早朝に神奈川を歩こう 追浜駅から歩き貝山で海軍の歴史に触れる


- GPS
- 02:23
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 134m
- 下り
- 119m
コースタイム
天候 | 曇り 風少々 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス | 京急追浜駅 |
写真
感想
「ねえねえ、『いっぱい』の『い』を『お』に変えたらどうなるの?」
「えっ、そんなの、言えないよ・・・。」
「そんな変な言葉じゃないよ、『おっぱお』だよ、何を想像したの??」
「えっ・・・(無言)」
「へへへ、お母さんに教わったんだ。」
別の趣味の会合に来る方の娘が私に話した内容である。
というわけで、今日のスタートは「おっぱ・・・・・・ま」である。
先週金沢文庫駅から称名寺市民の森を歩いた時、野島山の奥にもう一つこんもりとした森の山を見つけたのだ。「機会があったらあそこに行ってみよう。」そして、その機会はすぐに訪れた。
毎週日曜日の別の趣味、いつもは午前中だが今日は会場の都合で午後開催、午前中が空いたが準備のために12時台には会場に着きたいところだ。逆算すると11時には自宅に戻りたい、ということで決定したコースである。追浜駅から貝山、そして夏島貝塚、これは決めていた。後は道中に何を見られるかだ。
そして、天気も午後から雨になるようだ、それは渡りに船である。雨が降る前に戻ってきたい。
朝5時台から追浜駅起点で歩きだす。まずは夏島海岸通りをゆく。追浜は日産をはじめとする工場の街だ、大規模な建物とだだっ広い敷地、従業員の駐車場や生産された製品の置き場などになっている。明治憲法起草地記念碑を見ると、すぐ横に夏島貝塚の表示があった。表示のみだった。
縄文時代早期の貝塚、日本では最古に近いものであるという。そうか、この山が貝塚なのだと思い、夏島貝塚通りを終点まで歩く。
そう、そこは海洋研究開発機構JAMSTECである。しんかい6500をはじめとした海洋研究、メタンハイドレート、コバルトリッチクラフト、深海熱水系、東日本大震災の断層撮影、高効率海中作業システム・・・わかるものとわからないものの混在、でも日本の最先端を行っているのだろうなあと。
なお、年に2回ほど行われる一般公開日が面白い。海洋研究船や施設の公開、グッズ販売、研究者からのお話、興味が持てる人にとっては面白いと思う。ちなみに、別の趣味の時に使っているボールペンもJAMSTECのものを使っている。科学は身近にあるのだ。
JAMSTECを出て戻りいよいよ貝山に向かう。
貝山は、海軍航空ができた土地、予科練が初めてできた土地である。残念ながら予科練出身者は丁度太平洋戦争とぶつかり大量の死者を出した。それでも募集を続け搭乗員教育に精を出したが結局難しく、最終的には陣地構築や部隊警備などの仕事にも当たっていたのだという。
しかし戦前の予科練出身者で太平洋戦争従事者に関していえば死者は80%近くであり、この戦争のすさまじさが伝わってくる。
高さは40mほどではあるが海抜0mからの登りなのでそこそこの高度感がある。そして頂上の展望台からの景色、横須賀の海、遠くにはうっすらと千葉の山並みも見えているが撮影せず、反対側には横浜の野島山が見えている。
そして、たくさんのアンズ。身をたわわにつけているし、たくさん落ちてもいる。そのアンズを取って行くのは厳禁なのだとか・・・。
80年ほど前、日本は自国の力を誇示すべく周りの国を相手に戦争をしていた、そして海軍の中心地のひとつである横須賀、その歴史を学ぶことができる施設がたくさんある。
その後、東京湾第三海保に出没する。これは大正時代に作られた砲台施設で関東大震災において液状化現象が起こり使用できなくなったものを移設したのだ。戦争の歴史ではなく、さらに前である。幕末に作られた台場から、東京湾の防衛については強固にすべきと考えられていたことが良くわかる。
見るものをすべて見終えようやく追浜駅に戻ることとする。少々南側に寄り道しながら戻ることとする。
追浜駅の「えきめんや」で朝食、選んだのは「かじめん」であった。「かじめ」という海藻を練り込んだうどん麺、あたたかい麺でも冷たい麺でもいける。味は素晴らしい、つるつるしている。風味が良い。空はもう降り出しそうだ。
帰宅し、シャワーを浴び、別の趣味への準備をしたのであった。別の趣味の集合時間にはもう降り出していた。
朝早くから2時間、山頂一つ稼いだ、勉強になった時間であった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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赤線繋ぎへの不断の努力 頭が下がります!
歴史散歩も楽しそうですねー
連日の歩き、お疲れさまでした
cyberdocさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
歴史好きですので、記念碑を見つけるたびに撮影して説明文も写真で撮って後で読みます。そこで過去に何があったのか、だれがどんなことを行ったのか、それを知るのが非常に面白いです。
道路歩きは、これがいいですね。
aideieiでした。
aideieiさま。おこんにちは〜🎵
幕末から明治、先の大戦の遺構、最先端の海洋技術を巡る素晴らしいレコだと思いましたです。
さて、おっぱお!
中学生の頃、保健室の若い先生に「『S〇X』の〇の中には何が入る?」と質問し、恐ろしい体育教師にボコボコにされました (T_T)
答えは「SFX」なのに (T_T)
因みに、日産のおっぱお工場では、リーフ、ジューク、キューブ、ノートなどを生産しているようです。
お疲れさまでした〜 (´▽`)ノ
kazu5000さん、こんにちは、コメントありがとうございます。
子供ってこんなしょうもないことが大好きだったりしますね。お母さんに教えてもらってから、誰に試そうか狙っていたのでしょうね。
日産追浜工場、見学に行ったことがありますがオートメーShン化されているのですが最後は手作業なんですねということが一番印象に残っています。
神奈川県は日産の車に乗る人が多いと聞いていますが、私は今まで1回しか所有したことはありません。リベルタビラ・・・今はもう名前も残っておりません。
aideieiでした。
aiさん 隙みての、歴史散歩、。
読者にも、興味深く、 歴史と最先端技術、知識になりました👌😊
でも、距離は地味に10km歩かれてるんですね😳
ありがとうございました😊
muttyann
muttyannさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
10km歩きましたね、でも写真撮影で止まるのでそんなにスピードは出ていませんね。
今レコを読むと、海洋開発の歴史を見ているようなレコに仕上がってしまっていますね。レコ作成時にはそんなつながりを感じていませんでしたが・・・。怪我の功名ということでしょうか・・・。
自分で改めて読んでもなかなか良い山行と思います。
aideieiでした。
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