近畿遠征�� 大台ケ原山で天体観測!凧揚げ!バードウォッチング!
三重県
奈良県
ra-men
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 368m
- 下り
- 379m
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標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
国道169号から大台ケ原ドライブウェイをひたすら上ったところです。 この日は5時台では空きがありましたが、下山時はパンク状態でした。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
非常によく整備されています。大蛇�瑤牢簇�がツルツルで滑りやすく、特に濡れている時は要注意。 登山ポストは、駐車場内ビジターセンター入口にあります。 |
| その他周辺情報 | 上北山温泉 薬師の湯 (国道169号の道の駅 吉野路上北山隣り、入浴料500円) など。 |
写真
星の名所として有名なだけあって、まさに満天の星空が広がっており、深夜も多くのカメラが上を向いていました。ただ、続々とやってくる車のライト等の影響で私の技量では満足いく写真にはなりませんでした。
6
ミヤコザサの広がる森。大台ケ原は昭和34年の伊勢湾台風の影響等で森林の衰退が深刻な問題となっていますが、綺麗と感じたこの笹も、森林の更新の阻害の一因となっており、笹を主食とする鹿の増殖による下層植物の食害にも繋がるそうです。
1
大台ケ原の主峰、日出ヶ岳方面。日出ヶ岳は標高1695Mですが、駐車場からの標高差は僅か200M程度なので、初心者にも優しいです。
大台ケ原らしい立枯れした木々がたくさん。日本一の雨量で知られる大台ケ原の降水量は、平均で年間4800mm。この厳しい気候条件のため、木々の成長も遅いそうです。
木がなく景色が良いのは嬉しいですが、複雑な気持ちになりました。
海までの直線距離は15キロしかなく、海からの湿った空気が大台ケ原にぶつかるため、霧が発生し、景色が見えないこともしばしばあるそうです。
3
かつてはトウヒ等の針葉樹林帯だったそうです。森を取り戻すため、植樹活動も行われたそうですが、若木が育ち、かつてのような景色になるまでには100年以上かかるそうです…
しかし、この坂はシャクナゲ坂という名前がつけられているだけあり、シャクナゲのトンネルをくぐったりで、開花したら凄く気持ち良さそうです。
2
透明度を伝えたかったのですが、透明すぎてただの岩の写真のように(笑) 帰宅して写真を見たとき、最初は何の写真かわかりませんでした。
1
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
|
|---|
感想
近畿地方遠征1日目は大台ケ原へ。駐車場やビジターセンター等は非常によく整備されていますが、ここまでの道のりが長い！携帯の電波もほぼ入らず、この辺りの山の深さをつくづく感じました。
新潟県を出発して一般道ではるばる奈良県へ、大台ケ原駐車場に到着したのは深夜。山深いだけに星の名所として有名と聞いていたので、ある程度想像はしていましたが、この時間にもかかわらず駐車場には数十台の車、この後も続々とやってきました。肉眼でもハッキリと天の川を視認できるほどに素晴らしい満天の星空が広がっており、しばらく星景写真の撮影に挑戦！車のライトの影響等であまり綺麗には撮れませんでしたが、平日等空いている日は最高の撮影スポットでしょうね。
ビジターセンター横の登山口から入山したのはAM5:20頃。日出ヶ岳山頂、大蛇��経由の周回コースで、標準コースタイムは3時間、駐車場からの標高差も200Mくらいの楽チンルートなので、の〜んびり遊びながら行きます。ミヤコザサの森を歩くこと30分、あっという間に展望台分岐に着き、山頂はもう目の前です。この辺りの斜面から立枯れした木々が一気に増え、大台ケ原らしい景色になります。
大台ケ原山の最高峰、日出ヶ岳に登頂したのはAM6:10頃。山頂からは、360度のパノラマが広がっています。この日は霞で遠望はイマイチでしたが、海までの直線距離が僅か15キロの大台ケ原は、霧で景色が見えないこともしばしばだそうで、まずまずのようです。山頂では、先日雑貨屋さんで衝動買いした凧を揚げて遊びました。
ここから大蛇��分岐までは特に整備が行き届いており、物凄く歩きやすい道でした。正木峠の斜面は特に立枯れした木々が多く、大台ケ原らしい景色が広がっています。木や葉がないため、見晴らしがよく気持ち良いと感じていましたが、大台ケ原の森林の減退は想像よりもはるかに深刻なようでした。
昭和34年に発生した伊勢湾台風により、多くの木々が薙ぎ倒され、それを人間が搬出したことで林床が乾燥、ミヤコザサの分布域が増加しました。これにより、森林の成長が阻害されるだけでなく、笹を主食とするニホンジカも増殖し、下層の植物が食べられ、木々は皮を剝がされ、といったように、様々な要因で森林がどんどん減退し、今に至るそうです。かつては森があったとは聞いていましたが、案内板に当時の写真があり、比べてみるとその変化は絶大で、数十年でここまで変わってしまうものかと驚かされました。好展望なのは良いことですが、複雑な気持ちになってしまいました。森林の再生活動も行われていますが、大台ケ原は降水量日本一の山域で気象条件も厳しく、木々の成長も遅いそうです。かつての姿を取り戻すには何十年の月日を要するでしょうが、活動が上手くいくことを祈るばかりです。
大蛇�瑤悗療�着は、AM8:20頃。めっちゃのんびり(笑) 大蛇�瑤悗諒�岐地点までは、物凄く整備されている上に非常になだらかなコースで、この先に本当にあんな崖があるものかと思っていましたが、分岐から少し歩くと、いつの間にか周囲は深く抉られた険しい谷になっていました。長年の雨等で浸食されてできた地形だそうですが、雨でこんな地形になるまでに、いったいどれだけの年月がかかったのでしょうか。大蛇�瑤呂修量召里瓦箸�、まるで大蛇の背に立ったような地形で、高度感は抜群。目の前に広がる景色は非常にダイナミックでした。
シャクナゲ坂を下り、シオカラ谷に着いたのはAM9:40頃。せっかくなので水辺に下りて写真でも撮ろうとしていると、野鳥撮影をされている方がいて、教えてもらいながら私もミソサザイの撮影に挑戦してみました。普段は笹の下等にいる上、動きは速く、スズメよりも小さいサイズですが、運よく目の前に来てくれて、たくさんの写真が撮れました。ミソサザイの歌声は本当に綺麗で、水の流れる音と野鳥の鳴き声とで、本当に気持ちの良い空間でした。
近畿遠征初日は、天体観測、快晴の中の山歩き、山頂での凧揚げ、バードウォッチングと、200%くらい楽しむことのできた最高のスタートでした。
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