神威岳へ 神威山荘泊 急登・笹に負けるな!
- GPS
- 09:27
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,310m
- 下り
- 1,321m
コースタイム
天候 | 晴れ・山並みに雲かかる |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
沢は水少なければ登山靴で行ける(私は登りは徒渉サンダル・下りは登山靴使用) |
その他周辺情報 | 三石温泉など |
写真
感想
2017年(平成29年)7月24日(月)
神威岳へ
「徒渉の後 急登笹分け 神威立つ」
小雨の帯広から浦河町を目指した。
神威岳、ペテガリ岳への登山口へ。
天気予報では明日から安定した天気が続くとのこと。
浦河町から元浦川林道に入ると薄日も差し出した。
ただ雨が降ったようでダートの林道には
大きな水たまりがいくつもできていた。
だいぶ雨が降ったようで、沢の水量が心配になる。
長い林道の先に神威山荘が建っている。
こじんまりとして中も整理され過ごしやすい小屋だった。
すでに北海道の二人が釣りなどして(オショロコマ)
明日の神威岳への時間を過ごしていた。
その他 滋賀県、新潟県の単独の方も後から来て、
今晩は神威岳山荘付近(車中の方も)で宿泊、明日に備えた。
私は車に積んできた布団を山荘に敷きゆっくり休むことができた。
翌3時半ごろから起き始め、薄明るくなった4時ごろには出発した。
心強いのは北海道のお二人が先行してくれた。
最初の徒渉では踏み石を渡り難なく進むことができた。
二回目の徒渉も濡れずに進むことができた。
しかし、何度もやってくる徒渉に神経を使いたくないと考え、
用意してきたキーンのサンダルに履き替えた。
何度も繰り返す徒渉、そしてニシュオマナイ川の流れに
多少サンダルを濡らしただけで遡行することができた。
昨日の雨の影響は全くなく清流のままだった。
そして先行する二人の足跡もしっかりと石の上に印され
ピンクのマークも見ながら
迂回ルートもさほど間違えずに進むことができた。
大きな沢の分岐、二股を過ぎると尾根への取り付きに入る。
ここでサンダルを脱ぎ木にかけ、登山靴に履き替えた。
一息入れて壁のような登りに備えた。
正に壁の登りだった。
急登といわれてもさほど急でない登山道が良くあるのだが
何かにつかまらなくては登れないほどの急直登が続くのだった。
両脇には笹が密集してつかまり登るには都合が良いが
朝露に全身びしょぬれ状態になってしまった。
ほとんど気が抜けない登りに楽しい山とは言えない。
笹と急登に悪戦苦闘!
全身ずぶぬれ。
小さなダニも襲来してくる。
マダニがザックのベルトと服の間に見つけた時はぎょっとしてしまった。
尾根に飛び出してからは周りの山並みも見渡すことができ
多少必死な山登りから解消された。
山頂方面も見ることができ、まだ先が山頂だろうと淡々と高度を上げていった。
ところが山頂はあっけなく現れた。
最初に見た山頂らしい頭がそのまま山頂だったのだ。
これには本当にあっけなく「もう山頂だ!良かった!」
と素直に思った。
山頂からはペテガリ岳の三角錐が美しく見えた。
さらに日高の深い大きな山並が続く。
山名が分からないのは残念だが、絶景を楽しむことができた。
そしてその山並にかかる雲の美しさにも目を引かれた。
次々と湧き出る雲の流れが山の稜線にかかり
芸術的な水墨画の世界が広がった。
下山にも気を付け急な坂を笹につかまり下った。
上下服、そして登山靴も笹の露で濡れたまま沢を下り山荘へと戻る。
ところがどこかに緊張感がなかったのか
最後の沢の徒渉で左足を石の上で滑らせ
右の弁慶の泣き所を思い切り大きな石にぶつけてしまった。
見る見るうちに腫れてきた。
締めくくりに痛い目にあった。
油断するなということを教えてもらったような気がした。
直ぐに沢の水で冷やすことで徐々に腫れは引き大事には至らなかった。
山荘では全身のダニ退治。
ちょろちょろと服、ザックに取り付いていた。
これも日高の山と北海道の方が言っていた。
沢、笹、急登、長い道のり、そしてダニさらにはヒグマだそうだ。
ふるちゃん
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