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Yamareco

記録ID: 1193234
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ハイキング
丹沢

始めての丹沢。嵐を呼ぶ雨降山【稲荷信者登拝記3】

2017年07月11日(火) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.4km
登り
1,052m
下り
1,044m

コースタイム

日帰り
山行
6:00
休憩
2:10
合計
8:10
9:20
9:20
20
9:40
10:10
0
10:10
10:10
0
10:10
10:10
110
12:00
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10
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13:10
0
13:10
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100
14:50
15:20
20
15:40
15:40
10
15:50
16:00
40
16:40
16:40
0
16:40
ゴール地点
バス亭より女坂を通って下社まで。そこから山頂〜見晴台を一巡りする定番コース。ビギナー向けとして知られるが、ケーブルカーを利用しない場合の標高差は942mと中々のもの。平均斜度も塔ノ岳(大倉尾根)を上回るとか。
天候 地上〜中腹は晴れのち曇り。13丁目辺りより上は濃いガスに包まれ、視界なし。気温は20度(地上−10)。強風&小雨で体感温度はさらに低。
過去天気図(気象庁) 2017年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
■往復 小田急小田原線【伊勢原】〜神奈川中央交通バス【大山ケーブル】(30分 310円)
コース状況/
危険箇所等
下社、山頂に茶屋・トイレあり。丹沢はヤマビルが多いと聞いてビクビクしながら登ったが、普通に登山道を歩いていた限りでは影も形もなし。危険箇所等も特に無し。
その他周辺情報 表参道には土産物屋や食堂など色々。
8:40。小田急線「伊勢原」駅よりバスで40分。終点「大山ケーブル」着。空気が涼しい。雲が多いがいい天気だ。手前にあるのは登山届けを提出する観光案内所だが、まだ開いていない。では行きましょう。
8:40。小田急線「伊勢原」駅よりバスで40分。終点「大山ケーブル」着。空気が涼しい。雲が多いがいい天気だ。手前にあるのは登山届けを提出する観光案内所だが、まだ開いていない。では行きましょう。
バス亭から登山口&ケーブルカーの駅までは15分ほどの道のり。食事処、土産物屋が立ち並ぶ「こま参道」を抜けて行く。帰りに覗いてみよう。ここの名産は丹沢の良質な水を利用した豆腐だそうだ。
バス亭から登山口&ケーブルカーの駅までは15分ほどの道のり。食事処、土産物屋が立ち並ぶ「こま参道」を抜けて行く。帰りに覗いてみよう。ここの名産は丹沢の良質な水を利用した豆腐だそうだ。
登山口はこの辺りかな?ケーブルカーの駅は右手だが、9時からの運行なのでまだ動いていない。平日なので、登山客は数名しか見ない。
登山口はこの辺りかな?ケーブルカーの駅は右手だが、9時からの運行なのでまだ動いていない。平日なので、登山客は数名しか見ない。
ほんのひと登りしたところにある社。ここが男坂と女坂の分岐になる。参拝後、境内で準備をさせていただいた。
ほんのひと登りしたところにある社。ここが男坂と女坂の分岐になる。参拝後、境内で準備をさせていただいた。
ではスタート。男坂は急な石段が続くと聞いていたので女坂を選択したが、結局こちらも急な石段。コースタイムに5分しか差がないんだから、そりゃそうだよな…。地図からはそういうことも分かる。
ではスタート。男坂は急な石段が続くと聞いていたので女坂を選択したが、結局こちらも急な石段。コースタイムに5分しか差がないんだから、そりゃそうだよな…。地図からはそういうことも分かる。
所々に建つ碑やお地蔵様が目を楽しませてくれる。「女坂の七不思議」なる立て看板もあり、退屈しない。酷く蒸し暑い。
所々に建つ碑やお地蔵様が目を楽しませてくれる。「女坂の七不思議」なる立て看板もあり、退屈しない。酷く蒸し暑い。
さらに足腰に追い討ちをかける急角度の石段を登り、最初のチェックポイント大山寺へ。たまらず休憩。ここまで40分。
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さらに足腰に追い討ちをかける急角度の石段を登り、最初のチェックポイント大山寺へ。たまらず休憩。ここまで40分。
さらに険しさを増す石段を登り続け、下社の下の広場着。左手がケーブルカーの駅で、右手が見晴台へのルート。江戸時代には仁王門が建ち坊舎が並んでいたというが、安政三年の火事で消失したという。ここの茶屋でおにぎり弁当(300円)を購入。店員さんに「上の天気が怪しい」と注意喚起される。
さらに険しさを増す石段を登り続け、下社の下の広場着。左手がケーブルカーの駅で、右手が見晴台へのルート。江戸時代には仁王門が建ち坊舎が並んでいたというが、安政三年の火事で消失したという。ここの茶屋でおにぎり弁当(300円)を購入。店員さんに「上の天気が怪しい」と注意喚起される。
ほぼコースタイム通りで「阿夫利神社下社」着。なるほど中腹の辺りから上が濃いガスに包まれているのがわかる。あの中は荒れているんだろうか。都会っ子(おじさん)なので、よくわからない。
ほぼコースタイム通りで「阿夫利神社下社」着。なるほど中腹の辺りから上が濃いガスに包まれているのがわかる。あの中は荒れているんだろうか。都会っ子(おじさん)なので、よくわからない。
均整の取れた三角形の山は「神の宿る山=神南備山」として神聖視されてきた。吉野裕子氏は、それは大蛇がとぐろを巻いている姿の見立てだと言う。大山も例外ではなく、古くから山岳信仰「大山信仰」の聖地とされてきた。さらにここは雨降り(阿夫利)山として、農民達の深い崇敬も集めてきた歴史がある。ちなみに拝殿は昭和52年に建てられた新築。
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均整の取れた三角形の山は「神の宿る山=神南備山」として神聖視されてきた。吉野裕子氏は、それは大蛇がとぐろを巻いている姿の見立てだと言う。大山も例外ではなく、古くから山岳信仰「大山信仰」の聖地とされてきた。さらにここは雨降り(阿夫利)山として、農民達の深い崇敬も集めてきた歴史がある。ちなみに拝殿は昭和52年に建てられた新築。
振り向くと地上にも雲がかかっていて展望はあまりない。それでも下界を見下ろす神の社の佇まいは存分に味わえた。
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振り向くと地上にも雲がかかっていて展望はあまりない。それでも下界を見下ろす神の社の佇まいは存分に味わえた。
下社から山頂までのコースタイムは90分。これに休憩や写真撮影の時間を足して120分弱というところだろうかと概算してみる。今は10時過ぎなので、ちょうどお昼時に着けるかな。
下社から山頂までのコースタイムは90分。これに休憩や写真撮影の時間を足して120分弱というところだろうかと概算してみる。今は10時過ぎなので、ちょうどお昼時に着けるかな。
これは面白い。是非やらせて頂こう。
これは面白い。是非やらせて頂こう。
「阿夫利大神」の碑。阿夫利神社の祭神は現在では山の神「大山祇大神」とされているが、それは神仏分離以後のこと。それ以前は習合神「鳩岩楠船神(とりのいわくすふねのかみ)」が奉じられていた。さらに古代には非人格神としての山の神霊そのものが祀られていたはず。これは前回の筑波山と同様だ。
「阿夫利大神」の碑。阿夫利神社の祭神は現在では山の神「大山祇大神」とされているが、それは神仏分離以後のこと。それ以前は習合神「鳩岩楠船神(とりのいわくすふねのかみ)」が奉じられていた。さらに古代には非人格神としての山の神霊そのものが祀られていたはず。これは前回の筑波山と同様だ。
山の神というのは大抵は蛇神だよな…とか考えながら登っていると、まるでのたうつ大蛇か竜の首のような倒木が。自然の造形にしばし目を奪われる。
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山の神というのは大抵は蛇神だよな…とか考えながら登っていると、まるでのたうつ大蛇か竜の首のような倒木が。自然の造形にしばし目を奪われる。
下社より表参道を15分。大山の登山道は、急な石段かこのように岩が転がっているかのどちらか。筑波山のように木の根に悩まされることはまずない。
下社より表参道を15分。大山の登山道は、急な石段かこのように岩が転がっているかのどちらか。筑波山のように木の根に悩まされることはまずない。
13丁目辺りで完全にガスの中に突入。展望どころか15m先もおぼろ。気温も急に下がってきた。これは…。
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13丁目辺りで完全にガスの中に突入。展望どころか15m先もおぼろ。気温も急に下がってきた。これは…。
14丁目の「ぼたん岩」。「ぼたん岩とは球状の岩のことで、ぼたんの花に似ているからというのが由来」と立て看板に記載。
14丁目の「ぼたん岩」。「ぼたん岩とは球状の岩のことで、ぼたんの花に似ているからというのが由来」と立て看板に記載。
続いて15丁目の「天狗の鼻突き岩」。前回の筑波山ではトレッキングポールの扱いに手間取ったが、今回は確実に力になってくれている。一々細かいことを考えず、四足歩行のように臨機応変に使えばいいみたい。
続いて15丁目の「天狗の鼻突き岩」。前回の筑波山ではトレッキングポールの扱いに手間取ったが、今回は確実に力になってくれている。一々細かいことを考えず、四足歩行のように臨機応変に使えばいいみたい。
16丁目の蓑毛への分岐。とうとう小雨が降り始めた。湿気が出てきたのでヤマビルを警戒しつつベンチで一休みしたが、姿はなし。天候の回復はないかな…と諦め始める。
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16丁目の蓑毛への分岐。とうとう小雨が降り始めた。湿気が出てきたのでヤマビルを警戒しつつベンチで一休みしたが、姿はなし。天候の回復はないかな…と諦め始める。
濃霧に包まれ、神秘的な姿を見せ始める大山。展望がないのは残念だが、これこそ「雨降山」の本領というところなのだろう。すごいな。
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濃霧に包まれ、神秘的な姿を見せ始める大山。展望がないのは残念だが、これこそ「雨降山」の本領というところなのだろう。すごいな。
さらに一登りして「富士見台」着。気温はさらに低下して20度に。風も強くなってきて山が唸っているようだ。流石にレインウェアを着る人が増えたが、自分はまだ汗をかいているのでTシャツ+アームカバーで行動。
さらに一登りして「富士見台」着。気温はさらに低下して20度に。風も強くなってきて山が唸っているようだ。流石にレインウェアを着る人が増えたが、自分はまだ汗をかいているのでTシャツ+アームカバーで行動。
このような苔むした白い岩をよく見かけるようになってきた。雨に濡れた緑との対比が美しい。
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このような苔むした白い岩をよく見かけるようになってきた。雨に濡れた緑との対比が美しい。
「ヤビツ峠分岐」着。もう少しで山頂だ。この辺りは斜度も控えめになり、歩きやすい。絞れるほどに汗をかいていたはずだが、いつの間にか結構乾いてきている。モンベルの速乾Tシャツはいいな。
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「ヤビツ峠分岐」着。もう少しで山頂だ。この辺りは斜度も控えめになり、歩きやすい。絞れるほどに汗をかいていたはずだが、いつの間にか結構乾いてきている。モンベルの速乾Tシャツはいいな。
青銅製の神明鳥居をくぐる。青銅製の鳥居は江戸時代に流行した様式。細かい細工が施し易く、江戸人の職人気質を満足させる素材だったようだ(この鳥居が江戸期の作例かどうかは知らない)
青銅製の神明鳥居をくぐる。青銅製の鳥居は江戸時代に流行した様式。細かい細工が施し易く、江戸人の職人気質を満足させる素材だったようだ(この鳥居が江戸期の作例かどうかは知らない)
山頂の「大山阿夫利神社本社」着。下社からの所要時間は予想ピッタリ120分。麓の登山口からは180分。標高差942mは中々きつかった。およそ運動に縁のなかったインドアマンの中年が7kgの荷物を背負ってここまで登りました。
山頂の「大山阿夫利神社本社」着。下社からの所要時間は予想ピッタリ120分。麓の登山口からは180分。標高差942mは中々きつかった。およそ運動に縁のなかったインドアマンの中年が7kgの荷物を背負ってここまで登りました。
茶屋、トイレあり。飲料も購入可。登山客はパラパラという感じ。ここは荒天だが、地上は晴れのち曇りのまずまずの天気なので、登山控えということでもないだろう。平日はこんなものか。えっ?
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茶屋、トイレあり。飲料も購入可。登山客はパラパラという感じ。ここは荒天だが、地上は晴れのち曇りのまずまずの天気なので、登山控えということでもないだろう。平日はこんなものか。えっ?
本社は「鳩岩楠船神(とりのいわくすぶねのかみ)」と呼ばれる磐座を御神体として祀っており、江戸時代は石尊社と呼ばれていた。山頂からは縄文土器も出土していて、古代からの霊山であることを伺わせるが、これは後世に修験者が持ち込んだという説もある。ん?閉まってる…。
本社は「鳩岩楠船神(とりのいわくすぶねのかみ)」と呼ばれる磐座を御神体として祀っており、江戸時代は石尊社と呼ばれていた。山頂からは縄文土器も出土していて、古代からの霊山であることを伺わせるが、これは後世に修験者が持ち込んだという説もある。ん?閉まってる…。
奥の院も閉まっている…。そ、そんな…
奥の院も閉まっている…。そ、そんな…
気を取り直して恒例のお勤め。頂にて稲荷鳥居と神使様をお祀りします。
気を取り直して恒例のお勤め。頂にて稲荷鳥居と神使様をお祀りします。
雨こそ止んだが、山頂は気温20度に加え強風。レインウェアを羽織って昼食。今週は家のエアコンが使えないので大山に涼みに逃げてきたんだけど、寒くて頭痛くなりそう。カチコチに凍らせてきたスポドリは完全に邪魔者だ。
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雨こそ止んだが、山頂は気温20度に加え強風。レインウェアを羽織って昼食。今週は家のエアコンが使えないので大山に涼みに逃げてきたんだけど、寒くて頭痛くなりそう。カチコチに凍らせてきたスポドリは完全に邪魔者だ。
参拝も出来ず、展望も0ということでさっさと下山すればいいものを、撮影したりご飯食べたり熊さんを待ってたりして1時間も使ってしまった。ちなみに給食を食べるのも遅かった。ここから東の見晴台へは60分ほどのコースタイム。
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参拝も出来ず、展望も0ということでさっさと下山すればいいものを、撮影したりご飯食べたり熊さんを待ってたりして1時間も使ってしまった。ちなみに給食を食べるのも遅かった。ここから東の見晴台へは60分ほどのコースタイム。
山頂からはなだらかな下りが続くが、稜線上は遮るものがないのでとにかく風がすごい。足元にマムシがチョロチョロしていたが、挨拶する間もなく行ってしまった。
山頂からはなだらかな下りが続くが、稜線上は遮るものがないのでとにかく風がすごい。足元にマムシがチョロチョロしていたが、挨拶する間もなく行ってしまった。
雨は降ったり止んだりを繰り返している。
雨は降ったり止んだりを繰り返している。
下りで靴が擦れるようになったのでベンチでケア。そろそろ1時間が経過したが、地図で現在位置を確認したらなんとまだ道半ば。
下りで靴が擦れるようになったのでベンチでケア。そろそろ1時間が経過したが、地図で現在位置を確認したらなんとまだ道半ば。
どうやら自分は下りがもの凄く遅いらしい。他の登山者達は街の階段のようにヒョイヒョイと下っていくが、自分は膝に負担をかけないようにトレッキングポールを使って丁寧に一段一段階段を降りているのが原因だろう。うーん。
どうやら自分は下りがもの凄く遅いらしい。他の登山者達は街の階段のようにヒョイヒョイと下っていくが、自分は膝に負担をかけないようにトレッキングポールを使って丁寧に一段一段階段を降りているのが原因だろう。うーん。
14:50見晴台着。1時間のコースタイムを40分超過。後半の岩場でポールを収納した後はペースが上がったので、やはりポールが遅れの原因の模様。考えてみれば、ポールを使っての下りは初めてか。次の課題だ。
14:50見晴台着。1時間のコースタイムを40分超過。後半の岩場でポールを収納した後はペースが上がったので、やはりポールが遅れの原因の模様。考えてみれば、ポールを使っての下りは初めてか。次の課題だ。
ガスを抜け、今日初めての展望を僅かながら味わう。気温も30度に。
ガスを抜け、今日初めての展望を僅かながら味わう。気温も30度に。
振り返ると、相変わらず濃いガスに包まれている大山山頂。まるで線を引いたかのよう。これが山の天気か…。
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振り返ると、相変わらず濃いガスに包まれている大山山頂。まるで線を引いたかのよう。これが山の天気か…。
「山路最も険阻にして、頂上は常に雲霧深く、ややもすれば大いに雲起こり、忽ち雨を降す」新編相模国風土記稿に描かれる通り、まさにこれが古より変わらない大山の姿なのだろう。相模の人達がこの特異な気象条件に神威を感じ、畏敬の念を持って雨降山と崇めたのも頷ける。この山には今もまだ神がいるのだ。
「山路最も険阻にして、頂上は常に雲霧深く、ややもすれば大いに雲起こり、忽ち雨を降す」新編相模国風土記稿に描かれる通り、まさにこれが古より変わらない大山の姿なのだろう。相模の人達がこの特異な気象条件に神威を感じ、畏敬の念を持って雨降山と崇めたのも頷ける。この山には今もまだ神がいるのだ。
感動に浸っていたらまた30分も使ってしまった。本来ならとうに下山している時間だ。見晴台から下社への下りは狭いトラバースになるが、斜度は低くてペースを上げられる。今日一番の速足で歩く。
感動に浸っていたらまた30分も使ってしまった。本来ならとうに下山している時間だ。見晴台から下社への下りは狭いトラバースになるが、斜度は低くてペースを上げられる。今日一番の速足で歩く。
修験の修行場であった二重瀧。傍らの二重社の祭神は高龗神。ここにはかつて丑の刻参りの名所(?)であった杉の老木「呪いの杉」があったという。そういえば貴船も丑の刻参りで有名だ。丑の刻参りは橋姫と関連がある。橋姫のように鬼と変じ、憎い相手を取り殺すのが丑の刻参りの呪術だ。橋姫というだけあり、これは水神信仰とも関連がある。丑の刻参りとは水の神の御力を借りて鬼と成るらしい。
修験の修行場であった二重瀧。傍らの二重社の祭神は高龗神。ここにはかつて丑の刻参りの名所(?)であった杉の老木「呪いの杉」があったという。そういえば貴船も丑の刻参りで有名だ。丑の刻参りは橋姫と関連がある。橋姫のように鬼と変じ、憎い相手を取り殺すのが丑の刻参りの呪術だ。橋姫というだけあり、これは水神信仰とも関連がある。丑の刻参りとは水の神の御力を借りて鬼と成るらしい。
ほぼコースタイム通りで下社着。こんな速足でやっとタイム通りなのか。「山では小股でゆっくりと歩くのが基本」だと読んだんだけどなあ。やはり撮影に時間を掛けすぎなのか…。
ほぼコースタイム通りで下社着。こんな速足でやっとタイム通りなのか。「山では小股でゆっくりと歩くのが基本」だと読んだんだけどなあ。やはり撮影に時間を掛けすぎなのか…。
長い石段を降りるのは勘弁ということで、またケーブルカーを利用。ビギナーですから…。
長い石段を降りるのは勘弁ということで、またケーブルカーを利用。ビギナーですから…。
駅のベンチとトイレで汗でベトベトの体を拭き、シャツも着替える。これでまた20分も使う(笑)
駅のベンチとトイレで汗でベトベトの体を拭き、シャツも着替える。これでまた20分も使う(笑)
予定より1時間半遅れて下山。僅かに望める山頂はまだガスを纏っていた。天候には恵まれなかったが、非常に満足。自然を通して神の息吹と信仰の成り立ちに思いを馳せることができた。
予定より1時間半遅れて下山。僅かに望める山頂はまだガスを纏っていた。天候には恵まれなかったが、非常に満足。自然を通して神の息吹と信仰の成り立ちに思いを馳せることができた。
行きには気付かなかったが、なんと参道のとば口に稲荷社が。大変不敬を働きましたとお詫びしてバス亭へ。
行きには気付かなかったが、なんと参道のとば口に稲荷社が。大変不敬を働きましたとお詫びしてバス亭へ。
16:50、バス亭「大山ケーブル」着。しめて8時間。ありがとうございました。
16:50、バス亭「大山ケーブル」着。しめて8時間。ありがとうございました。

装備

MYアイテム
inaritozan
重量:-kg
個人装備
Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 携帯 時計 サングラス タオル カメラ ポール
備考 水は1.6Lを用意。上が寒かったので余り消費せず、500ml以上余った。

感想

三回目の登拝は高尾、筑波に続く関東ビギナー三山のラスト大山に挑戦。丹沢は都心から2時間とアクセスがよく、バスも遅くまであり安心感がある。ここは小学校5年生の頃に遠足で訪れているのだが、記憶には何も残っていない。

前回失敗した交通機関のダイヤは確りと把握し、トレッキングポールの扱いにも少し慣れてきた。装備品も増えて荷が7kg(飲料込み)となったが、それを担いで標高差942mを登りきったのは自信になった。去年までは街で一眼レフを持ち歩くのにもヒイヒイ言っていたんだから、我ながら大した進歩。

今回は初めての荒天となり、山の天気というものの一端を味わう。地上は太陽がギラつく30℃超の猛暑日にも関わらず、中腹からは20℃+嵐で、朝から夕刻まで天候変化の兆しもない。これには驚いた。

登りはまずますだったが、下りはかなり遅れてしまった。登山のハウツーものでは必ず「山では歩幅は小さくゆっくりと歩き、マメに休憩しましょう」なんて教えるが、限度があるだろう。最低、コースタイムくらいで歩けなくては行動時間の長い山には行けなくなってしまうじゃないか。

大山は霊山として今なお生きている山で、信仰者として貴重な体験が出来た。登山バッジも買いそびれたので、また訪れたい。


【満足度 ★★★★4】参道や神社の雰囲気がよく、山頂の展望もあり(晴れれば)お手軽に観光登山が楽しめる。アクセスも良いので気軽にまた来たい。

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ハイキング 丹沢 [日帰り]
阿夫利神社から大山
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5
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大山登山
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技術レベル
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体力レベル
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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
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大山(阿夫利神社下社〜大山逆回)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
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