駒ケ岳 24時間
コースタイム
6:27三峡パーク-8:31駒ケ岳8:48-10:28鬼ヶ面山10:48-13:01海谷高地17:09渡渉地点
二日目
6:20渡渉地点-6:55三峡パーク
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
尾根、稜線上に雪あり。海谷渓谷は増水の恐れがあるので危険 |
写真
感想
糸魚川にある駒ケ岳に。
ルートは海谷三峡パークから駒ケ岳、鬼ヶ面山を縦走し麓を流れる海谷川、海谷渓谷沿いを歩き駐車場を歩く日帰りルート。
6時過ぎに登山開始。天気は晴れ。最初は車道をゆるゆると登る。
途中から雪をかぶった北アルプスが見える。
道は普通の登山道になっていき途中には残雪が残り始める。
最初の崖にかけられたロープは登るのにてこづる。途中に自然保護のおじさんがいていろいろ情報を得る。
明日、来週の山開きをするための準備をするらしく。冬期に取り外された梯子、鎖などをかけるらしかった。
山頂までは登りの連続。そんなに高い山ではないのにため息の連続。
稜線に出ると北側斜面は雪が積もっている。雪の上を歩きながら頂上を目指す。
8時半過ぎに山頂。目の前に雨飾山が見える。東側には火打山、焼山などが。
まずまずの眺望。
次に行こうと思っている鬼ヶ面山が目の前にせまる。
駒ケ岳の稜線上をくだる。登山道が整備されていないので下るのが大変、木の葉が足を滑らす。稜線上はここも雪。普通の登山道を歩くより楽。
雪のせいで隠れている登山道の印を見失うと不安になってしまう。
鬼ヶ面山に到着。ここからは雨飾山の全貌を見ることができる。
休憩後、海谷渓谷を目指す。ここからの稜線も雪が積もり歩くのは楽だが自分がちゃんとしたルートを歩いているか不安になる。
海谷への分岐から稜線を下る。登山道の印があったりなかったりしてここでも不安になる。途中にカモシカが出てきた。
海谷の河原に着いたのが13時。あと2時間で駐車場に戻れると思いほっとして遅い昼食。
ここからは川沿い、流れていない河原を下流に向かって歩く。
危惧していた川の水の量が多い。二時間で帰れると思えば水の量なんかと思い。膝までの深さの所を何度か渡る。
そこまではよかったが、川の流れ、水の量が増え始めて河原を歩くことができなくなった。また元来たルートで駐車場まで戻ろうと思ったが山の途中で暗くなるし、坂道を登るパワーがない。
もう駄目だと思い。電話をかけてヘルプを出そうとしたが圏外。
気持ち的に半泣き状態。
試しに激流に足を入れて見ると足が水流に運ばれてしまう。絶望的な状況。
川沿いの山にあがって道なき道を川沿いに歩く。ツバキの枝が体に絡まったり川のほうへ足を滑らせたりして無我夢中で歩く。
川へ延びる雪渓、沢をこけながら横切りようやく眼下に発電所の取水口が見えた。
これを見てほっとした。取水口からは普通の道だからだ。
不安は地図に書いている「増水時渡渉困難」・・・こう書かれたら普通の道じゃない。
取水口から対岸の道へ行こうとした2mくらいの石を降りてまず対岸へ。
その後は快適に川沿いの山道を歩く。
あとは地図に書いてある渡渉地点が渡れるかどうか。
重大なポイントに到着。やはり渡ることができなかった。
周りの状況を見て渡れそうな場所を探すがそれらしい所なし。
ただ一か所、対岸の雪渓に行くことができる。でも体重で雪渓が崩れてそのまま川に飲み込まれることを考えると渡るのは無理。命を落としたくない。
渡ることが絶望的とわかる。ちょうどこのポイントに増水時に退避するための岩で作られた穴があった。その中には新品のビニールシート三枚がおいてあった。
17時9分。ここで明日まで野宿して水の増水が減るのを待とうと思った。
それと疲れもたまっているし。
穴の中にビニールシートを掛け布団、敷布団がわりに穴の入口を塞ぐためにもう一枚使う。
動物から身を守るためにゴミや靴など匂いがするものを穴の外に置く。穴の中に入ってこられるのを防ぐために。
飲み物がないので近くの水源から水を確保。あまり飲みたくないけれど。
それだけ準備をした後、シートにくるまって睡眠。今日の疲れのせいで熟睡。
山の夜だけあって次第に寒くなる。今日は着替えを持ってきていないので寒さを感じてシートを体中ぐるぐる巻きに。
11時過ぎにいきなりかたんと物音。動物が来たと思いパニくるが。疲れに勝てず。寒さで何度も目を覚ますが、疲れが勝る。
目をあけると朝4時47分。寝ながら今日の対策を考える。渡渉場所に木を置き橋がわりにして渡る。これがいい案だと思い。行動に移るが対岸との距離が長すぎ、川の流れも激しいので断念。
下流を歩いて対岸と一番狭い場所を探すがない。その時に雪渓を歩く。雪の固さと滑らなさに気づく。これなら最初に見ていた対岸の雪渓から登山道へいくことができるかもと。
チャレンジすると怖かったけれど滑らずに歩くことができた。でもここですべってしまったら激流へ一直線だった。
ようやく対岸の登山道へ6時20分。
どろどろへなへなになりながら駐車場へ。
助かってよかった。
happy1972さま♪
駒ケ岳はいい感じ場所としては雨飾山から見える
山並みの一つなのでしょうか、糸魚川方向も見えるし。
いいところを登っているなぁと思ったのに
大変な経験されたのですね。
最後の2時間というところで、渡れなくなったのですね。
越後の上高地は凄いところですね。
まだ暗くなる前に岩で作られた穴があって良かったです。
ここでビバーク出来たのが良かったですね。
激流に流されず車までたどり着けて。ほっとしました。
こちらの上高地の水量も多くてごうごう流れていました。
minnie
こんばんは!
あのときはどうなるかと思いました。今度からはもうちょい慎重に行こうと思います。
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