また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1174103
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

岡山県真庭市 三坂山 ミヤマヨメナ&バイカツツジ 花ロード

2017年06月18日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:44
距離
6.5km
登り
651m
下り
643m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:21
休憩
0:22
合計
3:43
8:44
6
スタート地点(足尾滝駐車場)
8:50
8:56
25
足尾滝
9:21
9:21
10
林道終点
9:31
9:31
38
三坂山登山口
10:09
10:11
11
大山みち分岐
10:22
10:23
29
三坂峠(道祖神の峠)
10:52
11:04
20
三坂山頂上
11:24
11:25
19
十国峠&十石茶屋跡
11:44
11:44
23
三坂峠(道祖神の峠)
12:07
12:07
7
三坂山登山口
12:14
12:14
13
林道終点
12:27
ゴール地点(足尾滝駐車場)
三坂山の6月の風物詩を楽しむコース
歩行距離6.5km、歩行時間3時間20分、歩行数10,700歩
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 湯原(北)よりも、久世(南)からのアプローチがしやすいです。足尾滝(地図には必ず表記されている滝)手前に10台分程の駐車スペース<写真01>があります。また、アスファルトの林道の終点<写真13>には3台程停めることができます。
コース状況/
危険箇所等
 道標があり、道ははっきりしていますが、急で少し滑りやすい所があります。三坂峠<写真32>から三坂山北北東小ピーク<写真34>を経て三坂山頂上<写真37>までが一番きつそうです。ここを下るのはなるべく避け、今回のように反時計回りの周回コースをとるのが一番安全です。急傾斜の所や道に少し水が流れている所があるため、雨天や大雨後は登山は控えた方がいいでしょう。

 足尾滝<写真03>から山生(やましょう)川沿いのアスファルトの林道は、終点まで自動車で進むことができます。駐車スペースもありますが、林道脇で多種多様な動植物の観察ができるので、自動車で終点<写真13>まで行くにはもったいないコースです。
 林道終点<写真13>からしばらくは、草が生えた砂利道が濡れており、一部水がちょろちょろ流れています。登山道になってからも、道が整備されており、三坂峠<写真32>までは初心者でも安心して登ることができます。傾斜の厳しい斜面も七曲りと言って、道がジグザグになっていますので、登りやすいです。一部、乾いたほうが滑りやすそうなザラついた道がありますが、片足で踏みとどまれます。

 三坂峠<写真32>から三坂山頂上<写真37>までの尾根は緩やかな所と急な傾斜が交互に出てきます。乾いたほうが滑りやすそうなザラついた道や、石が埋まった道もあります。急傾斜の所は道幅があり、真ん中にはなんとなくステップが残っており、端には掴める木々が生えています。ジグザグに進むなど工夫して歩けば、そんなに足腰に負担なく登れます。傾斜はここが一番きつそうなので、下りはなるべく避けたほうがいいでしょう。

 三坂山頂上<写真37>から十国峠(十石茶屋跡)<写真47>までは、最初は石が埋まった少し滑りやすい狭い道です。途中から杉林に入ると、道が少し不明瞭になっている所がありますが、木に巻いてあるテープを頼りにステップを切ってある所を下れば、ほどなく緩やかな細道に出ます。急な所もありますが、周辺の木々を掴めるので問題ありません。
 十国峠(十石茶屋跡)<写真47>から三坂峠<写真32>までのトラバースルートは、一部小石がゴロゴロしているものの、平坦で歩きやすい道が続きます。
その他周辺情報 三坂山より南へ10kmほどの所に真庭あぐりガーデンがあります。「真庭の食を楽しむ」をテーマに、素材本来の味を生かした自然な味付けで、3つの飲食店とマーケットで地元の旬の素材を提供しています。
 「うさ八」のランチ(ビュッフェ)は特に女性に人気があります。なお、今年の6月からは毎月第4土曜日はスイーツビュッフェの日(11時&13時開始)になるそうです<要予約>。
01足尾滝駐車場
足尾滝<写真03>の手前に自動車を10台程停められるスペースがあります。滝のみならず、林道沿いの植物にも興味があったので、ここを出発点としました。
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01足尾滝駐車場
足尾滝<写真03>の手前に自動車を10台程停められるスペースがあります。滝のみならず、林道沿いの植物にも興味があったので、ここを出発点としました。
02足尾神社(足尾滝入口)
足尾神社は旧湯原町粟谷、杉成の芦雄神社(足尾神社)から分霊して祀られたもので、滝そのものが足の神様として崇められています。
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02足尾神社(足尾滝入口)
足尾神社は旧湯原町粟谷、杉成の芦雄神社(足尾神社)から分霊して祀られたもので、滝そのものが足の神様として崇められています。
03足尾滝
「摺鉢(すりばち)山の清水を集め、多量の水が不動嶽の絶壁に反響しながら落下する…」という説明があったわりに、雨不足のため、残念な滝となっていました。一応、動画も撮りました。滝壺もかなり干上がっており、今回は濡れた岩で滑る心配はまったくありませんでした。
03足尾滝
「摺鉢(すりばち)山の清水を集め、多量の水が不動嶽の絶壁に反響しながら落下する…」という説明があったわりに、雨不足のため、残念な滝となっていました。一応、動画も撮りました。滝壺もかなり干上がっており、今回は濡れた岩で滑る心配はまったくありませんでした。
04足尾神社祠
小さな祠ですが、背後に見える岩肌で厳かに見えます。滝の周辺にもミヤマヨメナ<写真05>がぽつんぽつんと咲いていました。
04足尾神社祠
小さな祠ですが、背後に見える岩肌で厳かに見えます。滝の周辺にもミヤマヨメナ<写真05>がぽつんぽつんと咲いていました。
05淡い紫のミヤマヨメナ
石段を上り、小さな広場に出ました。ミヤマヨメナはミヤコワスレの原種で、野菊の仲間には珍しく春から夏にかけて咲きます。花の色は白が多いですが、これはミヤコワスレに似た淡い紫でした。
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05淡い紫のミヤマヨメナ
石段を上り、小さな広場に出ました。ミヤマヨメナはミヤコワスレの原種で、野菊の仲間には珍しく春から夏にかけて咲きます。花の色は白が多いですが、これはミヤコワスレに似た淡い紫でした。
06旭川源流の碑
旭川本流の源流は、蒜山高原の南西端にある朝鍋鷲ヶ山周辺にあるとされています。しかし、数知れない支流をもつ旭川には、支流各地に源流があります。この川もその中の一つです。
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06旭川源流の碑
旭川本流の源流は、蒜山高原の南西端にある朝鍋鷲ヶ山周辺にあるとされています。しかし、数知れない支流をもつ旭川には、支流各地に源流があります。この川もその中の一つです。
07ミヤマカワトンボ♂
山地の渓流に生息するカワトンボの中では最大のトンボです。羽は濃い褐色をしており、腹部は青味がかった金属光沢色をしているのでオスです。メスの腹部は褐色です。
07ミヤマカワトンボ♂
山地の渓流に生息するカワトンボの中では最大のトンボです。羽は濃い褐色をしており、腹部は青味がかった金属光沢色をしているのでオスです。メスの腹部は褐色です。
08マタタビ
花をつけるつるの先端部の葉は、6〜7月に白化し、送粉昆虫を誘引するサインとなっていると考えられています。決して猫を誘因しているわけではありません。林道沿いにたくさん生育していました。つぼみがついていたので、これから白い花も見られそうです。
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08マタタビ
花をつけるつるの先端部の葉は、6〜7月に白化し、送粉昆虫を誘引するサインとなっていると考えられています。決して猫を誘因しているわけではありません。林道沿いにたくさん生育していました。つぼみがついていたので、これから白い花も見られそうです。
09アサヒナカワトンボ♂
アサヒナカワトンボも山地の渓流に生息しています。オスは翅の先端付近の紋が赤、メスは白です。よく似たニホンカワトンボは東日本、アサヒナカワトンボは西日本という大雑把な生息域の違いがあります。岡山県では両方見られますが、アサヒナカワトンボのほうが圧倒的に多いようです。
09アサヒナカワトンボ♂
アサヒナカワトンボも山地の渓流に生息しています。オスは翅の先端付近の紋が赤、メスは白です。よく似たニホンカワトンボは東日本、アサヒナカワトンボは西日本という大雑把な生息域の違いがあります。岡山県では両方見られますが、アサヒナカワトンボのほうが圧倒的に多いようです。
10ピーク684m峰
足尾滝<写真03>から林道を歩き始めて15分程で西北西方面に684m峰が見えました。この山を巻くようにして進みました。
10ピーク684m峰
足尾滝<写真03>から林道を歩き始めて15分程で西北西方面に684m峰が見えました。この山を巻くようにして進みました。
11ヤマアジサイ
半日陰の湿り気のある森林や渓流沿いに生育しています。樹高は低く、1m未満のこともよくあります。色づき始めでした。
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11ヤマアジサイ
半日陰の湿り気のある森林や渓流沿いに生育しています。樹高は低く、1m未満のこともよくあります。色づき始めでした。
12イチモンジチョウ
黒地に鮮やかな一文字模様を持つタテハチョウの仲間です。アサマイチモンジに似ていますが、前翅の表側に1つだけ離れてある白い紋はほとんど見えません。幼虫はスイカズラ科の植物を食べます。
12イチモンジチョウ
黒地に鮮やかな一文字模様を持つタテハチョウの仲間です。アサマイチモンジに似ていますが、前翅の表側に1つだけ離れてある白い紋はほとんど見えません。幼虫はスイカズラ科の植物を食べます。
13林道終点
林道終点には自動車を3台程停めることができます。三坂山登山をする人の多くがここを出発点とします。奥の方に岩場尾根(<写真26〜31>撮影地点周辺)が見えています。
13林道終点
林道終点には自動車を3台程停めることができます。三坂山登山をする人の多くがここを出発点とします。奥の方に岩場尾根(<写真26〜31>撮影地点周辺)が見えています。
14クロヒカゲ
全体的に黒っぽい地味なチョウで、羽の裏面に目玉模様を持っています。チョウには珍しく日陰の地面にとまっていることや暗い林内を飛んでいることが多いようです。ヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)に似ていますが、黒っぽい色合いから判断しました。
14クロヒカゲ
全体的に黒っぽい地味なチョウで、羽の裏面に目玉模様を持っています。チョウには珍しく日陰の地面にとまっていることや暗い林内を飛んでいることが多いようです。ヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)に似ていますが、黒っぽい色合いから判断しました。
15ウツギ
5月から7月にかけて多くの白い花を咲かせます。木によっては、かなり花が傷んで終わりかけていました。
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15ウツギ
5月から7月にかけて多くの白い花を咲かせます。木によっては、かなり花が傷んで終わりかけていました。
16ドクダミ
花弁のように白く見えるものは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官で、中心部の黄色い部分がたくさんの花の集合体です。6月から7月にかけてたくさん見られます。
16ドクダミ
花弁のように白く見えるものは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官で、中心部の黄色い部分がたくさんの花の集合体です。6月から7月にかけてたくさん見られます。
17三坂山登山口
標高510m辺りです。砂利道がまだしばらく続きました。左右にルートが分かれていましたが、左は行き止まりのようでしたので、右に進みました。
17三坂山登山口
標高510m辺りです。砂利道がまだしばらく続きました。左右にルートが分かれていましたが、左は行き止まりのようでしたので、右に進みました。
18ミゾホオズキ
萼に包まれたさく果の様子がホオズキに似ているのでこの名がついています。ただし、ホオズキのように赤くなるわけではありません。黄色の長さ1cm程の唇形した花冠が5片に裂けたようになっています。周辺にたくさん咲いていました。
18ミゾホオズキ
萼に包まれたさく果の様子がホオズキに似ているのでこの名がついています。ただし、ホオズキのように赤くなるわけではありません。黄色の長さ1cm程の唇形した花冠が5片に裂けたようになっています。周辺にたくさん咲いていました。
19サワギク
6月から8月にかけて黄色い花を咲かせ、果実が実ると、冠毛が集まってぼろくずのように見えるので、ボロギクの別名もあります。
19サワギク
6月から8月にかけて黄色い花を咲かせ、果実が実ると、冠毛が集まってぼろくずのように見えるので、ボロギクの別名もあります。
20ムラサキサギゴケ
サギゴケともいいます。花が紫色で、形がサギ(鷺)に似ていることからこの名がついています。山道の真中に咲いていることも多く。油断していると、踏んづけてしまいそうです。よく似たトキワハゼよりも少し大きな花は1.5〜2cm程で、ほふく茎を出します。
20ムラサキサギゴケ
サギゴケともいいます。花が紫色で、形がサギ(鷺)に似ていることからこの名がついています。山道の真中に咲いていることも多く。油断していると、踏んづけてしまいそうです。よく似たトキワハゼよりも少し大きな花は1.5〜2cm程で、ほふく茎を出します。
21アカショウマ
トリアシショウマと思いきや、アカショウマでした。6月に高さ50〜80cmの花茎を出します。葉の付け根や茎の分かれ目が赤く、長さ15cm前後の花穂は比較的数が少ないです。この花穂の1本1本を拡大してみると、アカショウマは1本の茎に一列に花がついていますが、トリアシショウマは1本の茎に花がついた短い茎が多数ついているように見えます。
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21アカショウマ
トリアシショウマと思いきや、アカショウマでした。6月に高さ50〜80cmの花茎を出します。葉の付け根や茎の分かれ目が赤く、長さ15cm前後の花穂は比較的数が少ないです。この花穂の1本1本を拡大してみると、アカショウマは1本の茎に一列に花がついていますが、トリアシショウマは1本の茎に花がついた短い茎が多数ついているように見えます。
22ミヤマヨメナ群生
今回の山行中にもっともたくさん観察できた花です。標高問わずどこにでも咲いていますが、特に標高700m前後のエリアはよりたくさんの花が咲いていました。
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22ミヤマヨメナ群生
今回の山行中にもっともたくさん観察できた花です。標高問わずどこにでも咲いていますが、特に標高700m前後のエリアはよりたくさんの花が咲いていました。
23花びらが細いミヤマヨメナ
ミヤマヨメナは、色や花びらの細さや枚数など微妙な違いがあります。ここでは花びらが細いものが咲いていました。
23花びらが細いミヤマヨメナ
ミヤマヨメナは、色や花びらの細さや枚数など微妙な違いがあります。ここでは花びらが細いものが咲いていました。
24シライトソウ
ミヤマヨメナのプチロードが終わった辺りです。ギリシャ語の「chion(雪)+ graphe(筆)」が語源で、まさにブラシのような白い花穂が特徴です。この1株だけでした。
24シライトソウ
ミヤマヨメナのプチロードが終わった辺りです。ギリシャ語の「chion(雪)+ graphe(筆)」が語源で、まさにブラシのような白い花穂が特徴です。この1株だけでした。
25大山みち分岐の
   ミヤマヨメナ群生地
ミヤマヨメナロードとウツギの動画を撮り終わり、大山(だいせん)みち分岐近くまで来ると、ミヤマヨメナのお花畑が出てきました。足の踏み場に困りました。ここからも小規模のミヤマヨメナロードがいくつかありました。
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25大山みち分岐の
   ミヤマヨメナ群生地
ミヤマヨメナロードとウツギの動画を撮り終わり、大山(だいせん)みち分岐近くまで来ると、ミヤマヨメナのお花畑が出てきました。足の踏み場に困りました。ここからも小規模のミヤマヨメナロードがいくつかありました。
26三坂山東尾根岩場
三坂山の尾根筋に出てくると、景観が一変します。それまでの森林と谷が突然、岩場に満ちたロケーションとなります。
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26三坂山東尾根岩場
三坂山の尾根筋に出てくると、景観が一変します。それまでの森林と谷が突然、岩場に満ちたロケーションとなります。
27イヌツゲ
花期は5月〜6月で、白い花弁の小さな花をつけます。雌雄異株で雄花には4本の雄しべ、雌花には4本の雄しべの中心に雌しべがあります。これは雌花だと思います。
27イヌツゲ
花期は5月〜6月で、白い花弁の小さな花をつけます。雌雄異株で雄花には4本の雄しべ、雌花には4本の雄しべの中心に雌しべがあります。これは雌花だと思います。
28岩場越しに852m峰
岩場から北東方面を望むと、852m峰が見えました。この尾根は摺鉢(すりばち)山まで延びています。
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28岩場越しに852m峰
岩場から北東方面を望むと、852m峰が見えました。この尾根は摺鉢(すりばち)山まで延びています。
29岩場横から852m峰
決死の覚悟で?岩場の横から852m峰を望みました。ロッククライミングの練習場になりそうな岩場でした。
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29岩場横から852m峰
決死の覚悟で?岩場の横から852m峰を望みました。ロッククライミングの練習場になりそうな岩場でした。
30三坂山
三坂山の全体像が見える唯一のスポット(岩場)です。三坂山は一見、緩やかな登りに見えますが、尾根直登コースなので、ここからが、なかなかハードになります。
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30三坂山
三坂山の全体像が見える唯一のスポット(岩場)です。三坂山は一見、緩やかな登りに見えますが、尾根直登コースなので、ここからが、なかなかハードになります。
31南の覗き岩!?
写真では伝わりませんが、岩の上に立つと(写真の下に登山靴)、谷底に吸い込まれそうな恐怖感を感じます。まるで大峰の西の覗き岩?岩盤がかなり斜めなので、連れは怖がってここまで来ませんでした。
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31南の覗き岩!?
写真では伝わりませんが、岩の上に立つと(写真の下に登山靴)、谷底に吸い込まれそうな恐怖感を感じます。まるで大峰の西の覗き岩?岩盤がかなり斜めなので、連れは怖がってここまで来ませんでした。
32三坂峠
この峠は足守(岡山市北区)と大山(だいせん)を結ぶ大山(だいせん)みちの分岐です。今は湯原の釘貫小川(くぎぬきこがわ)から南の三坂上までの区間は整備され歩けます。
32三坂峠
この峠は足守(岡山市北区)と大山(だいせん)を結ぶ大山(だいせん)みちの分岐です。今は湯原の釘貫小川(くぎぬきこがわ)から南の三坂上までの区間は整備され歩けます。
33エゴノキ
5〜6月に短い側枝の先に1〜4個の白い花を付けます。萼はコップ状で、花冠は深く5裂し星状毛が密生しています。名は果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐいことに由来しているようです。散っている花もたくさんありました。ここからは急な直登が2箇所あります。
33エゴノキ
5〜6月に短い側枝の先に1〜4個の白い花を付けます。萼はコップ状で、花冠は深く5裂し星状毛が密生しています。名は果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐいことに由来しているようです。散っている花もたくさんありました。ここからは急な直登が2箇所あります。
34三坂山北北東小ピーク
地形図を見るとわかりますが、三坂山に登頂する前に、三坂山の北北東にある小ピーク(標高850m)を経て、ここから方角が90度変わります。三坂山名物直登コースは幾分マシになります。
34三坂山北北東小ピーク
地形図を見るとわかりますが、三坂山に登頂する前に、三坂山の北北東にある小ピーク(標高850m)を経て、ここから方角が90度変わります。三坂山名物直登コースは幾分マシになります。
35ナツハゼ
初夏にハゼノキのように赤い葉が見られることからナツハゼと名付けられたそうです。秋には果実が黒色に熟し、食べられます。いわゆるブルーベリーの一種です。花は色づき始めで、これからもっと赤くなります。
35ナツハゼ
初夏にハゼノキのように赤い葉が見られることからナツハゼと名付けられたそうです。秋には果実が黒色に熟し、食べられます。いわゆるブルーベリーの一種です。花は色づき始めで、これからもっと赤くなります。
36バイカツツジ
三坂山頂上が見えてきたと顔を上げたらありました。花期は6〜7月で葉が展開した後に、枝先の葉芽の下につく数個の花芽に1個ずつ花をつけます。まばらに花が咲くので見つけにくいです。頂上にも2,3本生えていたように思いますが、花には気づきませんでした。
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36バイカツツジ
三坂山頂上が見えてきたと顔を上げたらありました。花期は6〜7月で葉が展開した後に、枝先の葉芽の下につく数個の花芽に1個ずつ花をつけます。まばらに花が咲くので見つけにくいです。頂上にも2,3本生えていたように思いますが、花には気づきませんでした。
37三坂山頂上
標高902.5mの三坂山頂上三角点です。クマバチが1匹飛び回っていました。ミツバチなどと同じいわゆる花蜂の仲間でおとなしく、襲ってくる心配はありません。
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37三坂山頂上
標高902.5mの三坂山頂上三角点です。クマバチが1匹飛び回っていました。ミツバチなどと同じいわゆる花蜂の仲間でおとなしく、襲ってくる心配はありません。
38三坂山より雨乞山
三坂山から眺望できる山の中で、もっとも美しく形が整った標高889.3mの山です。「あまごいせん」と読みます。
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38三坂山より雨乞山
三坂山から眺望できる山の中で、もっとも美しく形が整った標高889.3mの山です。「あまごいせん」と読みます。
39ヤマツツジ
大半のヤマツツジはもう終わっていましたが、三坂山頂上のものだけは、辛うじて花が咲いていました。
39ヤマツツジ
大半のヤマツツジはもう終わっていましたが、三坂山頂上のものだけは、辛うじて花が咲いていました。
40ベニドウダン
赤色が濃く、花びらの先がギザギザになっていますが、サラサドウダンのような縦縞は見えません。これも三坂山頂上で見ることができました。かなり花が落ちており、ギリギリ間に合いました。
40ベニドウダン
赤色が濃く、花びらの先がギザギザになっていますが、サラサドウダンのような縦縞は見えません。これも三坂山頂上で見ることができました。かなり花が落ちており、ギリギリ間に合いました。
41三坂山より櫃ヶ山&星山
三坂山より西(写真左端)には標高1030.3mの星山(ほしがせん)、北西(写真右)には標高953.4mの櫃ヶ山(ひつがせん)が見えました。
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41三坂山より櫃ヶ山&星山
三坂山より西(写真左端)には標高1030.3mの星山(ほしがせん)、北西(写真右)には標高953.4mの櫃ヶ山(ひつがせん)が見えました。
42三坂山より大山&蒜山
三坂山より北(写真左奥)には標高1729mの大山(だいせん)とその手前に蒜山(ひるぜん)三座が見えました。大山の上部が白いのは石灰岩のせいでしょうか。
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42三坂山より大山&蒜山
三坂山より北(写真左奥)には標高1729mの大山(だいせん)とその手前に蒜山(ひるぜん)三座が見えました。大山の上部が白いのは石灰岩のせいでしょうか。
43三坂山より摺鉢山
三坂山より東北東に延びている尾根を辿っていくと、摺鉢(すりばち)山に行きつきます。
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43三坂山より摺鉢山
三坂山より東北東に延びている尾根を辿っていくと、摺鉢(すりばち)山に行きつきます。
44三坂山南南東尾根より
       南東方面展望
三坂山頂上からは南から南東方面の景観は見えないのですが、三坂山南南東尾根を標高850m辺りまで下りてくると、展望が広がりました。
44三坂山南南東尾根より
       南東方面展望
三坂山頂上からは南から南東方面の景観は見えないのですが、三坂山南南東尾根を標高850m辺りまで下りてくると、展望が広がりました。
45三坂山南南東尾根岩場1
三坂山の南南東尾根を下る途中に大きな岩場が出てきました。最初は巨石群かと思いましたが、つながっているようでした。コケがきれいです。
45三坂山南南東尾根岩場1
三坂山の南南東尾根を下る途中に大きな岩場が出てきました。最初は巨石群かと思いましたが、つながっているようでした。コケがきれいです。
46三坂山南南東尾根岩場2
岩場<写真45>から少しだけ下ると、さらに大きな岩が出てきました。この岩も一枚岩のようでした。動画も撮りました。
46三坂山南南東尾根岩場2
岩場<写真45>から少しだけ下ると、さらに大きな岩が出てきました。この岩も一枚岩のようでした。動画も撮りました。
47十国峠&十石茶屋跡
案内掲示には「十石茶屋跡と圀名紀元之の地」というタイトルで、岡山の足守(あしもり)から大山(だいせん)に通じる道でもっとも険しかったのが三坂山越えだという説明と、津山藩主より年々十石の口米を給し峠の茶屋を守らせたとありました。
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47十国峠&十石茶屋跡
案内掲示には「十石茶屋跡と圀名紀元之の地」というタイトルで、岡山の足守(あしもり)から大山(だいせん)に通じる道でもっとも険しかったのが三坂山越えだという説明と、津山藩主より年々十石の口米を給し峠の茶屋を守らせたとありました。
48コウゾリナ
花よりも茎や葉の剛毛にインパクトがありました。カミソリナと呼ばれているのも頷けます。
48コウゾリナ
花よりも茎や葉の剛毛にインパクトがありました。カミソリナと呼ばれているのも頷けます。
49コガクウツギ
5〜7月にかけて白い花をつけます。その名の通り、ガクウツギより花や葉が小さいです。両性花と装飾花があり、一見、花びらに見えるのは装飾花の萼です。岡山県にはガクウツギはないそうです。
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49コガクウツギ
5〜7月にかけて白い花をつけます。その名の通り、ガクウツギより花や葉が小さいです。両性花と装飾花があり、一見、花びらに見えるのは装飾花の萼です。岡山県にはガクウツギはないそうです。
50ミヤマヨメナ群生地
十国峠<写真47>から三坂峠<写真32>に向かうトラバース道途中にもミヤマヨメナの群生地がありました。ここも足の踏み場に困りました。本日は“ミヤマヨメナデー”でした。
50ミヤマヨメナ群生地
十国峠<写真47>から三坂峠<写真32>に向かうトラバース道途中にもミヤマヨメナの群生地がありました。ここも足の踏み場に困りました。本日は“ミヤマヨメナデー”でした。
51コナスビ
名前の由来は果実を小さなナスに例えたものです。花は直径約1.2cm程度で花冠は深く5裂して平開します。
51コナスビ
名前の由来は果実を小さなナスに例えたものです。花は直径約1.2cm程度で花冠は深く5裂して平開します。
52道祖神
三坂峠に設置されていました。「嘉永三年(1850年)」と刻まれていましたので江戸時代末期の往来道だった大山みちを見守ったのでしょう。このように漢字だけのものもよくあるようです。
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52道祖神
三坂峠に設置されていました。「嘉永三年(1850年)」と刻まれていましたので江戸時代末期の往来道だった大山みちを見守ったのでしょう。このように漢字だけのものもよくあるようです。
53スジグロシロチョウ夏型♀
モンシロチョウに似ていますが、本種が日本固有種で、モンシロチョウはなんと外来種とされています。
53スジグロシロチョウ夏型♀
モンシロチョウに似ていますが、本種が日本固有種で、モンシロチョウはなんと外来種とされています。
54ヒメジョオン
ハルジオンが5月に花期を終え、6月からヒメジョオンが代わってたくさん咲いています。葉が茎を抱かないというのが一番確実な見分け方のポイントのようです。
54ヒメジョオン
ハルジオンが5月に花期を終え、6月からヒメジョオンが代わってたくさん咲いています。葉が茎を抱かないというのが一番確実な見分け方のポイントのようです。
55スイカズラ
初夏を迎えると、葉っぱの間からよい香りのする白い花を咲かせます。花びらは、上下2つに分かれ、時間が経つにつれて白から黄色へと変化します。斜面にびっしり生えており、傷んだ花がたくさんありました。
55スイカズラ
初夏を迎えると、葉っぱの間からよい香りのする白い花を咲かせます。花びらは、上下2つに分かれ、時間が経つにつれて白から黄色へと変化します。斜面にびっしり生えており、傷んだ花がたくさんありました。
56イワガラミ
スイカズラ<写真55>の少し上に見えました。名前の通り、幹や枝から気根を出して高木や岩崖に付着し、絡みながら這い登り、高さ10〜15mくらいになります。ツルアジサイに似ていますが、花びらのように見える装飾花の萼片は1枚です。
56イワガラミ
スイカズラ<写真55>の少し上に見えました。名前の通り、幹や枝から気根を出して高木や岩崖に付着し、絡みながら這い登り、高さ10〜15mくらいになります。ツルアジサイに似ていますが、花びらのように見える装飾花の萼片は1枚です。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

 2年前の10月に訪問し<https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-739122.html >、季節によって多種多様な植物が生育する山域として印象に残っていました、今回は6月の風物詩を楽しむ目的で、サプライズを期待して訪問しました。

 季節柄、トンボやチョウがたくさん舞っていました。また、ヤマアジサイ、ウツギ、バイカツツジ、アカショウマなどの旬の花が目を楽しませてくれました。圧巻はミヤマヨメナです。林道を歩いているときには、最初に見た足尾滝も含め、まばらにしか見られなかったのですが、三坂峠周辺ではお花畑となっていました。標高にすると700m前後に群生地が多いような気がします。動画で撮ったのはほんの一部です。野鳥もよく鳴いていました。ホオジロ、ウグイス、ヤマガラ、ツツドリ、ホトトギス、コゲラ、カケス、サンコウチョウの鳴き声が確認できました。
 
 今回辿ったコースの中で十国峠から三坂峠を南北に縦断している「大山(だいせん)みち」の一部を歩きました。古くは南の(岡山市の)足守から落合、久世(くせ)を経て、ここ三坂の峠を越えて湯原に抜け、内海乢(うつみだわ)を通って、大山に至る道でした。長い大山みちの最も険しい峠がこの三坂峠であったと十国峠の案内板<写真47>に記されていました。ちなみに、三坂山の山頂は久世、湯原、勝山の三町の町堺の真中に位置しています。それが三坂の由来に関係しているのか否かは定かではありません。現在、この大山みちは久世町の三坂上から湯原町の釘貫(くぎぬき)まで整備されていて、双方から三坂山へのアプローチも可能です。今回は険しい三坂の峠越えを見守ってきた道祖神<写真52>を大山みちの最後のランドマークとして経由し、下山しました。歩きやすい部分しか歩いていませんが、昔の人々の苦労と歴史に思いを馳せました。いつかは南北ルートも歩いてみたいと思います。




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