
4. 沸騰時間20分が過ぎたら、袋を湯から取り出し、ポリ袋に入れて軽くひねって口を閉じ、蓋のできる食器または断熱袋に入れて10分ほど蒸らします。ポリ袋に入れずにそのまま食器の中に入れたり、そのへんにダシ袋のまま放置すると、飯を取り出す際に袋に飯がくっついてしまい、かなり面倒くさいことになることがあります。
5. 蒸らしが終わったらダシ袋を破って飯を取り出します。袋によっては接着部分がスムーズに破けて、まるでおむすびのようにキレイに飯が取り出せることもありますが、うまく破けないこともありますので、そんな時はカッターなどで袋を切ってしまったほうが早いです。袋に入った飯は相当熱いのでやけどに気をつけて下さい。
  「取り出した飯をほぐして、レトルトカレーをかけて、いただきます!」(妻不在の日の私の昼食でした)
6. クッカーに残ったお湯は、少し白く濁りますが、特に匂いも味もありません。味噌汁作ったり、緑茶や紅茶、インスタントコーヒーを作っても普通に美味しく飲めます。もちろんレトルト食品も温められます。ただ、本格的なドリップコーヒーはお湯に溶け出したでんぷん質のせいか、フィルターが目詰まりして抽出できないことがあります。ご注意下さい。
7. クッカーの後始末はペーパーで拭くだけでキレイになります。

後始末は簡単、運んできた水は無駄なく消費できます。山での炊飯法としてはかなり有用だと自負しています。
 ヒントと余談
1. 山で標高が高くなると、沸点温度が低下するため、米粒のでんぷん質をα化するために、より長い時間が必要になります。今までの私の経験では1500メートルまでなら20分、1800メートル弱の岩手山8合目避難小屋で22分、2000メートル越えたら25分、北ア涸沢で30分ほどの沸騰時間で美味しく炊けました。どうしても沸騰時間がわからない時は、「茶こし」にコメを少量入れてダシ袋と一緒に加熱して、予想時間で引き上げて味見するという作戦がいいと思います。
2. 最近では「軽くて丈夫、匂いもない」とチタン製のコッヘル、クッカーが人気です。しかしチタンは熱伝導が悪いので、チタンのクッカーで普通の炊干法で米を炊いても、まず上手くは炊けません(ココで言う「うまく」とは自宅の食卓で普通に食べる気がするという意味です)。今回紹介した湯取り法はお湯が沸騰すればいいので、チタン製のクッカーでもOKなのですが、沈んだダシ袋がクッカーの底に密着していて、そこにバーナーの炎が当たってしまうと思わぬ高温になってしまうことがあるのではと危惧されます。私自身はトラブルの経験がありませんが、そんなことから必ず蒸し台をクッカーの底に敷いてその上でダシ袋を加温することにしています。蒸し台はこのところ数年、ショップから姿を消して(私が住んでいる地域だけかも知れませんが・・・)いましたが、最近100円ショップでも見かけることが多くなりました。ただ、サイズバリエーションがないので、自分のクッカーのサイズに合わせて周囲を切り落とす手間が必要な場合があります。また大人数のパーティで、それぞれの一人分としてダシ袋炊飯する時は、大きなコッヘルにたくさん袋を並べるので一般的な大きさの蒸し台だと、台からコッヘル底に袋が落ちてしまうことがありますが、バーナーの火からは遠いところなので影響はないと思われます。またこの台があると例えば中華まんを蒸すなど他の目的にも(と言うかそちらが本来の利用法!)使えます。また簡単な炊き込みご飯を炊く時など安心して調理ができます。そのあたりはいずれまた投稿します。
3. この湯取り法炊飯は用具が整わない被災地などでも、何らかの入れ物とちょっとした布切れがあれば、同様の方法で飯が炊けます。例えば大きめの空き缶にハンカチなどの布でくるんだ米を入れ、米粒同士の間に空気が入らないように静かに水を入れて、焚き火にかければ飯が炊けます。コメは研ぎが必要な精白米であっても、米粒が水を吸って膨張する時に、表面の糠は細かくひび割れて布の外に出るので大丈夫です。私もダシ袋で精白米を煮たことがありますが、出来上がる飯は無洗米と変わりません。ただし蓋をしてしまうと糠臭い飯になるらしいので蓋はせずに、故にお湯が足りなくなったら水を足しながら、全体がお湯に浸かり続けるように加温することが肝心です。なお茹でたお湯はヌカ油でギトギトになってしまうので、再利用は難しいと思います。
もし何か疑問点がありましたら、コメント下さい。試してご報告いたします。
お気に入り登録-
拍手した人-
訪問者数:534人

zephyrus2425さんの記事一覧

※この記事はヤマレコの「ヤマノート」機能を利用して作られています。
どなたでも、山に関する知識や技術などのノウハウを簡単に残して共有できます。 ぜひご協力ください!

詳しくはこちら

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録へのコメント

まだコメントはありません
ページの先頭へ