鈴ヶ峰〜武田山
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,318m
- 下り
- 1,303m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
写真
感想
30年ぶり,鈴ヶ峰〜武田山を縦走
4月10日(日)快晴。
鈴ヶ峰東峰8:45の集合に向けて7:15にGaku君宅を出、同30最西の登山口から登り始める。
先週はまだ咲いていなかったツツジの花を見ながらゆっくり登って1時間弱で西峰,さらに10分少々で東峰に着く(8:40)。男性が1人日向ぼっこをしていたが、今日の参加者ではなかった。5分して佐伯FHCのNakaさんが井口から上がって来て3人となり9:00出発,鬼ヶ城山に向かう。
東峰からはツツジに代わってヤブツバキが見られるようになる。瀬戸の春山を象徴するヒサカキの匂いに包まれ、咲くツバキ,落ちたツバキの花を楽しみながらひんやりと涼しい山路を歩くと原点に還ったような安堵感を覚える。それは子どもの頃から体にしみついた記憶だからなのだろう。
道行き地蔵のある鞍部の小公園まで下ってからゆっくりした登りとなり、大きな展望岩で越し方を振り返った後、鬼ヶ城山に至る(9:55)。
鬼ヶ城山から大広島市を俯瞰し、左手に美鈴ヶ丘の団地を見下ろしながら北進して高度を下げ、鬼ヶ城山の登山口に至る。右折して竹薮のある道を一気に下り、沼田・草津道路を横切って柚木城山に向かうのが本来のコースだが、大きな下りの後の更に大きな登りが嫌なので、今回は左手の山田団地に下りて区境付近から送電線巡視路を辿る。(10:32登り口)
昨年末に歩いた時、巡視路から本来の縦走路に至る道に気づかず、鉄塔を目指して歩いたために難渋した経験から、今回はうまく渡り歩いて主稜線にワープし、11:14柚木城山に着く。城山からは鈴ヶ峰西峰,東峰と鬼ヶ城山がよく見える。
柚木城山からゆっくり下り、己斐上町方面に下る送電線と主稜線に沿って大茶臼山に向かう送電線が交差する地点に至ると、道はその辺りから徐々に高度を下げ、最後はやや急な下りとなって己斐峠(こいだお)に飛び出す(11:36)。
己斐峠から車道を200mあまり東進して大茶臼山の登山口からコンクリートの道を上がると目の前に電波塔が見えてくるが、ここから山頂までの登りは本コース中最も標高差(213m)が大きくてきつい。
12:00電波塔直下の大岩に着いて昼食休憩。小学生の女児を連れたお父さんや夫婦連れなど、登山者数人と言葉を交わし12:24発。電波塔の横をすり抜けて車道には下りずそのまま山道を行くとすぐに大茶臼山に至るが、そこは展望も何もないピークに過ぎず、そのまま直進して畑峠に下る(12:42)。先日の下見の際は並走する車道を通ってすぐに畑峠に着いたような気がしたが、山道は思ったより長く、また車道より高い所を通っている感じがした。車道に出て50mほど左に進んだ所が丸山の登山口で、ここからはだらだらした緩やかな登り道となる。
登山道に散らばるヤブツバキの花を避けながらゆっくり歩いて12:50三滝山への分岐を通過。この分岐点が356mで右に進むと三滝山(宗箇山)に至るとなっており、その三滝山の標高が356mであると言う偶然の付合が面白い。
この辺りから登山道の周辺にコシアブラが無数に見られるようになり、『まだ早い!』『来週はもう(芽が)ないな・・』等と話しながら歩く。タムシバの花も多く見られ、それらに気を取られているうちに先行するNakaさんと離れてしまった。
小高い丘から前方を見ると鞍部を隔てて鉄塔が見え、その鉄塔を目指して一旦下った所に大塚峠(380m)と言う標識を見る(13:20)。登り返して13:32鉄塔を通過。『丸山はこんなに遠かったかな・・』と思っているところにNakaさんから『今どこですか』と言う電話が入った。『鉄塔を越えたところです』と答えると『丸山の少し先で待っています』と言う返事。どんどん追いかけるうちに火山を眼前に見る展望のいい大岩に着く。おかしいと思ってNakaさんに電話して初めて、気づかぬままに丸山を通過し、Nakaさんを置き去りにしたことに気づき、大岩で待つこととなる。そう言えば道中,左からの合流点があって『?』と思ったことがあった。つまりそこが丸山を巻く道との合流点だった訳だが何の疑問も持たず通過した。これでは下見した意味がない。
30分ほど待ってNakaさんと合流し、改め行く手を確認。目の前にどっしりと立ちはだかる火山が当面の目標となるが、それを越えれば武田山はどうと言うほどでなく、16時には到達可能と見て権現峠に向かう(14:03発)。
7〜8人の中高年の一団が登って来るのを待って一気に権現峠に下り(14:18)、休まず火山の登りにかかる。小さなピークを50mばかり登ってまた下った先の鞍部が359mで、標高488mの火山はコース中最も高い山だが、そこからの標高差は130m程で、腕をまくるほどのこともなく、14:49火山に着く。
火山まで来ると、鈴ヶ峰からは正面に見えていた窓ヶ山をほぼ真東から見るようになり、その延長線上に大峰山が並ぶ。大峰山から南西方向にやや離れて位置する羅漢山は、この先のルートが高度を下げて東進するのでここが見納めとなる。
14:52発,160mを駈け下って水越峠。峠から小さなコブを越えて280mの鞍部まで下がると賑やかな標識群に迎えられ、最後の100m弱を20分で登って15:55武田山着となる。
途中で中学生の女の子を連れたお父さんに追い抜かれ、負けてなるものかと追っかけたが簡単に振り切られた。『女性トレイルランの養成トレーニングですか?』と聞くと『いや、足腰が弱い子なので鍛えているだけです』と言われてショック! 女子中学生に負けてしまった。
10分休んで馬返しコースから下山し、ちょうど1時間で下祗園駅に着き全行程終了となる。
今回のコースは30年前の佐伯冒険クラブ設立にあたっての記念登山のコースで、当時小学校入学前の年長組だった同行のGaku君がしきりに『あの当時、鈴ヶ峰から武田山まで歩き通したと言うのは無理がある。記憶違いではないか・・』と言う。『いや,確かに夕方薄暗くなって祇園に下ったのを覚えている・・』と言っては見たものの、丸山を越える辺りから自分でも『やっぱり未就学児が歩けるコースではないな・・』と言う気がしてきた。当時の資料を探すしかないが、前半を己斐峠まで,後半を大茶臼からと言う風に2回に分けて歩いたのかもしれない。
記録を書いていて腑に落ちないことがあった。丸山で送電線が稜線を横切るのは1ヶ所だけで、丸山の少し先の450mピークから60mほど下った鞍部に当たる大塚峠8(13:21通過)の次の400mピーク上の鉄塔(13:32通過)がその交点に当たる。しかるにこのヤマレコの地図上では鉄塔の位置が標高356mの三滝山への分岐点(12:50通過)になっている。
これは地図が間違っているとしか思えないのだが、そうだとすると地図上の鉄塔の位置が1つだけ違っていると言うことは有り得ないので、その前後の鉄塔を繋ぐ送電線全体の位置が違っていることになり、それは市街地にも繋がって行くわけだからこれまた考えにくい。
考えても答えは出ないが、歩いて確かめた鉄塔の位置は動かしようがないので、やはり地図が間違っているのだろう・・。
終りに
1週間前には見られなかったツツジとヤマザクラの花が見られた。ツツジは西峰辺りが走りでこれから東に進んで行くと言う感じ。タムシバが満開をやや過ぎて散り始めると、いよいよヤマザクラ登場と言うところか・・。
全山を通してヤブツバキが多いのも意外だった。咲く花の下に1つ2つ、あるいは無数の花か散っているのも風情がある。そして、今年初めてのウグイスの声を聴く。たった5日間でこうも変わるのかと驚いている。
この日は、もろもろありまして行き先が大山に変更になりました
ほんの1週間ほどですが、花がより沢山咲いてますね
1週間前には見られなかったツツジとヤマザクラの花が見られました。ツツジは西峰辺りが走りでこれから東に進んで行くと言う感じでした。タムシバが満開をやや過ぎて散り始めると、いよいよヤマザクラ登場と言うところでしょうか・・。
全山を通してヤブツバキが多いのも驚きでした。咲く花の下に1つ2つ、あるいは無数の花か散っているのも風情があります。コシアブラの木が沢山あって小さな芽が出ていましたが、食べ頃はもう少し先でしょう。そして、今年初めてのウグイスの声を聴きました。
たった1週間でこうも変わるのかと感心させられました。
ここ平郡ではヒジキ漁も終わり、そろそろモズクが藻につく頃です。
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