徒歩:東へ・・上野〜錦糸町〜小松川〜船橋〜勝田台〜佐倉〜富里〜多古〜匝瑳
- GPS
- 23:35
- 距離
- 86.6km
- 登り
- 196m
- 下り
- 185m
コースタイム
22:20 浅草
23:30 錦糸町
0:30 荒川
2:00 江戸川
3:30 西船橋
5:00 津田沼
6:00 習志野
7:50 勝田台
9:30 臼井
10:50 佐倉
14:00 富里
16:00 成田
18:10 多古
21:30 八日市場(匝瑳)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
往路 徒歩 復路 JR東 八日市場→千葉→秋葉原→上野 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★京葉道路は荒川は徒歩で渡れるが、江戸川は徒歩、チャリでは越えられない。新行徳橋へ迂回。 ★原木インター横断はわかりずらい。完全に自動車用道路で人が横断することは設計の段階では考慮になかったのかも。 ★成田空港裏側の成田街道(296号)は歩道や歩くスペースがない路肩もあり、道路照明もないので、夜間は止めた方がいい。メチャ怖いし危ない。 ★多古の「道の駅」は震災の影響で夕方6:00閉店。 GWなのに、ちと早すぎる気もするが・・・ |
写真
感想
今回は東を目指した。最終目標は東の突端、銚子岬だったのだが・・・
長時間の行程覚悟で一応ツエルトなど野宿の準備も整えて出発した。
夜10時前、自宅を出発して言問通りに出て浅草の裏を通り、言問橋を渡り、東京スカイツリーの脇を通り、まだ宵の口の錦糸町に抜け、京葉道路で東を目指した。
亀戸、平井を過ぎ、荒川を渡って新小岩。江戸川を渡って原木中山、原木インターを越えて再び京葉道路に出て西船橋に到着。
成田街道に入り、津田沼。この辺で夜が明けた。習志野の自衛隊の駐屯地の前を通り勝田台へ。
臼井を抜け、ようやく11時前に佐倉、ここまでで13時間が経過。
この辺で前回同様空に黒い雲が突然湧きあがってきた。そしてパラリ、パラリの雨粒が・・・天気予報では崩れるとは言ってなかったのに・・
そんなに強い降りでもなかったので無視して先に進むがポツン、ポツンと中々降りやまない。
空の半分は青空だが北の方に見える黒い雲が増えているのか、減っているのか?どちらに向かっているのか?気になった。降るのか、降らないのか???降るんだったら即中止。天気のいい日はいくらでもある。
一旦止んだので、ほっとして、51号の分岐を成田街道を富里へ向かう。ここの分岐で富里へ向かうとこの後鉄道へのエスケープルートは匝瑳までなくなってしまうのでちと心配だった。
心配してたら、再び、ポツリ!
マジ??空に増々黒い雲が広がって行く。行く手の東の空にも・・・
なんかヤバそう・・・もし、このまま黒い雲が広がって雷雨にでもなったら・・・ん〜ん、勘弁してちょうだい・・・。
しょうがないか・・・一度諦めて成田へ方向転換する。無理しなくても天気のいい時にまた来ればいいさ。
が、20〜30分も成田に向かって歩いていると、今度は黒い雲が霧散する。なんだぁ〜? ならば、と再び成田街道へ取って返す。
まったく天気におちょくられて無駄に1時間近く歩いてしまった。
富里を過ぎて成田空港に近づく。飛行機の離陸のエンジン全開の爆音がひっきりなしに上空を過ぎて行く。まったくやかましい。
そのやかましい空の下、お百姓さんは淡々と田植をしたり、畑を耕したり、苗を植えたりしている。
トウモロコシの苗がかまぼこ型のビニールに覆われて幾畝も綺麗に並んでいる。
日本の野菜はこれだけの手間をかけていれば、それなりに高くなるのは当然のことなんだろうな・・・と納得する。
そしてやはり農業が一番重要な本来の仕事の原点なのだろうな、と感心する。
成田空港を過ぎて多古まではものすごく長く感じた。だいぶ疲れも出ているのだろう。マメも潰れてはいないが、だいぶ膨らんでいる感覚。
ようやく多古に着いた時は丁度夕日が山に沈んでいくところだった。
夕日が沈むと今度は暗い水田の中からカエルの鳴き声がやかましいほど鳴り響いて来る。
なんか、その元気な鳴き声にこっちまで元気づけられているよう思えた。
やっと多古の「道の駅」にたどり着く。
予定では、ここで大休止を取って、足の回復を待ち、この先の40kmを頑張って銚子に向かうはずだったのだが・・・
6:30過ぎに着いた道の駅は営業は終えて真っ暗だった。
「ん〜???」と思ったら、震災の節電のために6:00で営業終了だと!
が〜〜〜ん!・・・愕然!!!・・・
ちょっと早いんじゃないの???一年で一番の旅行シーズンのGWだよぉ〜!!!
暗い表のベンチで冷たい夜風に吹かれながら、今さっき手前のスーパーで買った弁当とおかずをしょぼしょぼ喰いながら思案する・・・本来なら休憩室でゆっくり存分に喰って目一杯休養するはずだったのに・・・
足の回復が鈍ければ仮眠も取って、夜半か明け方からの再出発でもいいかな・・・と思っていたのに全ての計画が白紙。
どうしよう・・・野宿のセットはあることはあるのだが・・・
でもやっぱ前回の川越街道に続き、今回またしても戦意喪失してしまった。足にできた靴づれのマメもヤバそうだったし。
どうしよう・・・?
あと12km、2〜3時間なんとか歩けば、匝瑳に着いて八日市場から電車に乗れる。
今7時半。3時間かかって10時半ぐらいまでに着ければまだ千葉行きもあるんじゃないのか?
そう思った時、急転直下、計画変更のアイデア!
そう、「銚子は止め!」ということで即直帰することにした。
直ぐに飯をバクバクかっ込み、荷物をバタバタと背負いあわただしく出発。足のマメの様子を見ながらも少しぐらいのダメージは覚悟でちと急ぎ足で匝瑳を目指す。
キツイなりにも、9:30前、けっこういいペースで匝瑳市街の126号線に到着。車のライトの往来が見えた時にはちと嬉しかった。
八日市場の駅に急ぎ、時刻表を確認。10:28が千葉行きの最終電車。総武本線とは言うもののこの時間は1時間に1本だけ!
それでも最終に間に合ってほっと一安心。
一瞬、逆に銚子に行って、野宿でもするか・・・?とも思ったが、なんかあまり意味はなさそうな気がして却下。
ガラガラの登り最終電車に乗り込み、約2時間、千葉に到着。
千葉からも総武線の登り最終が接続して、山手線でも最終に乗って1時半過ぎ無事帰宅した。
最後の電車の帰宅でスムーズに乗り継げたのが超ラッキー。と言うか、さすがJR!全ての最終が繋がるように組んであるところは憎いね〜。と感心した。
*****
今回の目的の一つに、靴、インナーソール、サンダルを試すこともあった。
と言うことで自宅を出る時はサンダルで出発した。
いつも買物や用事など普通に履いているサンダルで、裏はタイヤなどの硬質ゴムと変わらず、クッションやショックなど何もないペタペタのサンダルである。
普段履き慣れているせいもあるのだろうが、思った以上に長時間の歩行に耐えられた。ただし歩行スピードはまったく上がらない、4km/hも難しい。
結果として、佐倉まで40km以上、時間にしても13時間ぐらい歩けた。
サンダルはいつもの足の裏が張るようになったり痛み出したら、すぐその場で脱いでその箇所を指圧が出来るのでとても便利だった。
多分足の裏をこまめに指圧したことも長く歩けた原因の一つ、と思う。
ただ、時間、距離的にもその辺が限界だったようで、今度は別の箇所、足の甲の部分をやられてしまった。
と言うか以前やってしまった甲の筋を再び痛めてしまった。
この足の甲の痛みはけっこうシビアで、一度痛くなると、その部分にサンダルの緒やカバー、靴のベロをちょっと締めただけでもやばくなってしまう。
佐倉の駅前で、持って行ったランニングシューズのアシックス、ゲルーカヤノに履きかえた。そしてインソールは最初に入っていたやわらかめの物にしてみた。
自分、足の長さは短いのだが幅はやたら広い。このゲルーカヤノもスーパーワイドを選択したのだが、それでも少し狭いようで、普通にヒモを絞めて長時間歩行すると親指、小指の付け根の外側がけっこう痛くなってくるのであまり強くは絞められない。
また足の甲にも痛みがあり、靴ひもは少し緩めで再スタートした。
が、この緩めも柔らかいインソールもどちらも失敗だった様子。
歩き始め20〜30分ぐらはクッションの柔らかさもあって甲の痛みも和らぎ、ペースもサンダルとは大違いでサクサク進めるようになった。
が、それが気がつかないうちに相当の靴ずれを起こしていた。気がついた時はもう遅かった。
途中気がついて足をチェックしてみたら、すでにマメの水ぶくれが両足合わせて十カ所以上も出来ていた。
靴ひもの締め方の力加減がけっこう難しいこと今更ながら体験してしまった。
それと、いつもの12〜15時間ぐらいの歩行に比べて、24時間はまったく長い!
MATSUさんも言っていたが、ほんとに途中眠たくなった。
一度、信号待ちでつっ立ってたら瞬間意識が飛んだ。ふらっと傾いて直ぐに醒めたからよかったが、そのまま車道に倒れ込んだらエライことになるところだった。
特に昼間はまだ周りの景色が見れて気分も変えられるが、夜は周りも良く見えないで車道の脇をライト持ってただとぼとぼ歩いているのはけっこうしんどいし危ない。
よほど気をつけないと・・・
今回の記録は86.5km/23.5h=3.7km/h。
前半のサンダルのスロー歩行と休憩、ウロウロなど入れたらやはりこんなものだろう。
ペースは遅かったが、継続時間を伸ばせたのはよかった。
脚力、気力的には24時間でもほぼ問題なさそうだが、あとは距離をもう少し伸ばしたい・・・
お疲れさん・・・
コメント
この記録に関連する登山ルート
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最後に海に出るルートは良いですよね。
特に外房まで歩ければ感慨一入だと思います。
私は横浜北部の自宅から川沿いに東京湾と相模湾までそれぞれ走りましたが、やはり工業地帯のフィナーレよりも砂浜のフィナーレの方が断然気持ちが良かったです。
やはり歩道の有無がコースの良し悪しに影響しますね。
次回はどちらでしょうか。
環状シリーズも良いかもしれませんね。
私は皇居周回の5kmしかやったことは無いですが。
おっしゃられている通り、海まで出られれば最高だったんですが・・・
そのうち、銚子は再チャレンジするつもりです。
残り28km、足さえまともなら出来そうな気がします。
100kmがなかなか遠いです
こんばんは!
長い距離ですね!なかなかできないことです。
296はよく車で走りますよ。
空港周辺不親切で、大きな道でも歩道もないところもあるので
人が歩いていると驚きます(笑)
コメントありがとうございました。
本当に成田付近の296は人が歩く道路ではありませんね。ガードレールもなく歩道がブツブツ切れている上に、物流の大型トラック、トレーラーがバンバン走っていて、いつ事故にあってもまったく不思議ない道です。逆にドライバーさんの側からみたら、「こんなところノコノコあるいてんじゃねーよ!」という感じでしょうね。
次回はドライバーさんの迷惑にならないように別ルートで銚子を目指してみるつもりです。
おかしいです
もう、わけがわからないくらいすごいです…
ぼくは山手線1週しただけでボロボロです
うちの会社でいまtabioさんの記録が人気になってて「この人、すげー!」とか「サンダルで千葉までってすごーい。わけわかんなーい」とかいって、きゃーきゃー騒いでます
大人気です
kanemaru
おほめ頂いてくださいまして、ありがとうございます。
でも、自分はまだまだ中途半端な人間です。
ヤマレコのメンバーの中にはもっと凄い人たちが一杯いらっしゃいます。
自分を友達に登録してくれた、yoneyamaさん、MATSUさん、araigengaさんたちは本当のホンモノです!
歩くにしても、自分がまだ到達してない100kmウオークをtayukayuさんやmaronさんはすでに完歩していらっしゃいます。
一度higashino9さんの山行記録を見てみてください。
チョーたまげます
そんな人たちに比べたら自分のレベルはまだまだ低い方です。
でもいつかはそんな上級の人たちに歩調を合わせられるようになってみたいと思っています。
kanemaruさんのクライミングも憧れです。山行記録の横文字や数字の意味はわかりませんがkanemaruさんがクライミングを楽しんでいる様子が手に取るように感じられて羨ましいです。
お互い、これからもヤマレコを通じて色々な人たちと交流を持って楽しみましょう。
コメントありがとうございました。
昔通り道(かなり終盤)にすんでました。懐かしいところの写真が!
地元だからこそわかりますが、えらい大変な道のりですね。
思えばチャリでいってもそれなりな道でした。
コメントありがとうございました。
かなり終盤と言うと多古〜匝瑳ぐらいですかね??
すでにかなりバテテいたと思います
ヤマレコなのに山を歩かず、普通の道路ばかり歩いてます。
ぼちぼち山も行かねば・・・と思う今日この頃です・・
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