越前経ヶ岳 1625m

コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
風のない快晴の登山日和のもと出発、しっかりしたトレースがあるため順調に林道出合に到着。翌日の天気が下り坂であることから今日中に山頂アタックすることに決め、ここにテント設営し荷物をデポしました。
ザックも軽くなり意気揚々、先へ進みます。ふと周りを見渡せば凛々しい荒島岳、尾根まで登りきると真白な一直線の稜線、一気にテンションが上ります。
保月山付近まで来ると、引き返してくる人がチラホラ。どうやら牛岩を超えるにはロープが必要らしい。現地到着、確認すると確かに確保なしでは下降が厳しい状況。先行者が張ったロープを使用させてくださり、ありがたく拝借、懸垂下降しました。岩場に雪がついている状態で足場が分かりにくく、アイゼンもつけているためなかなか難しい下降でした。
牛岩のコルから先は痩せ尾根、トレースもないためなかなか前へ進めません。悪戦苦闘していると後ろから撤退の合図。何事かと聞けば、後続二人組の一人が滑落したとのこと。
すぐに消防に連絡したおかけで30分もしないうちにヘリが到着、発見も早く無事救出されました。意識があり目立った出血等もない様子との一報を受け(左手首骨折)、私達はホッと一息ついて取りあえず戻ることに。
滑落された方は、相方からカメラを受け取ろうとした際に雪庇を踏み抜いてしまったようです。懸垂下降の直後で少しホッとし、カメラを受け取ることだけに気がいってしまったために足場への注意が薄れてしまったのかな、などと一歩間違えれば自分にも起こり得ることだけに色々考えさせられる出来事でした。
テン場まで戻り話し合いの結果、さすがに誰も山頂目指す気力はなかったようで、そのまま帰神することになりました。山頂は踏めませんでしたが貴重な経験をした山行でした。(ARI)
<コース状況>牛岩から杓子まではロープ確保が必要な個所あり
<特記事項>雪山で滑落者が出た場合はすぐにヘリを呼ぶ。15時以降はヘリ救助が難しくなる。
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