能郷白山(イワウチワと雪の登山道、前山まで)
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,164m
- 下り
- 1,168m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り、雷、にわか雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<道の状況> ・ゲートの手前の林道脇に車をとめてスタート、登山口までの林道は大きな岩がゴロゴロ、いつ頃から登山口まで車が入れるようになるのかな? ・前日の雨で川が増水! 渡渉に戸惑う。 ・途中から雪道に。前山にたどり着くまでの間に傾斜が急な箇所があり。 |
写真
感想
秋に荒島岳より見た能郷白山、特に特徴も無いように思えてこれまで、気になったことがありませんでした。
しかし、先週登った舟伏山の頂上から見えた雪をかぶった能郷白山は、まるで垢ぬけた別人!?(別の山)のようです。カッコイイ〜。
まだまだ雪がたくさんで登れる山と思いませんでしたが、先日のhujiwaraさんのレコを読んで、イワウチワを見るためだけでも行ってみたくなり、
気づいたら日曜日の朝は雨上がりの登山道を歩いていました〜。
↓参考にさせていただいたhujiwaraさんのレコはこちら
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-106553.html
最近、花を想い、山に登ることが多いです。
春に山に登ったことがほとんどないので、ほとんどの山野草とは初対面。
花を見つけるたびに新鮮な気分です。
それに引き換え、我が家の息子と父さん二人は、花の山というだけでは、
モチベーションが少なすぎて不満が出ます。
父さんは自然派なので観光地化された山も苦手。
家族の山行計画はいつも私がたてています。今日は私の中では、イワウチワがメインだったのですが、
息子には雪遊びができるかもよ、と声をかけ、父さんには今日は大自然の中の山歩きだよ、と期待させます。
車を駐車し、ゲートから登山口までの一時間ほどの林道歩きは、山野草がたくさん咲いて心地よい散歩道です。
さて、登山口に到着すると、我がファミリーにとっての最初の難関、川の渡渉です。
増水して川の水がゴウゴウと音を立てています。
普段は特に問題なく渡れる場所だろうと思われます。
橋がないのは分かっていましたが、足の置き場所が一部、川の底。
うまく渡らないと、登山開始直後にずぶぬれです。しかも流されたらどうしよう。
家族3人で、ああでもない、こうでもない、と悩みます。上流を見に行ったり、下流を見に行ったり。
30分後に覚悟を決めました。多少濡れても渡ることにします。
最初に父さんが渡ります、続いて、息子も私も。運がよかったのか、
靴は多少湿った程度でだいじょうぶでした。スリリングな渡渉となりました。
そこから、30分ほど登ったところで、登山道にイワウチワがちらほらと見えてきます。
さらに数十分登ると、登山道の右にも左にもイワウチワ(両ウチワ〜)。
あらあら、なんてゴージャスな登山道。
これだけで今日来た甲斐がありました。
その先、雪道になります。尾根を登るにつれて景色が良く見えてきて、快適な登山道です。
しかし、だんだん急になってきます。気になって片側の急な谷底をのぞいてみました。
キャー、落ちたら何百mも滑落ではないですか、心臓がバクバクしてきます。
目線が高いと高度感が増すので、姿勢を自然と低くしてしまいます。
以前に登った冬の伊吹山の最後の急斜面での緊張感と同じで、
前進するにも後進するにも足が出なくなる、そんな感じです。
やっぱり残雪の能郷白山は、エキスパートの山だと認識した瞬間です。
山肌にしがみつくようにして一歩一歩登ります。
雨の翌日、雪はしまっていて歩きやすかったのが救いです。
我がファミリーは、前山の手前で軽アイゼンを装着して急斜面を登ります。
(他に4人の登山者さんとお会いしましたが前山までアイゼン無しでした。
そのうちお一人はアスリート風の男性で、アイゼンもピッケルも使わず
能郷白山に登頂され、私達を追い越して下山されました。すごい人もいるんだなぁ。)
やっとのことで、前山に到着。そこから見えた能郷白山は本当に美しい山でした。
しかし、、、“遠かった”
頂上の祠の位置がくっきりみえるのに、その頂上は、目と鼻の先どころか、別の山と思えるぐらい。
それに、さらなる急斜面です。
この時点で11時30分。午後から天気が崩れることがわかっていました。雲行も怪しそう。
家族会議を行った結果、前山でお昼ご飯を食べて下山することになりました。
大自然に囲まれた静寂の山。
来られたことに感謝をしつつ、能合白山を後に雄大な景色を眺めながら下山。
息子は久々でしたが、ゆるやかな斜面ではヒップソリで、はしゃいで下山しました。
下山道でも行きに見たイワウチワをまた眺めることができました。
ほんの少しだけ朝よりも花開いたようにみえました。
私は花の写真を撮りながら下山したので息子と父さんに後れをとりました。
登山口近くまで来ると、手前のあの川の向こうで二人が私を待ってくれています。
行きに散々てこずった川をまた渡ります。
、、、、が、失敗。
右足を川の流れに取られて、靴の中まで水が入りびっしょり濡れました。
渋々川を渡りきると、息子が、
「お母さん、僕も濡れちゃった〜(>_<)」と座ってため息をついています。
ド派手に濡れたようです、
ありゃー、でも帰り道だったからよしとしよう(笑)
はたして、この日の山歩きは、登頂はできなかったものの、
3人がそれぞれの山の良さを見つけることができて、満足な一日となったのでした。
コメント
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いつもいつも楽しそうなレポですね
そしてまだまだ雪が一杯なんですね
一度は行って見たいと思っていますが、なかなか・・ 毎回毎回素晴らしい山行計画を立てられますね
私は夏に行った事の無い山は怖くて冬に入れません
お子さん連れの家族三人登山とは言え無いような本格的な山に行かれていて、いつも後塵を拝しております と言うか、しっかり参考にさせていただいております
これからも楽しいレポお願いします
おおっ!
ついに親子で名山ハンター入りかっ? (いらっしゃいませ)
能郷(根尾村)は、うちの親の田舎で、遺品の中に能郷白山の地図を見つけたことがあります。
いつか薄墨桜の季節に行ってみたいです
slowlifeさん、こんばんは。
すごすぎます。やっぱりslowlife家は体力・精神力
そして山への志が違います。
本当に残雪の能郷白山はエキスパートですね。
さすが二百名山
おっしゃる通り、登頂だけが山のぼりの目的ではなくて、「山の良さをみつける事 」 だと私も思います。
私は以前、温見峠から(ピストン)初夏に登りました。
能郷谷までタクシーでお越しになって、そのタクシーを温見峠で待たせて登山をされる方がみえました。
超リッチ〜
でもそれぐらい魅力のある山なんでしょうね〜。
お疲れ様でした。
雪解けの鈴鹿から見ると真っ白に見える能郷白山
真っ白な山容に憧れてましたが残雪期に我がメンバーではさすがに目指すことが出来ない山です
さすがslowlifeさんご家族ですね
お疲れ様でした。
能郷白山は、冬の伊吹山登山とシンクロするような雪道でした
イワウチワ 見たさの山歩きでしたが、それ以上に雪山が圧倒的な存在感でした。
なんと、こんなに本格的で素敵な山だとは、、、。
次は雪のないシーズンに(下調べを兼ねて)頂上を目指したいと思います
なんとなんと、お久しぶりですね〜
kirisameさんは、根尾村と御縁があったのですね、
村では多くの家が庭を花でいっぱいにされていて好印象でした
薄墨桜がとても有名なのですね〜。
私も、いつか満開のシーズンにあわせて訪れようと思います。
(kirisameさんの写真のワンちゃん、とっても可愛いですね〜)
miya162さんは、お花が美しい初夏に温見峠から能郷白山に登頂されているのですね
タクシー送り迎えつきの縦走をされる方もいらっしゃったなんてすごいですね
事前に調べているときに、miya162さんの能郷白山レコも拝見。参考にさせていただきました!
花のお写真の美しさもさることながら、miya162さんのスマイルの写真がダントツ素敵でしたよ〜
utaotoさん、久しぶりに雪山を歩いたのですがやっぱり良いですね〜
残雪の山歩きにまたハマりそうです
utaotoさんファミリーのお譲さん達のがんばりをみて、我が家のメンバーもまだまだ山登り修行中です
息子が、もっともっとお兄ちゃんになったら、ピッケルも揃えたいなぁ。
slowlifeさん、こんばんは。
雪と花が楽しめる良い時期ですね。
雪山も楽しいのですが、花を楽しめれば山の良さを何倍も知ることができますね。
花さがしは自然を見る目を養うにはとても良いですし、苦労して来て見られた花なら格別の喜びがあります。
それにしても、能郷白山への道は遠いようで、さすがのslowlife家でも前山止まりでしたか。
またいずれチャレンジされてください。
、
こんにちは〜♪
なな,なんと 恐るべしslowlife一家 凄すぎです〜
彗星の如く冬山を堪能したかと思えば,春山も意中に収め
この先が楽しみです♪
またチャレンジできそうですね
楽しみにしています お疲れさまでした〜♪
ここ最近、花も加わって山の世界がぐぐっ〜と広がりました
苦労して見つけた花を目の前にすると、
「やっと出会えたね〜」って言いたい気分になります。
能郷白山は林道だけでも十分お花を満喫できました。
前山より先は我がファミリーがもっと冬山の経験を積んでから、再挑戦することにします〜
今回は、アドベンチャーな山登りになってしまいました。
いろんな思い出で、忘れられない山となりそうです
帰りは林道を、写真撮りながらのんびり歩いていた私、、、
曇り空に閃光が見えた思ったら、次の瞬間ドドーンと、カミナリの音が響き渡りました
そして、雨、あられ。
「ひえぇぇえ〜、カミナリ落ちる〜」すぐさま、全速力で猛ダッシュ。走る走る〜
たぶん、今週の私の筋肉痛は山登りというよりも、この慣れないランニングが原因デス(笑)
こんにちは!
能郷白山ずっと下調べしていました。
厳冬期は難しいので春にと思って居たのですが、山域を調べているといつもおいらの行きたい山にslowlifeさんのレポートが有って、楽しいレポートでついつい読み入ってしまいます。
能郷白山の向こうには中央アルプスの白山が見えるそうで、いつか体調を整えて向かいたい山行きと思って居ます。
楽しいレポートをありがとうございます。
私達はあまり下調べしないで行ってしまったので、
行けるところまでだったのですが、能郷白山、良い山です〜
この日にピッケルもアイゼンもなしで頂上まで登って降りてこられた方 より聞いたお話。
「この時期に、こんなにまだ雪があるとは、、
今日は雪がやわらかくて登りやすかった。
このコンディションなら、ピッケルがなくても頂上までいけるけれど、あるなら使ったほうが良い。
頂上手前にすごい急な斜面がある、蹴りこんで登る力があれば大丈夫」とのことでした。
前山から先、気になります、、、。
Tanagiさん、能郷白山の頂上に立たれたら、ぜひレコしてください〜
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