髻山〜福寿草群落を訪ねる地元里山散策、春うららの平出果樹園周回コース
sogen
- GPS
- 02:17
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 164m
- 下り
- 157m
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【実働】1時間28分
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
道標前からさらに300mほど先に進むと左側路肩に"平出バイパス開通記念碑"の建つ細長い駐車スペースがあり、5〜6台程度駐車可。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【コース概要・状況】 りんご果樹園の農道から杉林の山道を緩やかに登って一等三角点の髻山(もとどりやま)頂上に立ち、帰路は途中から正規の登山道をはずれてフクジュソウの群落(花期:3月下旬〜4月下旬)に立ち寄り、また果樹園の中に下りてくる周回コース。 往路は頂上まで道標が整備されており、迷うような所はない。 "謙信馬洗いの池"前で往路の登山道と分かれ帰路に入ると、登山道入口に戻るまで道標はない。 帰路の前半は使われなくなった作業道で、あちこちに倒木があってくぐったりまたいだりしなければならないが、道筋ははっきりしている。 フクジュソウ群落はこの作業道が最初に大きく左屈曲してすぐの所にあり、道から下斜面にかけて広がっている。 帰路の後半はまた果樹園の農道となり、道なりに下っていけば平出バイパスに沿って登山道入口に到る。 特に急斜面という所はなく距離的にも短いので、ペットボトル1本だけ持って花と展望を楽しみながらのんびり散策するのによいコース。 ところどころ泥濘があるので靴は長靴が適。 なお、4月中旬〜5月中旬頃にはカタクリも多く花開き、頂上直下などには群落も見られる。 【登山ポスト・トイレ・水場等】 典型的ともいえる里山であって登山コース上に登山ポスト・トイレ・水場などはない。 頂上から三登山トレッキングコースを山千寺方面に300mほど下ると、謙信由縁の"観音清水"がある。 駐車地から最も近いコンビニは、平出バイパスをさらに北へ1kmほどの所にあるセブンイレブン信州牟礼店。 【近場の温泉】 駐車地から平出バイパスを長野市方面に3kmちょっと戻った長野市吉の交差点で左折、道なりに東へ800mほど下ると"豊野温泉・りんごの湯"がある。日中は大人400円、18時以降は大人250円とリーズナブルで食堂等の設備も充実している。 |
写真
道標の矢印の向きが微妙だが、左の舗装された農道がルート。
往路では道標に従い右に進み、帰路では左の道から戻ってくることになる。
"謙信馬洗いの池"は水溜りのようなほんの小さな池だが、上杉謙信が軍馬の足の熱さましに使った池という。ここが往路、頂上、帰路の分岐点。
ここが往路、頂上、帰路の分岐点。
道標があるので迷うことはない。
一部には蕾も見られるが、本格的に花を楽しめるのはもう半月くらいは先か。
トレイルランのトレーニングコースとしてもいいかも。
頂上にはかつて髻山城があり、現在でも堀切や斜面の一部に石積みが見られる。長野市近辺の諸城と同じく、戦国時代には上杉・武田両軍が出入りしたようだ。
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長野市近辺の諸城と同じく、戦国時代には上杉・武田両軍が出入りしたようだ。
「馬かくし」の案内板が立ち、謙信が馬を隠しておいた場所とされる。
"謙信馬洗いの池"のすぐ北隣の尾根上には"泥の木古墳"がある。5世紀後半頃の円墳で一部石室が露出しているというので行ってみたが、窪地にいくつか平たい石があっただけでよくわからなかった。
5世紀後半頃の円墳で一部石室が露出しているというので行ってみたが、窪地にいくつか平たい石があっただけでよくわからなかった。
頂上からの下山路から見たコース分岐、中央に"謙信馬洗いの池"、左の尾根上に"泥の木古墳"があり、左が往路。フクジュソウ群落に向かうため、ここを右折して廃道状態の作業道に進む。
フクジュソウ群落に向かうため、ここを右折して廃道状態の作業道に進む。
使われなくなった作業道は藪化が進みつつありところどころぬかるんでいるが、こんな眺望のよい場所もある。霞んではいるが右奥が根子・四阿か。
霞んではいるが右奥が根子・四阿か。
ふきみそ用にまだそれほど伸びていないものを選んで摘みながら歩く。
作業道が鋭く左へ折り返す地点にフクジュソウの群落がある。わずかにもう盛りを過ぎた株もあるが、蕾を持つ株も多く、もうしばらくは見頃が続きそう。
わずかにもう盛りを過ぎた株もあるが、蕾を持つ株も多く、もうしばらくは見頃が続きそう。
隣町にこんな穴場があったとは…。
作業道はこんな倒木が多いが、かえって変化があって面白い。倒木で車が通れないことで上部のフクジュソウ群落が保全されているようだ。
倒木で車が通れないことで上部のフクジュソウ群落が保全されているようだ。
後はのどかな農道の小さな草花を愛でながらのんびり下る。
この3種は春の農地の定番中の定番。
こうしたのどかな春の情景に浸っていると、現実を忘れてしまいそう。
先に登山道入口の標識が見える。
感想
我が家の敷地はまだ残雪うず高く、草花が芽吹くにはもうしばらくかかりそうな中、信州山学クラブのWebサイトで隣町の髻山で福寿草が見頃と紹介されているのを見つけ、うららかな日差しに誘われるまま、里山の春に浸りに行ってきました。
登山というレベルの山ではないものの、とにかくも今年の山行始めです。
福寿草は自分にとっては五指に入るくらいに好きな花で、一昨年は福寿草の群落を見たいがために上田の独鈷山まで遠征したし、山行を再開する以前は有名な旧四賀村(現松本市)の福寿草祭りに何度も足を運んだものです。
それが隣町の見慣れた髻山に群落があると知ればもう行かないわけにはいきません。(^^)
500mlのペット飲料をポケットにまず2年ぶりの頂上を踏み、"謙信馬洗いの池"前の分岐から藪化進行中の作業道に入ると、早速右の斜面に一株だけ咲いているのが見つかりました。ところがその先しばらくはたまに伸びすぎたフキノトウが出ているくらいで福寿草はなかなか見当たりません。
倒木をいくつか越えながら作業道を進むと、最初の屈曲点手前でいい頃合のフキノトウ群に遭遇。"ふきみそ"用のフキノトウ採取も今日の目的なのでいそいそと摘み、こんなものかなと屈曲点を折り返すと…目の前にありました、福寿草の群落。
作業道から右下の斜面にかけてざっと見100�屬�らいでしょうか、一面のという規模ではないものの、撮影には十分な株数の福寿草が広がっていました。
髻山はほんとに小さな里山なので、わざわざ登りに行こうという人は普段でもそう多くはないと思います。ましてや福寿草の群落は正規コースから外れたところにあるので、その存在はまさに知る人ぞ知るといったところではないでしょうか。
飯綱町には春の花の名所が多く、下記URLにて飯綱町観光協会が各所の花の開花情報を提供していますが、髻山の福寿草については記事がありません。倒木が多くて未整備ということもあるかもしれませんが、もしかしたら観光協会でも本当に知らないのかも…。
我が信濃町にも同じように整備できてなくてPRできない花の名所がありますので、機会があればまた紹介したいと思います。
飯綱町観光協会 春花最新開花情報
http://iizuna.mega-heart.net/main.php
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