赤岩尾根(赤岩峠〜赤岩岳〜八丁峠)大ナゲシにも寄り道
コースタイム
天候 | 快晴、午後から徐々に曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
落合橋から赤岩橋のずっと下りの舗装路歩きを経て、赤岩峠までは踏み跡明瞭。赤岩峠〜大ナゲシも同様。 大ナゲシは基部から正面の直登ルートと左から巻くルートがある(どちらも鎖場) 大ナゲシ直下の岩場は左からの巻き道がある。 赤岩峠〜八丁峠は踏み跡はそれなりに明瞭でテープ、ペンキの目印も等間隔にある。 それでも迷いやすいようで、この日会った2人組の男性と単独男性は共に途中で迷ったと言っていました。 また随所にある岩場のルート取りも慎重に。 コース中に水場、トイレはありません。 |
写真
感想
尊敬する山の先輩やまさんには毎年、西上州近辺の山をご一緒させて貰っている。
今年は赤岩尾根を提案され、二つ返事でOKした。
当日朝、芦ヶ久保駅で車に乗せて貰い、中津川経由で落合橋の駐車場へ、途中で見た日窒鉱山の集落の廃れた感じがなぜか良かった。
落合橋の駐車場からは走ってきた林道を戻って、赤岩橋の手前まで歩いて行きます。
ずっと緩やかな下りなので疲れることはありません。
赤岩橋手前の右手に見える日窒鉱山の住宅跡を抜けて、沢に掛けられたアルミの足場を渡って、急な樹林帯を九十九折れに登って行きます。
住宅跡から見上げる赤岩岳は岩壁をそそり立たせて、一体どこから登るのだろうかと思う。
暫しの間急登を我慢すると尾根上に出て、ここからは緩やかな尾根歩きが続きます。
やがて左の頭上にいくつか大岩が見え、雑木の斜面をジグザグに登って行くと赤岩峠に到着しました。
途中で追い抜いた2人組の男性は、この先何度か顔を合わせることになります。ここまで道は明瞭。
赤岩峠からまずは大ナゲシへ、すぐ先で豪快にそびえる赤岩岳が一望できます。
稜線を忠実に辿り、1493m峰を右から巻くと大ナゲシを示す白い小さなプレートがあり、ここが雁掛峠との分岐かもしれません。
ここから大きく下り、二度ほど登り返すと大ナゲシの基部に着きます。
正面に直登の鎖場、左にはトラバース状のルートが見えますが、ここはやまさんが安全にとロープを出して直登して行きます。
ここは岩に取り付いてから最初の2,3歩が大変ですが、その先は問題ありません。
この後の山頂直下の岩場は左の草付きの道から巻いて、難なく大ナゲシの山頂に着きました。
天に突き上げる山容ですから展望は抜群、特にまだまだ白い八ヶ岳が印象的でした。
山頂を後に、基部への下りはトラバース道を使いました。
ここも鎖がありますが、谷側は切れ落ちているので要注意です。
赤岩峠に戻って今度は赤岩岳へ、山頂へは左からルンゼ状のガレ場を登って行き、その先で右へ向かい岩場と樹林の急登を抜けて山頂に辿り着きます。
途中の岩場や赤岩岳山頂からは、先ほど登った大ナゲシが一望できました。
誰も来ない山頂で昼食後、北へ進む。
開けた岩尾根上からは、眼下に日窒の鉱山集落や登山口のある住宅跡も望めます。
ということは、朝見上げたあの岩壁の上にいることになり、そう考えると実に気分爽快です。
突然、若い単独男性が足早に抜き去って行った。
いくつか小さく登り返すとシュリンゲが残置された一際大きい岩場がそびえ、ここが1583m峰への登りか〜と、またロープを確保して貰い攀じ登っていきました。
すると眼前に、もう一つ大きな岩場がそびえ立っています。
どうやらこっちが1583m峰のようで、パッと見ほぼ垂直の岩場を先ほど出会った2人組が先行して岩に張り付いて、左のテラス上には先ほどの単独男性が一休みしていました。
基部から右のロープ伝いに少しトラバースして、再度ロープ確保で攀じ登っていきます。
岩はほぼ垂直もスタンスは豊富、ただ怖いことに変わりはありません。
1583m峰から先も、疲れもあって数え切れないほど登り返して行き、途中ザックが引っ掛かるような狭い岩間を抜け、P2まで何とか辿り着いた。
最後のP1である1589m峰へは基部の右からこれまた垂直の岩場の登り、当然ロープで確保です(なおP2,P1は巻き道があります)
1589m峰に着くと後は八丁峠へ下るだけなのでホッと一息つけ、コーヒーブレイクとしました。
1589m峰からの下りはロープの張られた岩場を下らなくても、左から下りる道があります。
下りきった先で、途中で抜き去られた単独男性が休んでいました。
あのペースならとっくに先に行っていると思い、気になって声を掛けると途中で道に迷ったとのこと。
さらにすぐ先で今度は男性2人組ともまたまた顔を合わせ、やはり途中で道に迷ってしまったと言っていました。
やまさんは登る前に明瞭な道だよと仰っていましたが、それは歩き慣れているからであって、初めてだとやはり迷いやすいのでしょう。
八丁峠からは良く踏まれた一般道を下って、落合橋に無事の下山となりました。
こんな難コースを平然とこなし的確なロープ確保と、改めてやまさんに対して尊敬の念を抱いた今回の山行となりました。
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