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ヤマレコ

記録ID: 1067721 全員に公開 積雪期ピークハント/縦走日光・那須・筑波

奥日光・三岳/迷走の魔境

日程 2017年02月15日(水) [日帰り]
メンバー
天候晴一時飛雪
アクセス
利用交通機関
車・バイク
奥日光の戦場ヶ原の北端近くで右折して光徳牧場へ。牧場近く、光徳温泉入口の10m先に環境庁管轄の駐車場がある。除雪されている上、冬季でもトイレが使えるので便利。
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

出発5:35−光徳小屋6:00〜6:10−日の出休憩6:50〜7:15―三岳峠・偵察8:10〜8:50―1752m峰頂上9:50〜10:40−下り口11:00−1752m峰と1740m圏コブの鞍部11:15―1740m圏コブと1698m峰との鞍部12:00―1698m峰巻道途中12:35〜12:50−同峰南端部(幻の岩峰見ゆ)13:10−幻の岩峰と1660m圏コブとの鞍部14:00〜14:15−水平道(温泉パイプ)15:30−光徳沼右岸16:00〜16:15−ゴール16:30
コース状況/
危険箇所等
三岳は大きく北三岳と南三岳に分けられる。両者を分ける峠(三岳峠と仮称)に光徳牧場側から登り、南三岳を縦断して光徳牧場に戻る周回ルートを採る。
光徳牧場から学習院の光徳小屋までの車道は除雪されていた(途中の道端には「関係者以外の立入りをお断りします」の看板が数本立っていた。小屋に着くと管理人が出てきたので、事後承諾を取った)。
積雪は50cm程。光徳小屋から光徳沼に下山するまでトレースは全くない。
全コースに渡って道標はない。三岳峠までは赤テープが散見されたが、南三岳の中ではテープ類は一切無い。自分でルートを切り開く醍醐味を味わえるが、しばしば迷走するだろう。魔界に入った印象で、最後はどう脱出するかに腐心する。
過去天気図(気象庁) 2017年02月の天気図 [pdf]

写真

5年前の3月、戦場ヶ原から見た三岳。この時は奥の北三岳に、今回は手前の南三岳に登る
2012年03月21日 17:03撮影 by Canon PowerShot G11, Canon
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5年前の3月、戦場ヶ原から見た三岳。この時は奥の北三岳に、今回は手前の南三岳に登る
光徳牧場の先、学習院の光徳小屋への分岐
2017年02月15日 05:41撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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光徳牧場の先、学習院の光徳小屋への分岐
光徳小屋の少し先で小川を渡る。後ろの林の中に小屋が見える
2017年02月15日 06:14撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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光徳小屋の少し先で小川を渡る。後ろの林の中に小屋が見える
誰も歩いていない雪原に自分の足跡を付けて進むのは爽快だ
2017年02月15日 06:40撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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誰も歩いていない雪原に自分の足跡を付けて進むのは爽快だ
6時54分、男体山の右中腹から陽が登って来た
2017年02月15日 06:54撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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6時54分、男体山の右中腹から陽が登って来た
1
谷沿いの雪面は次第に傾斜が増してきた
2017年02月15日 07:44撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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谷沿いの雪面は次第に傾斜が増してきた
鹿が横切った足跡。体重が2, 300kgもあるのに、小さな蹄だけでラッセルするのは大変だろうな
2017年02月15日 07:44撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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鹿が横切った足跡。体重が2, 300kgもあるのに、小さな蹄だけでラッセルするのは大変だろうな
三岳峠に着いた。5年前には右側の北三岳から降りて来て湯本に下った。今日はここから左側の南三岳に登る
2017年02月15日 08:10撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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三岳峠に着いた。5年前には右側の北三岳から降りて来て湯本に下った。今日はここから左側の南三岳に登る
ここから南三岳の最高峰1752m峰の頂上まで標高差は80m程。取付きを探す。少し傾斜の緩い所を見つけて試登するが、直ぐ大きな岩塊に阻まれる
2017年02月15日 08:19撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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ここから南三岳の最高峰1752m峰の頂上まで標高差は80m程。取付きを探す。少し傾斜の緩い所を見つけて試登するが、直ぐ大きな岩塊に阻まれる
仕方ない、峠から急な斜面に直接取付く。藪が薄い所を縫いながら登って行く
2017年02月15日 09:01撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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仕方ない、峠から急な斜面に直接取付く。藪が薄い所を縫いながら登って行く
こちらでも所々に岩塊が現れるが、避けながら登って行く
2017年02月15日 09:13撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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こちらでも所々に岩塊が現れるが、避けながら登って行く
出来るだけ緩い斜面を選びながら登って行くので、右往左往したルート取りになる
2017年02月15日 09:25撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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出来るだけ緩い斜面を選びながら登って行くので、右往左往したルート取りになる
ここは結構急だった。50度はあり、緊張する
2017年02月15日 09:34撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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ここは結構急だった。50度はあり、緊張する
頂上の一角に着いた。樹林で視界は利かない。凹凸が激しく、最高地点を探し求める
2017年02月15日 09:46撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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頂上の一角に着いた。樹林で視界は利かない。凹凸が激しく、最高地点を探し求める
どうもここが最高地点1752mらしい。登ってみたが、標識は何も無い
2017年02月15日 09:47撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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どうもここが最高地点1752mらしい。登ってみたが、標識は何も無い
南側の縁取りの一角に、展望の利く場所があったので大休止。南隣の1740m圏コブが直ぐそばに見える
2017年02月15日 10:40撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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南側の縁取りの一角に、展望の利く場所があったので大休止。南隣の1740m圏コブが直ぐそばに見える
隣の1740m圏コブとの鞍部に降りるルートを探す。ここは藪混じりの急斜面で、降りると言うよりは落ちることになる
2017年02月15日 10:47撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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隣の1740m圏コブとの鞍部に降りるルートを探す。ここは藪混じりの急斜面で、降りると言うよりは落ちることになる
ここは、藪は無いけど岩塊を控えた急斜面で無理
2017年02月15日 10:54撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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ここは、藪は無いけど岩塊を控えた急斜面で無理
諦めて退却を想定しながら100m程東に来ると、やっと降りられそうな斜面が見つかった。これでもマシな方だ
2017年02月15日 10:59撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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諦めて退却を想定しながら100m程東に来ると、やっと降りられそうな斜面が見つかった。これでもマシな方だ
1
下り始めはかなり急だ
2017年02月15日 11:01撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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下り始めはかなり急だ
途中に岩塊があったが、これを避けて東側を降りる
2017年02月15日 11:04撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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途中に岩塊があったが、これを避けて東側を降りる
やっと鞍部の東寄りに降り、1740m圏コブを見上げる。頂上から標高差40m程降りるのに随分手間取った
2017年02月15日 11:17撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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やっと鞍部の東寄りに降り、1740m圏コブを見上げる。頂上から標高差40m程降りるのに随分手間取った
1740m圏コブは東側を巻く。できるだけ藪が少なくてゆるやかな場所を探しながら進む
2017年02月15日 11:29撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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1740m圏コブは東側を巻く。できるだけ藪が少なくてゆるやかな場所を探しながら進む
幅30cm長さ80cm程の落し穴。周りの雪は柔らかいので、気付かなければ確実に落ちるだろう。深さは3m以上ありそうで這い上がれない。怖い怖い
2017年02月15日 11:40撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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幅30cm長さ80cm程の落し穴。周りの雪は柔らかいので、気付かなければ確実に落ちるだろう。深さは3m以上ありそうで這い上がれない。怖い怖い
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1698m峰との鞍部。この辺りは高原状で、のんびりムードになる。背後が1740m圏コブ
2017年02月15日 12:03撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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1698m峰との鞍部。この辺りは高原状で、のんびりムードになる。背後が1740m圏コブ
1698m峰は細長いなだらかな峰。稜線通しに進もうとしたが、アップダウンが多い上、藪が強烈なので、稜線直下の南側を巻く
2017年02月15日 12:19撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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1698m峰は細長いなだらかな峰。稜線通しに進もうとしたが、アップダウンが多い上、藪が強烈なので、稜線直下の南側を巻く
巻くと言っても楽ではない。雪を被った大岩や倒木が多い
2017年02月15日 12:47撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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巻くと言っても楽ではない。雪を被った大岩や倒木が多い
1698m峰を巻き終わって南端に来ると、木の間越しに1690mの「幻の岩峰」が垣間見られた。分かりますか?
2017年02月15日 13:12撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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1698m峰を巻き終わって南端に来ると、木の間越しに1690mの「幻の岩峰」が垣間見られた。分かりますか?
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幻の岩峰は東側を巻く積りだったが、後々を考えて西側に急遽ルートを変更。どこを通れば良いと思いますか?
2017年02月15日 13:45撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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幻の岩峰は東側を巻く積りだったが、後々を考えて西側に急遽ルートを変更。どこを通れば良いと思いますか?
幻の岩峰の西側を巻くが藪が酷い。途中から窪地に降りるが、やはり藪や大岩に行く手を阻まれて右往左往
2017年02月15日 13:52撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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幻の岩峰の西側を巻くが藪が酷い。途中から窪地に降りるが、やはり藪や大岩に行く手を阻まれて右往左往
ここまで随分手間取ったので、光徳牧場へ降りることにする。木々や大岩を縫いながら下る
2017年02月15日 14:20撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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ここまで随分手間取ったので、光徳牧場へ降りることにする。木々や大岩を縫いながら下る
標高1600mを切ると、障害物のない普通の急斜面となり、ペースが上がる
2017年02月15日 15:26撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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標高1600mを切ると、障害物のない普通の急斜面となり、ペースが上がる
あいかわらず急傾斜だ。でもこの直後、下に光徳牧場の雪面が見えてきて、もう安心
2017年02月15日 15:27撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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あいかわらず急傾斜だ。でもこの直後、下に光徳牧場の雪面が見えてきて、もう安心
あと3, 40mも降りれば逆川に降り立てる地点で水平道に出た。鹿の足跡が続いている。しばらくこれを辿って南に進む
2017年02月15日 15:32撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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あと3, 40mも降りれば逆川に降り立てる地点で水平道に出た。鹿の足跡が続いている。しばらくこれを辿って南に進む
登山道かと思ったら、温泉のパイプを曳いた道だった
2017年02月15日 15:42撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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登山道かと思ったら、温泉のパイプを曳いた道だった
光徳沼の上まで来たので、ここで川原に降りる。男体山が夕日を浴びて美しい
2017年02月15日 15:59撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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光徳沼の上まで来たので、ここで川原に降りる。男体山が夕日を浴びて美しい
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30m程下流の橋を渡って左岸へ。橋の手前に道標があり、トレースが付いていた
2017年02月15日 16:13撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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30m程下流の橋を渡って左岸へ。橋の手前に道標があり、トレースが付いていた
「光徳沼とその周辺」の看板。奥に見える北三岳にはまだ陽が当たっている
2017年02月15日 16:17撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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「光徳沼とその周辺」の看板。奥に見える北三岳にはまだ陽が当たっている
光徳牧場は広い雪原。ここから見た太郎山
2017年02月15日 16:23撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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光徳牧場は広い雪原。ここから見た太郎山
同じ場所から北三岳
2017年02月15日 16:27撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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同じ場所から北三岳
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同じ場所から南三岳
2017年02月15日 16:27撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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同じ場所から南三岳
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やっと車に戻って来た。後ろは北三岳
2017年02月15日 16:32撮影 by Canon PowerShot D30, Canon
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やっと車に戻って来た。後ろは北三岳

感想/記録

奥日光の三岳は戦場ヶ原の直ぐ北にあるが、周りに人気の高い山々があるので、あまり注目されない山である。ましてや登山道はおろか踏跡すらない山域なので、訪れる人は稀であろう。

この山域は三岳峠を境に北三岳と南三岳に大きく分けられる。写真1で分かるように、戦場ヶ原から見ると、北三岳は1945mの三角点を有する最高峰を左端にして、3つの峰が続いていて、これが山名の謂れとなったようだ。実際は大きな峰だけでも5, 6峰あり、小さいのを含めると数えきれない。
これに対して南三岳は1752m峰が最高峰で、北三岳より200m近くも低い。こちらも多数の峰から構成されているが、いずれもなだらかである。
両者の違いは写真1を見れば顕著である。背後の北三岳が3連峰を聳え立てているのに比べ、前山となる南三岳はなだらかな丘のような山容で、どうにも登行意欲を掻き立てられない。

北三岳には既に5年前の3月に登った。その後、たまたま白山書房の季刊誌「山の本」で「日本の秘峰」100座が連載され、その48座目にこの三岳が取り上げられていた。でも、紹介されていたのは北三岳ではなく、南三岳であった。
ここには1690mの岩峰があり、麓からは見えないので、「幻の岩峰」と呼ばれているとのこと。それならば、これを探しに登ってみよう、と今回実行することとした。

5年前の北三岳で味わった悪戦苦闘を今回も繰返す羽目になった。真っすぐ進もうとしても、大岩や倒木、濃い藪等々に行く手を遮られて右往左往。僅か100m進むのに2, 30分かかることもしばしばだ。
さらに、なだらかな地形ということは現在地点が把握しにくく、僅かに膨らんだ尾根を降りている積りでも、すぐ隣に似たような尾根があり、乗り移ったりして、迷走を繰り返す。
ましてやコブを巻く場合、どこまで巻いてから次の目標に進むかの判断が難しい。地形図とコンパスに首っ引き。かなり高度の地図読みが要求される。

最高地点の1752m峰頂上から幻の岩峰を巻き終わるまで、直線で僅か1km程なのに3時間もかかった。この調子では明るいうちに降りられるかしら、体力が持つかしら。焦って来た。どうやって、この魔境から抜け出そうか。

さらに南へ縦断する予定だったが、できるだけ短距離で脱出することとし、光徳牧場を目指す。
その後もしばらくは同様の障害物に悩まされたが、ルート採りは順調に進んだ。幸い標高1600mを切ると、障害物はなくなって普通の林中の急下降となる。おかげでペースが上がり、無事に脱出することが出来た。
まだ暗い5時半から歩き出したのに、車に戻ったのは4時半。11時間の行動だった。

南三岳は全体としてなだらかな丘のような地形のため、北三岳よりルート探索は難しかった。障害物によって右往左往する点は似たようなものだ。ただ、南三岳はあまりにも凡庸な山容であるため、顕著な峰々を並び立てている北三岳の方が魅力的であろう。
それにしてもこの山域に高齢者が一人で入り込むことは慎むべきだったかもしれない。
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