下ノ廊下行(黒部ダムから欅平へ)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 1,401m
- 下り
- 2,283m
コースタイム
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 8:25
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:10
天候 | 1日目 晴れ、20時頃より雨 2日目 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
しっかり整備されていました。 |
写真
感想
昨年行く予定でしたが道の整備が進まず断念したので、今年こそはと計画しました。今年も天候不順で整備が遅れて行かれるか危ぶまれましたが、なんとか実行できました。
私は9年ぶり、puchi28さんは初めての下ノ廊下行です。
9年前は初日快晴、2日目土砂降りだったため、今回はせめて雨が降らなければと思ったのに、似たような天候になってしまいました。それでも下ノ廊下は緊張感を持ちながらも迫力ある景色が連続する中を歩けるので、本当に楽しめました。
10月16日(日)晴れ
扇沢無料駐車場に車を止めて、始発のトロリーバスで黒部ダム駅へ
日曜にもかかわらず、意外と下ノ廊下に向かう人が多かった。そういえば阿曽原温泉が予約でいっぱいだったのでテントにしたけれど、自分たちのように昨年行かれなかった人もいるから多いのだろうか。
ダムの下まで降りて、ゆるゆるクネクネした道をあまり高度感なく進む。天気がよく、歩くには暖かいくらいで気持ちいい。紅葉のピークはまだだいぶ上の方にある。そのうち道も狭まり、徐々に高度も上がってきた。以前はなかった10mほどの高巻きがあったりと、V字谷の豪雪地だけあって道が崩れて変わるのだろう。
今回の山行に際して、冠松次郎著『黒部渓谷』の関連部分を読んだ。それによれば、8月の初旬、まだダムできる前の下ノ廊下の河床を歩いたようだ。これを読むまで下ノ廊下は例年8月いっぱいは雪で埋まっていて、9月に道を整備したのち、10月頃ようやく歩けるようになると思っていたが、雪の記述がないところを見ると、どうやら少し違うようだ。ただ我々が下ノ廊下を歩くことができるのは、毎年崩れた道を整備し、安全のためのワイヤを張ってくれる方々がいるおかげであることに変わりはない。その方々に感謝しながら進む。
昼過ぎ、十字峡着。若干遅れ気味。久しぶり(といっても2ヶ月ぶりだが)のテントを背負っての山行で、大したアップダウンもないのに荷が重く感じる。それでも昼食の時に二人組からいただいたりんごが美味しくホッとした。時間があれば、十字峡がよく見えるところまで降りたかったが、先を急ぐことにする。
少し日が傾きかけた頃、つり橋を渡った先、仙人ダム手前の広場で一息。少々古傷の左膝が弱音を吐き出した。この先の最後の急登に不安がよぎる。
前回ヒィヒィゼェゼェ喘いだ阿曽原温泉手前の急登。今回はさらに醜態を晒しつつもなんとか乗り越えて夕刻阿曽原温泉到着。温泉で疲れを流し、豚キムチ鍋でお腹もホッコリさせて、明日に備えて早々に就寝。ところが寝て早々、ポツリポツリとテントに当たるものが、、、夜半には結構強くなってきた。予報では明日の午後から雨だったんだけどなあ。。。
10月17日(月)雨のち曇り
4時起床。雨はしっかり降っている。また同じような天気かと思ったけれど、前回のような土砂降りほどではないので問題なさそう。食事を終えて、テント以外の荷物をパッキングしてザックをトイレに置かせてもらってからテント撤収。
出発早々の急登にまたもや苦しめられる。うーん、ちょっとした運動不足のせいにしたい。その後は大したアップダウンはないものの、左膝の痛みに加えて右足首にも不具合が出だした。家に帰って見て見ると、土踏まずあたりに内出血ができてた。(あ〜あ) さらに荷物がとても重く感じて肩が痛い。しかし、途中休憩時に肩のストラップを締め直したら、肩の痛みは嘘のように消えてくれた。こういうところをちゃんとしないと!
昨日歩いた日電歩道に比べて水平歩道はより高い位置を歩くので高度感がすごい。道幅も狭く気を抜けない。雨は大したことないけれど、谷筋で川になっているところを通過する際は、緊張感をひとつ上げて進む。志合谷の長く真っ暗なトンネルは、前回水浸しで靴がズブ濡れだったので覚悟していたが、雨が弱かったからか排水がうまく機能していたからかわからないけれど、全く濡れずに通ることができた。このトンネルは閉塞感が強いけれど、ライトに照らされて霜?がキラキラしていてとてもキレイだ。
欅平が見える鉄塔に到着してからの最後の下り。ここが本当にキツカッタ。左膝が悲鳴をあげて、右足首は地面につくたびに強い痛みに見舞われて、ゆっくりゆっくりとしか降りられない。本当ならもっと早い時間に欅平駅に着けるはずだったのに、puchi28さんに迷惑をかけてしまった。帰りのトロッコ電車では、汗てかなり濡れていたため寒い思いもした。ナサケナイ。時間があれば温泉に浸かってさっぱりしてから帰りたかったけれど、時間が押してしまい、黒部宇奈月温泉駅のトイレで着替えて(ここは着替えるスペースがあるので大助かり)、新幹線、在来線、タクシーを乗り継いで扇沢まで戻り、大町の薬師の湯でようやくさっぱりできて帰路へ。
今回も9年前と似たような天気でさらに足も痛めたのも同じだったけれど、それでもピークのない山行としては最高に楽しめるものでした。今度は劔方面から来てみたいなあ。
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