山行記録: 小川山マルチピッチ

記録ID: 1161143

全員に公開

フリークライミング

甲信越

小川山マルチピッチ

2017年06月03日(土) ～ 2017年06月04日(日)

hasegami

maikusan22

コースタイム

1日目

7:10 キャンプ場発

7:30~8:45　走れメロス5.8 2P目は不明

9:30~11:10　春の戻り雪　3P

11:15~11:35　懸垂下降 (30m,30m)2P

12:35~15:05　ガマルート 6P

15:15~15:30　懸垂下降50m 1P

2日目

7:30 キャンプ場発

8:20~8:45 つるかめスラブ 1P

10:45~12:55 南稜神奈川 6P

13:00~13:45 懸垂下降(25m,50m) 2P

天候	晴れ
過去天気図（気象庁）	2017年06月の天気図
アクセス	利用交通機関：自家用車廻り目平キャンプ場にて幕営ナナーズは最高です夕食はDILL eat,life.にて
コース状況／危険箇所等	1日目は春の戻り雪、ガマルートへ。車止めを過ぎてすぐ右から入ってくるガレ沢に入り、右岸の踏み跡を進んでいく。堰堤を4つ超えると、右からガレ状のルンゼが入ってくる。それを5分ほど登ると、春の戻り雪の取り付きへ。春の戻り雪（5.7 3P） 1P目　やや立ったスラブからスタート。序盤にやや細かいスタンスへの乗りこみがポイントだが、小川山のスラブを登っていれば全く問題ない。このピッチはボルトの間隔も近いため気持ちよく登っていける。30mほど伸ばしたところに真新しいボルトが打たれた終了点がある。 2P目　2段に分かれており、下段は凹角を乗越した後は寝ているスラブ。上段はやや立っているが、適度にボルトがあるため、心配はない。 3P目　スラブというよりフェース。最上部はⅣ級程度の凹角のフェースがあり、手前でピッチを切ることも可能。凹角の序盤で1番が決まる。 2Pの懸垂下降で取り付きまで。八幡沢からさらに金峰山方面へ進み、取水施設の奥のケルンから踏み跡を右に入る。5分ほど上がると、ガマスラブがあり、今回は左を巻いて1P目を省略したガマルート（5.9 6P） 1P目　本ルートの核心。クラックにキャメを差しながら直上し、ダイクを右にトラバース。ボルトにランナーを取った後の浅く白っぽい溝がなかなかに滑る。右足でハイステップ気味にスタンスを拾って直上。すぐ上に立派な終了点がある。 2P目～4P目　2P目は簡単なカンテ。3P目はほぼ歩き、4P目は階段状のフェースで特に問題なし 5P目　特徴的なすり鉢状のスラブ。中間部にポケットがありホールド、スタンスになるが、ランナーはまったく取れないため緊張する。リップ部分もガバではないため、乗越には少し苦労するかも。最後は立木にて確保。 6P目　歩きのあと、スラブ。難しくないがランナーはあまり取れないため、気が抜けない。終了点はボルトが二つ。終了点のすぐ横に立派な懸垂支点があり、一目でわかる。ルートの反対側に降りる感じで、50m二本あれば連結して一回で降りることが可能。南稜神奈川（5.9 5P）アプローチで迷い、2時間以上屋根岩周辺を彷徨う。カモシカ遊歩道から直接3峰に向かおうとすると踏み跡が錯綜していて非常にわかりづらいため、個人的には2峰のセレクションとりつきを経由して、基部を巻きつつ3峰に向かうのがわかりやすいと感じた。 1P目　5.6のフェースでホールド・スタンスともに豊富だが、ピンは30mのうち1つしかないため、右側のクラックにカムを差しつつ登る。終了点は立ち木にて。 2P目　個人的にはここが核心。序盤の体を外側に出すレイバックは高度感が半端ないため、怖い。後半はクラックとカンテを左上するピッチで、ホールドは少し甘いが、適度にカムが差し込めるため、支点設置に慣れていれば問題なし。終了点は立派なボルト。少しハンギング気味。 3P目　体がすっぽり入るスクイーズチムニー。序盤はハッキリ言って不快だが、ある程度上がればニーバーがバチ効きするので上がりやすくなる。チムニー後は簡単なフェース。個人的には壁側に背中を向けて右半身を突っ込んだほうが登りやすいイメージ。 4P目　歩き 5P目　少し細かいスラブの後、登りやすいところを選んでいけばいつの間にか終了点へ。流れが悪くなりやすいので、途中で切ってもいいかもしれない。下降は1Pで5P目の取り付き付近に降り、もう1P50m2本連結ギリギリで、南稜神奈川取り付き付近へ下降できる。