ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1056417
全員に公開
雪山ハイキング
東海

【揖斐】ブンゲン 今年も届かず

2017年01月28日(土) [日帰り]
 - 拍手
ヤドカリ その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
10:01
距離
13.5km
登り
854m
下り
853m
歩くペース
ゆっくり
1.51.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:00
休憩
3:01
合計
10:01
6:57
31
駐車地
7:28
7:41
60
除雪終了地点
10:03
10:16
60
1038m
11:16
11:20
38
県境稜線
11:58
13:59
43
約1220mランチポイント
14:42
14:46
27
尾根下降点
15:13
15:15
33
林道着地点
16:27
16:32
26
除雪終了地点
16:58
駐車地
除雪終了地点から全行程スノーシューでした。山行当日の雪の状態でコースタイムは大きく変わってきますので参考程度にお考えください。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道303号より揖斐高原スキー場の旧坂内ゲレンデを目指しますが、貝月ゲレンデから旧坂内ゲレンデへ通じる道は冬季通行止めです。
そのため名古屋方面からは遠回りになりますが、坂内村まで行ってから南下することになります。
※当日は坂内村から南下しましたが、諸家を過ぎてすぐに雪崩で道路半分がふさがっており、その先の状況もわからず帰路のことも考えて無理な突破はせず、そこに駐車して歩きました。
除雪自体は旧坂内ゲレンデ施設の800mほど手前(貝月ゲレンデへの道路分岐)までされていました。
コース状況/
危険箇所等
積雪利用のヤブ山登山で、登山道ではありません。自己責任でお願いします。
当日は雪は十分には締まっておらず、25インチのスノーシューでも20〜30cm前後の沈み。吹き溜まりではさらに深く沈みました。
あくまで当日の状況での話ですが、今回のコースでは最後の林道着地部分以外に危険個所はなかったと思います。
その他周辺情報 道の駅 星のふる里ふじはし
http://www.ibikogen.com/michinoeki.html
道の駅敷地内に「いび川温泉・藤橋の湯」
http://ibigawafujihashisp.wixsite.com/987654321
旧坂内ゲレンデへ向かう県道274号の諸家集落を過ぎたところに駐車。
2017年01月28日 06:56撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 6:56
旧坂内ゲレンデへ向かう県道274号の諸家集落を過ぎたところに駐車。
なぜなら雪崩が道をふさいでいたから。この先の状況もわからないので無理せず歩くことに。
2017年01月28日 06:59撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 6:59
なぜなら雪崩が道をふさいでいたから。この先の状況もわからないので無理せず歩くことに。
結局、雪崩はあの一ヵ所でしたがそれは結果論。ここが除雪終了地点で左は貝月ゲレンデへの道で、右の旧坂内ゲレンデへ向かいます。
2017年01月28日 07:27撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
1/28 7:27
結局、雪崩はあの一ヵ所でしたがそれは結果論。ここが除雪終了地点で左は貝月ゲレンデへの道で、右の旧坂内ゲレンデへ向かいます。
いきなりこんなんです。25インチスノーシューで臨みます。
2017年01月28日 07:40撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 7:40
いきなりこんなんです。25インチスノーシューで臨みます。
秋のゴンニャク以来の山だよ姉さんとの山行。ラッセル担当の私の体力温存のため林道くらいは頑張ってもらいます。
2017年01月28日 07:59撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 7:59
秋のゴンニャク以来の山だよ姉さんとの山行。ラッセル担当の私の体力温存のため林道くらいは頑張ってもらいます。
ターゲットが見えてきました。
2017年01月28日 08:07撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
5
1/28 8:07
ターゲットが見えてきました。
やっとのことでふれあいの森ルートゲート。結局ノートレースでした。
2017年01月28日 08:41撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
1/28 8:41
やっとのことでふれあいの森ルートゲート。結局ノートレースでした。
この尾根に突入しますよ!ヤブっぽいですが^^;
2017年01月28日 08:51撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 8:51
この尾根に突入しますよ!ヤブっぽいですが^^;
チカラまかせで這い上がります。グズグズのヤブ混じり。
2017年01月28日 08:56撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 8:56
チカラまかせで這い上がります。グズグズのヤブ混じり。
どうにか行けそうな雰囲気。結構な急登をラッセルです。山だよ姉さんに撮っていただきました(^^ゞ
2017年01月28日 09:16撮影 by  Canon IXY 620F, Canon
3
1/28 9:16
どうにか行けそうな雰囲気。結構な急登をラッセルです。山だよ姉さんに撮っていただきました(^^ゞ
上から見るとこんな感じ。木々の間から揖斐の山並みも。
2017年01月28日 09:28撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 9:28
上から見るとこんな感じ。木々の間から揖斐の山並みも。
少々灌木がゴミゴミしていましたが…
2017年01月28日 09:33撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 9:33
少々灌木がゴミゴミしていましたが…
やがてすっきりとしてきました。去年に比べたら天国です。
2017年01月28日 09:53撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 9:53
やがてすっきりとしてきました。去年に比べたら天国です。
ココはかなりきつかった。写真ではわかりづらいですが壁状のヤブ雪斜面。
2017年01月28日 09:59撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
1/28 9:59
ココはかなりきつかった。写真ではわかりづらいですが壁状のヤブ雪斜面。
セッピを踏みならして1038mピークへ。
2017年01月28日 10:07撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
1/28 10:07
セッピを踏みならして1038mピークへ。
本日最初のドッカーン!素晴らしい揖斐の山々の展望。
2017年01月28日 10:09撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
1/28 10:09
本日最初のドッカーン!素晴らしい揖斐の山々の展望。
そこからはもうワンダフルな展望のセッピ歩き。
2017年01月28日 10:14撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
1/28 10:14
そこからはもうワンダフルな展望のセッピ歩き。
これも写真いただきました。セッピはかなり信用できる安定感でした。大胆に真ん中を(^^)v
2017年01月28日 10:17撮影 by  Canon IXY 620F, Canon
3
1/28 10:17
これも写真いただきました。セッピはかなり信用できる安定感でした。大胆に真ん中を(^^)v
青空とたっぷりの雪がエネルギー源です。重い雪もなんのその。頑張るオッサンを撮っていただきました。
2017年01月28日 10:24撮影 by  Canon IXY 620F, Canon
3
1/28 10:24
青空とたっぷりの雪がエネルギー源です。重い雪もなんのその。頑張るオッサンを撮っていただきました。
ドロ〜ンとしたセッピ。
2017年01月28日 10:25撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 10:25
ドロ〜ンとしたセッピ。
岐阜県側からブンゲン目指すならこの尾根が最高です。
2017年01月28日 10:30撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 10:30
岐阜県側からブンゲン目指すならこの尾根が最高です。
ただ景色良すぎて進まないのが難点ですが。
2017年01月28日 10:30撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
1/28 10:30
ただ景色良すぎて進まないのが難点ですが。
もう、ず〜とこんなんです。
2017年01月28日 10:33撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 10:33
もう、ず〜とこんなんです。
こんな天国尾根です。これがブンゲンワールド。
2017年01月28日 10:39撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 10:39
こんな天国尾根です。これがブンゲンワールド。
笑いが止まりません。広すぎて真ん中が浅い谷形状になっています。
2017年01月28日 10:42撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 10:42
笑いが止まりません。広すぎて真ん中が浅い谷形状になっています。
そこがまた実にいい雰囲気で。
2017年01月28日 10:47撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 10:47
そこがまた実にいい雰囲気で。
その谷形状の源頭あたり。貝月山が見えてきます。
2017年01月28日 10:54撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 10:54
その谷形状の源頭あたり。貝月山が見えてきます。
能郷白山の奥に本家白山も見えてきましたよ。
2017年01月28日 10:55撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
1/28 10:55
能郷白山の奥に本家白山も見えてきましたよ。
足止めばかりで進んでません。もう、山頂狙う気は薄れつつあります。
2017年01月28日 10:58撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
1/28 10:58
足止めばかりで進んでません。もう、山頂狙う気は薄れつつあります。
三周・黒壁・烏帽子・笹ヶ峰などなど。トガスあたりでもよかったかな。
2017年01月28日 11:00撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 11:00
三周・黒壁・烏帽子・笹ヶ峰などなど。トガスあたりでもよかったかな。
揖斐の核心部ですなあ。
2017年01月28日 11:00撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 11:00
揖斐の核心部ですなあ。
1160mコブから県境方面。興奮最高潮!
2017年01月28日 11:02撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 11:02
1160mコブから県境方面。興奮最高潮!
この貝月山にblackさんが挑んでいたと知ったのはこの日の夜でした。惜しいニアミスでした。我々の間ではいま、blackさんはちょっと話題の人なので(^^)
2017年01月28日 11:03撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 11:03
この貝月山にblackさんが挑んでいたと知ったのはこの日の夜でした。惜しいニアミスでした。我々の間ではいま、blackさんはちょっと話題の人なので(^^)
これも1160mコブから。最高の場所でした。
2017年01月28日 11:03撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
1/28 11:03
これも1160mコブから。最高の場所でした。
さらに登ります。
2017年01月28日 11:11撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 11:11
さらに登ります。
ようやく県境稜線に到着。時間遅すぎではありますが先へ進みます。
2017年01月28日 11:18撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 11:18
ようやく県境稜線に到着。時間遅すぎではありますが先へ進みます。
いい感じにブナが点在。
2017年01月28日 11:22撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
1/28 11:22
いい感じにブナが点在。
曲がりくねった県境を少しでもショートカットしながら。
2017年01月28日 11:30撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 11:30
曲がりくねった県境を少しでもショートカットしながら。
アップダウンを繰り返し。山だよ姉さん、やる気です。
2017年01月28日 11:34撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
1/28 11:34
アップダウンを繰り返し。山だよ姉さん、やる気です。
ここで残念な植林が出てきますが。
2017年01月28日 11:46撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
1/28 11:46
ここで残念な植林が出てきますが。
進む先は自然林です。すごい縞々模様。
2017年01月28日 11:51撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
1/28 11:51
進む先は自然林です。すごい縞々模様。
この白いドームに上がれば新たな展望があるはず?
2017年01月28日 11:54撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
1/28 11:54
この白いドームに上がれば新たな展望があるはず?
なんと、これだけ晴れてるのに伊吹山にだけ雲が!
2017年01月28日 11:57撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
1/28 11:57
なんと、これだけ晴れてるのに伊吹山にだけ雲が!
この雪の状況で見るブンゲンはあまりに遠く…
2017年01月28日 11:58撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 11:58
この雪の状況で見るブンゲンはあまりに遠く…
それ以前にもうお昼ですよ。ってことで本日はここまで。
2017年01月28日 12:01撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 12:01
それ以前にもうお昼ですよ。ってことで本日はここまで。
白山もすっかりきれいに晴れました。
2017年01月28日 12:01撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
1/28 12:01
白山もすっかりきれいに晴れました。
無理して山頂行くより、雪のソファーでお楽しみのランチタイムを優先しましょうよ。
2017年01月28日 12:42撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 12:42
無理して山頂行くより、雪のソファーでお楽しみのランチタイムを優先しましょうよ。
今日は鳥団子入り塩ちゃんこうどん。あったまります。
2017年01月28日 12:42撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
4
1/28 12:42
今日は鳥団子入り塩ちゃんこうどん。あったまります。
帰り支度する頃には伊吹山も姿をあらわしました。
2017年01月28日 13:49撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
1/28 13:49
帰り支度する頃には伊吹山も姿をあらわしました。
そのうちにはブンゲンにもあいさつに行かなくちゃ?
2017年01月28日 13:50撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 13:50
そのうちにはブンゲンにもあいさつに行かなくちゃ?
ショートカットで駆け下り〜(^^)
2017年01月28日 13:58撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
1
1/28 13:58
ショートカットで駆け下り〜(^^)
そして登り返し〜^^;
2017年01月28日 14:00撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 14:00
そして登り返し〜^^;
下山するのがあまりに名残惜しい展望です。
2017年01月28日 14:17撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 14:17
下山するのがあまりに名残惜しい展望です。
県境をバフバフ進みます。
2017年01月28日 14:29撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 14:29
県境をバフバフ進みます。
旧ゲレンデに出ます。
2017年01月28日 14:31撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 14:31
旧ゲレンデに出ます。
去年は土が見えていたゲレンデも雪たっぷり。金糞岳が大きいです。
2017年01月28日 14:40撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
3
1/28 14:40
去年は土が見えていたゲレンデも雪たっぷり。金糞岳が大きいです。
ここから県境を離れ支尾根を下ります。初めての尾根です。
2017年01月28日 14:48撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 14:48
ここから県境を離れ支尾根を下ります。初めての尾根です。
快適快適(^^)v 山だよ姉さん速い、下山家?の本領発揮。
2017年01月28日 14:51撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 14:51
快適快適(^^)v 山だよ姉さん速い、下山家?の本領発揮。
末端は林道切り開きの崖状です。雪のおかげでトラバースして難なく着地でした。雪がないと降りられないかも?
2017年01月28日 15:10撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 15:10
末端は林道切り開きの崖状です。雪のおかげでトラバースして難なく着地でした。雪がないと降りられないかも?
ノートレースの林道をとどめのラッセルで、なんとか日暮れ前には車に戻ることができました。
2017年01月28日 15:25撮影 by  Canon PowerShot S120, Canon
2
1/28 15:25
ノートレースの林道をとどめのラッセルで、なんとか日暮れ前には車に戻ることができました。

感想

今月中旬にまとまった降雪があって以来、通勤途中や職場から見える揖斐から根尾にかけての山々は真っ白な姿を維持しています。まだ1月、これだけ雪があればあわてなくても雪が十分締まってから出かければいいと思っていたら、週中26日にsyousanさんの土蔵岳のレコがアップされました。レコは思いのほか雪が締まっている様子を伝えています。syousanさんは若いかたではありますが、私のようなオッサンでもそれなりになんとか行けるんじゃないかと(^^ゞ急にその気になり、昨年に頂上に届かなかったブンゲンへと、昨年秋のゴンニャク以来久しぶりの山友・山だよ姉さんを誘って出かけてみました。

【駐車地〜除雪終了地点〜ふれあいの森ルートゲート】
朝5時半に藤橋村の道の駅に集合、駐車地のキャパ等考慮して私の車1台で駐車予定地を目指し車を走らせていると、旧坂内ゲレンデへ向かう県道274号の諸家集落を過ぎたところで雪崩が道路半分を塞いでいます。時間をかけて人力で除雪をすれば通れないこともありませんが、この先もどうなっているかわからないし、予報では今日は気温が上がるというとで帰路にまた新たな雪崩が起きるかもしれないので、車を置きここから歩き出すことにしました。
駐車予定地であった除雪終了地点までは除雪されているとはいえ、かなり凍結しているのでペースが上がらず30分ほどのタイムロスとなってしまいました。この時点で早くもブンゲン登頂に黄色信号が灯りました^^;
そして駐車予定地からは昨年とは比べようもない積雪量で、ここからスノーシューを装着して進みます。先週にここから貝月山へ入ったという報告もありましたが、その痕跡はリセットされていて全くのノートレース。1月下旬という時期を考えるとラッセルは厳しいものになるということはもともと想定済み。今日は残雪期に使う22インチではなく、新雪期バージョンである25インチのスノーシューをチョイスしています。それでも20cmほどは沈む雪質で、ブンゲン登頂は黄色信号から橙色信号へと変わったのでした。
廃屋と化した旧坂内ゲレンデ施設を見て品又峠への林道を行きますが、沈み込む雪に遅々として進まず焦りがつのります。ようやくふれあいの森ルートゲートに到着したのが8:46。ここからの登りにそなえて苺大福でエネルギー補給と小休止。

【ふれあいの森ルートゲート〜1038m】
ネットで検索すると、岐阜県側からのブンゲン登頂ルートとしては品又峠までこの林道をたどり、旧ゲレンデから県境伝いに山頂へというものが定番のようです。私も過去2回はそれで登っています。しかしルートとしてあまりに楽しくなかったので、3度目はふれあいの森ルートゲート前からの尾根に取付きブンゲンに登頂、雪質に恵まれ帰路は貝月山をも登って周回しました。その時の同行者が今日と同じく山だよ姉さんで、いまや結構(物好きな人たちの間で)有名なブロガーさんなんですが、当時はrei715というユーザー名でヤマレコを書いており、その記録(2013.3.16)が今でも見られます。興味あれば参考にしてみてください。そして4回目となる昨年はその時より一本東の尾根で登ろうとしましたが、雪不足でヤブに泣かされ県境までたどり着いたものの、あえなく時間切れ。で、今回は3度目に使った尾根を再びということになりました。
今年は雪は十分あるので、昨年取付いた尾根にもしっかり雪が付いてはいましたが、自分としてはあまり好印象はなかったのでここは予定通りの尾根に向かうことにします。ヤブがピョコピョコ頭をだして怪しい状態にも見えますが、迷ってる時間もないのでとにかく突っ込むのみです。
取付いてみればグズグズの雪ながらもなんとか踏ん張りは効き、灌木をスラロームしながらジグを切って尾根まで這いずりあがります。こういう山ではいつものことですが、出だしからいきなり汗だく^^;
少しは根雪があるのか?完全にズボるということがなく、絶望的な感じはありません。いい感じの雑木林の続く明るい尾根を、登るほどに木々の間から広がる揖斐の山々の展望を励みに頑張ります。灌木が突出しゴミゴミしていた尾根も高度を上げるにつれ、スッキリとしてきました。
そして右手からもいい感じの尾根が合わさるところ、膝まで埋まる急登にもがき、最後は雪庇を踏み崩して小さな白いドームを登ると本日最初の大展望地、地形図表記の1038mに到着しました。残雪期とはまるで違う、すそ野まで真っ白な雪をかぶった揖斐を中心とした奥美濃の山々の大パノラマが展開します。

【1038m〜県境稜線】
ひとしきり大展望を楽しみ、ここからはセッピの続く快適な道を行くことになります。ズブズブの雪で相変わらずスノーシューでも沈みますが、セッピ自体は安定感があり大胆に真ん中を歩いて行けます。
タップリの雪景色と青空をエネルギーにして、うねるセッピを雪を巻き上げ快調に進みます…と、言いたいところなんですが(^^ゞあまりの展望の素晴らしさにカメラを仕舞うヒマもないほどの撮影大会となって一向にペースが上がりません。この尾根はホント、やばいです。グッと急登を登ればそのたびに広がっていく奥美濃の大展望。広くて快適な尾根。ここを登った記録は見かけないのですが、岐阜県側からブンゲン目指すなら超お勧めです。
1100mあたりからの広い尾根は真ん中が緩くくぼんだ谷形状が見られ、そこに広がる雑木林もまたいい雰囲気です。そしてその源頭部まで登ると左手に貝月山が姿を現してきます。すでにこのあたりからブンゲンワールド炸裂です。
さらに県境稜線も間近となる1160mコブから先にはワクワクしかない雪原のような尾根が続き、辺り一面絶景また絶景が広がります。キリがないので山名を挙げ連ねるのはやめておきますが、真冬の奥美濃のいぶし銀の峰々は素晴らしいですね。
この日の夜に知ったのですが、目の前にある貝月山ではblackさんが単独、ワカンで雪と格闘されていたのでした。最近、山だよ姉さんとのあいだで話題にあがる注目のblackさん、惜しいニアミスでした。
そして素晴らしい光景に足止め連発で、ようやく県境稜線に到着したのは11時を大きく過ぎたころでした。

【県境稜線〜約1220mランチポイント】
すでに満足感は大きく、3度も登頂しているブンゲン山頂への執着は薄れつつありましたが、とりあえずはもう少し進んでみましょう。
県境稜線はねじ曲がっているので、なんとかショートカットできそうなところはそれを試みながら進みます。それゆえに進路の見極めが難しいところでもあります。だんだん奥伊吹スキー場から流れるDJの声が大きくなり、雪面に木々のストライプが美しい斜面を上がり、いくつもあるコブのひとつに登ると、今日初めて伊吹山が大きく姿を現す…ところなんですが、なぜかこれだけ晴れてるのに伊吹山にだけ雲が湧き上がっています。
時刻は正午になろうかというところ。ここから見えるブンゲンは今日のコンディションの中ではあまりに遠い。何の躊躇もなくここで行動打ち切りとして、大きな楽しみの一つである雪上ランチタイムに時間を長く取るという選択肢を選んだのでした。風下の斜面をスノーシューで掘り、雪のソファーをこしらえて今日は鳥団子入り塩ちゃんこうどんです。空は快晴、眺めは最高、至福の時となりました。

【約1220mランチポイント〜尾根下降点〜林道着地点】
ランチタイムの大休止を終え、広げた荷物を撤収にかかるころになって、山頂部を隠していた雲の消えた伊吹山が、虎子山を従えて姿を現していました。
足元の斜面をスノーシューで駆け下りショートカットしたりしながら県境稜線に戻ります。さらに空が青くなり、ますます冴えわたる展望を名残惜しみながらしばらくは品又峠に向かって進み、旧ゲレンデの尾根を歩きます。ここも去年は土が出ていたところですが、今日はたっぷりの雪。
そして最後に金糞岳の雄姿を望み、県境稜線を離れ支尾根を下ります。初めて使う尾根でしたが、安定した斜度で快適に下ることができました。あっという間に林道切り開きまで降りてくると、その先はガケ状の切り開き。でもここは豊富な雪のおかげでスノーシューを効かせてトラバースしながら難なく着地成功でした。雪がなかったらちょっと注意ポイントとなるところでしょう。もちろん林道も雪はたっぷり。まだまだラッセルは続きます。

【林道着地点〜ふれあいの森ルートゲート〜除雪終了地点〜駐車地】
当然のノートレースの林道をスノーシューを沈ませながら下ります。これ、ワカンだったら泣きが入りますね。ヤマレコなんかではワカン派の人たちも多いようですが、最近のスノーシューは奥美濃の山でもガンガン登れるので私はワカンを使うことはなくなりました。とにかく「ワカンは浮かん」です。
いい加減に林道ラッセルもいやになった頃、ようやく我々のつけたトレースに合流してふれあいの森ルートゲートに到着。小休止を入れて、あと一頑張りです。するとその先でUターンして引返しているスキーのトレースが現れました。何しに来たのでしょうね?しかも我々のスノーシューのトレースを使っていますよ。
そしてやっとのことで除雪終了地点にたどり着き、スノーシューを外し、舗装林道を凍結に注意しながら歩いて駐車地に着いた頃には5時寸前でした。タップリ歩いて雪山満喫、ブンゲンには届かずとも大満足な一日となりました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:567人

コメント

次元が違う。。。
hermit-crabさん こんにちは〜

さすがベテランさんは普通のルートではないですね www
こんなバリの尾根で行かれるとはー
私はスキー場からのベタなコースでもまだ勇気が出ません
なかなかご一緒してくださる方がいなくて。。。
滋賀で3番目に高いお山なのになんでこんなに人気ないんでしょうか!?
(金糞もだけどw)

ふれあいの森の方にも裏から回ってこないと入れないんですね
栃の実荘の道路からそちら方面の林道見てたら行けそうな行けなさそうな感じだったのでどこまで行けるんだろうって思ってました

しかしスゴイ雪ですね
トレースないところのラッセル。。。 午後からは雪がとけだしてめちゃくちゃ重かったですよね  
まさかまさか近くにhermit-crabさんがいらっしゃるとは。。。 私もブンゲンのその尾根行きたかったデス。。。

この日の景色は本当にサイコーでしたし、私は貝月でさえ行けませんでしたがあの大展望でこの山域に訪れただけでも良かったと大満足でした

私はワカンの方が機動性がいいのかなぁと思ってたんですがスノーシューの方がいいとはビックリです
高くてとても買えませんがいつか使ってみたいなぁ  やっぱりズブズブに沈んで登り続けるのは私にはかなりの負担が生じるので浮力が強力な方がイイです

ご一緒されたのは山だよ姉さん  たびたびブログを拝見させていただいております  ベテランの方で憧れでもありますが、私には行けない山域だったりルートだったりなのでとてもおよびません  いつか参考にさせていただけるようになりたいなぁ

私の話題って。。。 めっちゃコワイんですけど
い、いぢめないでください・・・
2017/1/31 23:45
Re: 次元が違う。。。
blackさんこんにちは。

いえいえ、とてもベテランといえるような者ではございません
ただノートレースの雪山が好きなだけですよ。
おっしゃるとおり、こんな変な山を一緒に行ってくれる人はなかなかいませんよね。

貝月ゲレンデから坂内ゲレンデの連絡道路はしっかり雪で埋もれてましたよ。そのくらい雪があってくれないと困りますけど

まだまだ本来の雪の量ではないんでしょうけど、十分ヤブを抑え込んでくれるだけはありましたね。雪が重いくらいは目をつむりましょう
blackさんがすぐ近くにおられるとわかっていたら、絶対お誘いしてたのに

この日の展望は本当に素晴らしかったですね。残雪期の黄砂で汚れた雪と違って、純白の山々が美しくて。山頂に届かなくても大満足でしたね。

スノーシューは浮力ではワカンを圧倒します。ヒールリフターのおかけで急登でも楽です。ラッセル以外でも、笹を踏み倒したり、締まった雪には滑り止めにもなります。ただスノーシューなら何でもいいというわけではなく、超お勧めはMSRというメーカーのライトニングアッセントですね。高いですが、価値は十分にありますよ。

山だよ姉さんは小柄なかたで、お○ちゃんだし、馬力はそんなにありませんが 心意気だけは凄いんで、変な山でも誘えば乗ってきます 平日も山へ行ける人ですから、よかったら紹介しますよ

私も山だよ姉さんもblackさんのファンなんで、次はどこへ行くんだろうと楽しみにレコ見させてもらってます。山を始めてまもないのに、岐阜のヤブ山に興味を持たれるとは普通じゃない、われわれのチームにスカウトしたいよねーとかそんな感じで話題沸騰中ですよ〜
2017/2/1 22:05
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら