日名倉山 【兵庫県、播磨、宍粟50名山】、日本一のベルのある山
- GPS
- 03:50
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 890m
- 下り
- 884m
コースタイム
エーガイヤ千種 12:41 – 日名倉神社 12:49 – 獣除けゲート 12:56 – 林道終点 13:21 – 奥海越で林道に合流 13:41
– 日名倉山登山口 13:45/51 – 一ノ丸 14:10 – 二ノ丸 14:14 – 三ノ丸(日名倉山頂) 14:19/28
– ベルピール公園 14:42/54 – 作業道終点 15:08 – 日名倉山登山口 15:24 – 奥海越 15:28 – 林道終点 15:44/48
– 獣除けゲート 16:04 – 日名倉神社 16:09 – エーガイヤ千種 16:16
●歩行時間 3:35
天候 | 曇り(一時小雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(自宅) = (エーガイヤ千種) – 日名倉山 – (エーガイヤ千種) = (車中泊) ●自動車でのアクセス ○エーガイヤ千種 ・県道72号線で宍粟市千種町に向かう。千種町の「室橋東詰」で交わる国道429号線を美作方面に左折すると千種川を渡ってすぐの左手にある施設が、「エーガイヤ千種」 ・日帰り温泉やレストランも併設されているので、駐車するならば帰りに利用しては ○日名倉山林道 ・林道最初の日名倉神社は駐車禁止。何よりも地元の方に失礼 ・林道は全てコンクリート舗装されているが、整備状態は悪い ・獣除けゲートから先は、渡りにくいほどに割れた路面が二度ほど現れるが、辛うじて終点まで行くことは可能。ただし普通車では困難かと(H23.5時点) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース状況 ・全般に刈り払いはされているが、杉などの枯葉は放置されており、杉木立の中ではコースを見落とすかも知れない ・赤テープ、ピンクテープが更新されており、これを見極めれば迷う心配はない ・帰りの作業道の先の山道と登りの登山道の合流点が最後の登山口より上部にあるはずだが、行きも帰りも認識できなかった ●買う、食べる、日帰り温泉 ・千種町内唯一のコンビニであるローソンが「室橋東詰」の県道72号線南方にある ・飲食及び日帰り温泉は、「エーガイヤ千種」のほかに、「ちくさ高原スキー場」にもある ●この山を眺める ・どこから眺めても“3つ頭”は識別しやすそう ・千種町岩野邊あたりからであれば、きれいに正面からの姿が見える ・北に隣接する、後山〜船木山〜駒の尾山からも特徴的な姿が見える |
写真
感想
●プロローグ
4月29日に引き続き千種町へ。
ヤマケイの分県ガイドを頼りに登り続けているが、一方、マイカーで行ける限りは行くという方針もある。今回の日名倉山のように、林道を一時間近くも歩くように書かれると、どうしても林道終点までは車で行きたくなってしまう。
他方、最近活用するようになったヤマレコでの前例を見ると、殆どの方は、ガイドブックと同じ「エーガイヤ千種」を起点として歩かれている。林道の状態がよくないのであろうか。
というような逡巡もあって、温泉施設「エーガイヤ千種」(写真1)から歩くことに。
●エーガイヤ千種〜奥海越登山口
まずは舗装道路を歩いて日名倉神社を目指す。古い火の見櫓があったりする(写真2)。途中に“雛倉さん”のお宅があったり、お墓があったりする。古い地名であろうことが伺える。この地域一帯たたら製鉄にまつわる地であったらしい。
やがて、小さな森を持つ日名倉神社(写真3)。ここで山行きの無事を祈願。
後ろにおばあちゃんと孫。2、3歳の孫は、こちらがよそ者と見て、おばあちゃんに寄っていきながらも、興味ありげ。
「どこ行くん?」-「山だよ」
「ここは神社だよ。山はあっち」-「登る前に、お参りだよ」
とやりとりして、お参りしていたら「熊に食われんなよ」と。「ああ気を付けるよ」とは言ったが、ほんまかいな。
田んぼの間を抜け森にはいるところで獣除けのゲート(写真5)。開閉は自由。舗装路は、簡易なコンクリート舗装に変わり、しかも整備が悪い。しばらくで道の傍らに標石(写真7)。“右オネミ道、左ヤマ道”と読めるが、右に降りていく道のことではあるまい。標石には悪いが左ヤマと記されたコンクリート道をそのまま進む。
やがて、「ちくさ100年希望の森林」と書かれた標石(写真8)を路傍に見ると、林道は唐突に終点を迎える(写真9)。
山道となり、流れの源流部が近づき急坂に。途中には時々思い出したように山頂までの距離標(写真10)もある。やがて森を抜け、荒れた源流部の沢の脇に無理矢理取付けられたような道に(写真11)。
鞍部のようなところが奥海越林道との合流点(写真12)。林道を左手(西)に取ると、程なく“日名倉山登山口”(写真13、14)。
日名倉山に限らず、宍粟市では名山策定委員会が持たれ、その手により「宍粟50名山」が制定されている。ガイドブック「宍粟50名山」(神戸新聞総合出版センター)によれば、一市町がこのような取り組みを行っている例はない、とのこと。確かに自然豊かな市である。登山口、登山道がこのように整備されるのはうれしいことである。
●奥海越〜日名倉山頂〜ベルピール自然公園
奥海越と書いて、「おねみごえ」と読む。南側の佐用町に奥海集落があるので、そこと関わる地名であろう。ここに登山口があり、ここからは森の中を進む(写真15)。杉の枯れ葉が地面を埋め尽くしているが、赤テープを頼りにしつつ、土の硬さを足で確認しながら進めば、道を見失うことはない。やや急な斜面をスリップしながら登り、やがて森林が切れるとまもなくで一ノ丸(写真17)。最初のピーク。
特徴なく単なる高みの一ノ丸から一登りで二ノ丸(写真19)。
雨が降ってきた。空を見ると、明らかに過ぎた黒雲の残り雨。辛抱して先に進む。わずかな昇降ですぐさま三ノ丸(写真20)。頂上である。徐々に高くなっていくのに番号が次第に増えていくとは変わっている。
雨はすぐにやんだが、見通しが十分にあるわけではない。隣の後山や、先日登った三室山もうっすらとしか見えない。
残念な思いのまま、ベルピールに向けて下る。
ベルピール自然公園は岡山県美作市にある公園。散策路のように整備された木段(写真25)などを下っていくと、山間には不似合いなベルピール自然公園のメインの建物(写真28)。上階に大きなベルが見えている。登って、ベルを見る。
先客を待って、鳴らしてみる。日本一のベルだけあって、響く。遠くでも聞こえるであろう。
明日の後山でも聞こえるであろうか。
●ベルピール自然公園〜エーガイヤ千種
Yamayaさんらの登山記録を参考に、作業道をとおり、山頂を迂回するように帰る。作業道は採石の敷かれた道だが、途中で突然に山道に変わる。この辺りが山頂直下かと思いつつ、登りとよく似た森の中を進む。
先ほどの登りルートとは森のどこかで出会うはずだが、全くその気配がない。やがて、下方が明るくなり、森の終点を伺わせる。と、思いきや登山口に到着。いつの間に先ほどの登りルートと合流していたのか?全く気づかないままに戻ってきてしまった。今となっては探しに戻っても無駄であろう。諦めて下山。
来た道を巻き戻し、日名倉神社に無事の帰着をご報告。
先ほどのおばあちゃんと孫は、近くの畑に。孫は相変わらず無邪気に遊んでいた。
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