船形山の頂は遠かった・・(JJスキー場から粟畑経由で敗退)
- GPS
- 08:27
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,107m
- 下り
- 1,115m
コースタイム
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 8:27
天候 | 晴れ/ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■この時期、本来は雪が落ち着いて歩きやすい頃だが、先日の降雪でラッセル状態。 ■粟畑を過ぎてP1206から仙台カゴへ向かう尾根に入る部分は雪庇が発達しており、雪庇を避けて手前からトラバースした。 ■楠峰から北へ辿る痩せ尾根は通過困難で、急斜面の長いトラバースを強いられた。 ■視界が悪い時は粟畑付近は迷いやすいと感じた。 |
写真
感想
積雪期、JJスキー場から水無尾根を辿った先のP1245から見る船形山は、その特徴的な山容と真っ白く輝く山体が実に印象的だ。そのピークを踏んでみたいと常々思っていたのだが、その距離の遠さに二の足を踏んでいた。雪が落ち着く残雪期ならもしかしたら行けるかも知れない・・・3月最後の日曜日にその計画を実行することにした。
長丁場になるので6時頃には歩き始めたかったのだが、結局6時半を過ぎてしまった。歩き始めてすぐに「これは届かないな・・・」と感じた。雪が深いのだ。先日の積雪が予想よりも多かったようで、最初から最後までスノーシューは着け放しだった。それでも朝の内は雪が軽く1時間弱で水無尾根に上がった。そしてラッキーなことに前日のものと思われるトレース(しかも多人数)が残されていた。このトレースが船形山まで続いていたら届くか・・・と期待したのだが、P1245の手前で引き返していた。それでも粟畑は予定通り9時に通過できた。しかし気温の上昇とともに雪は重くなり少しずつ脚にダメージをあたえていった。そして楠峰・・・夏道はトラバースしているが、積雪期だしピークを踏んで尾根通しに行こうと考えていたのだが、実際に登ってみると、痩せた尾根は藪がブロックしとても歩けるとは思えなかった。そこでトラバースすることに決めたが、急傾斜の長〜いトラバースとなり滑落しないよう細心の注意を払った。そしてトラバースが終わる頃には心身ともに疲れ切った感じだった。
いつしか上空には深い青が広がり、船形山は白い輝きを放ち見るものを誘っていた。時間はまだ11時過ぎ、このまま登れば山頂は踏めるだろう。しかし疲れた脚にこの重い雪と山頂までの標高差400mを考えると2時間はかかる。行ってしまったら疲れ切って戻れなくなるかも知れない・・・ここから戻るにも白髪の分岐までは登り主体になるのだ。P1254への急傾斜の始まりで長い休憩をとって、行くかも戻るか考えた。その時急に風が吹き始めた。天気が崩れる・・・夕方からは雨の予報だ。この風で心は決まった。今日のところは戻ろう。
撤収を決めて1時間。楠峰のトラバースが終わる頃には辺りはガスに巻かれてきた。視界は悪いがトレースはハッキリ残っている。自分のトレースを辿れば確実に戻れることは大きな安心だ。それでも白一色の中を白髪の分岐まで戻った時はホッとした。あとは水無尾根から黒伏高原に入り林道に下り立った。標高が下がるとさっきまでのガスが嘘のように晴れていた。
やはり船形山は遠かった・・・今回引き返した地点から山頂までは片道1.5kmほど。スキー場から往復すればトータル約20kmになる。無雪期ならいざ知らず、積雪期に日帰りするのはかなりの体力を要する。スノーシューやワカンがなくとも歩けるくらい雪が落ち着かなければ到底無理だとあらためて悟った山行だった。(TONO)
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