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Yamareco

記録ID: 119155
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無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

美ヶ原(王ヶ鼻・王ヶ頭・茶臼山)

2008年07月26日(土) [日帰り]
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GPS
05:00
距離
13.7km
登り
896m
下り
376m

コースタイム

三城荘前バス停  10:40
桜清水      11:00
王ヶ鼻      12:10-12:20
王ヶ頭      12:40-12:50
茶臼山      13:40-13:55
塩くれ場     14:25-14:35
山本小屋     14:50-14:55
牛伏山      15:05-15:30
美ヶ原高原美術館 15:40
天候 概ね良く晴れて、昼過ぎから雲が多くなって時々太陽が隠れる程度。ただし夕方にはすっかり曇り空に変わりました。
過去天気図(気象庁) 2008年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
松本バスターミナル 09:40-(松本電鉄バス)-10:35 三城荘前バス停
(帰り)
美ヶ原高原美術館バス停 16:45-(松本電鉄バス)-18:22 松本バスターミナル
コース状況/
危険箇所等
桜清水から王ヶ鼻への登りは、比較的急な登りが展望のない中で単調に続きますが、道は明瞭で歩きやすく、注意を要するような箇所や段差などは全くなかったので、登り下りとも誰もが安心して歩ける道でした。
美ヶ原高原に上がってしまえば、高原内はほぼ平坦に近く、道も遊歩道がほとんどです。茶臼山への寄り道で、牧場内の道や山道を少し歩いたりする程度でした。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

松本〜美ヶ原高原の路線バスは、昨年までならば休日を中心に4月末〜10月末という期間に運行があって、出掛ける時期の選択肢は広くなっていました。
ところが今年になっていきなり、運行がGWと夏休み中だけに限定された上、1日最大5本あった便数も3本に減らされてしまったのです。
それでも1日3本ある今ならばまだ、なんとか日帰りの計画も立てられます。でももし来年以降さらなる減便があったりすると、バス利用の日帰りが困難になりかねないので、なんとしても今年の運行期間中にと思って出掛けてきました。
なお、王ヶ鼻が今年の西暦標高(2008m)の山ということもあって、実はバスの事情にかかわらず、元々今年に出掛けたいと思っていた山でもありました。

三城荘前でバスを降りて、桜清水までは舗装道路を歩きます。車道にしては木陰が多くて、涼しげな中を歩けますが、通行する車は少なくなかったです。
桜清水に着く手前で、これから登る王ヶ鼻のあたりが姿を現すと、それが真上に近い角度で見えるので、この先の登山道の急なことが思いやられます。
桜清水茶屋の前で車道を離れて、右手のキャンプ場の中の道を進むと、炊事場の先で登山道が始まりました。

すぐに王ヶ頭への道を右に分けると、いよいよ王ヶ鼻への急な登りが始まりました。
ずっと樹林帯の木陰を行くものの、風通りの悪い箇所が多く、しかも草いきれなどで蒸しています。そんな中を急登するので、暑さとの闘いとなって、汗が滝のように流れていきます。
中間部で一旦傾斜が緩みますが、その後は再び急坂の連続となりました。

暑さと単調さに耐えること約1時間、次第に展望が開けてきて、上のほうにガレ場が見えてくると、ようやく王ヶ鼻が近くなります。道がそのガレ場の中に入ると、あとはひと登りで頂上に到着です。
しかし、どの方角も遠くの山にはほとんど雲がかかって、近くの八ヶ岳ですら、最も近くにある蓼科山がぼんやりと見える程度。天気は悪くないのに展望には恵まれない、という残念なコンディションなのでした。

王ヶ鼻まで登ってしまえば、今日のコースにはもう登山の要素はいくらも残っていません。あとは高原内をほとんど平坦に歩くばかりで、車が通れるような道も多くなります。

お次は、すでに近くに見えている美ヶ原最高峰の王ヶ頭に向かいます。
写真などで見て分かっていたことですが、巨大な電波塔がいくつも乱立するさまは、やはり山の上の風景には似つかわしくなく、好感を持つことが全くできませんでした。
それでも王ヶ頭ホテルの裏手に回って最高点に立ち、断崖となっている南側を向けば、邪魔な物が一切入ってこない景色を楽しめます。
といっても今日の展望は今ひとつで、眼下に広がる三城方面や、これから向かう茶臼山などを見渡せたにとどまりました。

王ヶ頭からは、牧場の草原の中を、両側が柵で区切られた道を進みます。三叉路となっている塩くれ場を右折して、次に目指すのは茶臼山です。
少し行くとすぐに分岐点があって、茶臼山への道は牧場の中へと延びていました。ゲートから牧場内に入ると、ひからびた牛のウ○チがそこここに落ちています。始めはいちいち除けていましたが、やがて面倒になって、構わず歩いていくことになります。

牧場の反対側を再びゲートで抜けると、あとは山道を緩やかに登れば茶臼山に到着です。
展望は相変わらずですが、この頂上とその周囲では、無数のトンボが飛び交っていて、その数ときたらもう圧倒されそうなほどでした。
また、この茶臼山への道はほとんど会う人もなく、観光客も多い美ヶ原にあって、僅かに残る静かなエリアだと言えそうです。

茶臼山から塩くれ場まで来た道を戻りますが、何故か疲労がピークに達していました。普段よりも軽めのコースのはずなのですが、酷暑の中での王ヶ鼻への登りでかなり消耗していたのかもしれません。
すでに平坦な道を歩くのもしんどくなっていたので、塩くれ場のベンチに靴を脱いで上がり、珍しく横になって小休止していきます。

美しの塔は、近寄って見ても、それまでに遠くから眺めていた以上のものでもなかったので、ちらっと見るだけで通過。
そして建物の中が少し涼しかった山本小屋の、1階の土産物コーナーを少し見て回ったりした後、牛伏山へ向かおうとすると、そこまでの僅かな登りですら苦しく感じるほど、体力の消耗が進んでいました。

帰りのバスの時間はまだまだ先なので、牛伏山で長めの休憩を取って体力の回復を図ります。
昼間よりも雲が増えていて、もう間近にある王ヶ頭と茶臼山くらいしか見えなかったのですが、休憩している間にさらにガスが押し寄せてきて、ついに何も見えなくなってしまいました。
白い霧が演出するょっとした幻想的な風景を前に、しばらく佇んでいましたが、やがてその風景にも変化がなくなったのを機に、行動を再開することにしました。

牛伏山のすぐ脇はもう美術館の敷地で、敷地内の屋外彫刻などを遠目に楽しみながら木道を下っていくと、すぐに美術館の建物前に出ます。
美術館のほかに何もないことを恐れていましたが、幸い同じ建物の中には土産物店と食堂が入っていて、ホッとしました。
ほとんど人のいない食堂でで遅めの昼食をとり、さらに土産物店を冷やかしながら、バスの時間を待ちました。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_07_09/mt2008_07_09.html#20080726

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