富士山〜田子の浦(村山古道)
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コースタイム
- 山行
- 12:20
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 14:00
天候 | ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
|
写真
感想
「海抜0mから頂上まで」"sea to summit"。最近何だか流行っています。
どんな低い山でもいいからやってみたいな〜なんて漠然と考えている事をとある友達に話したところ、「夏なら頂上から湖まで、とかでもいいんじゃない?最後汗流せるし。」というアドバイス?を頂き考え直すことに。
せっかくやるなら思い切ってでっかくいこう!流行っている事やるのも好きじゃないし。
そして決まった日本最高峰富士山から海までの"summit to sea"。夏なので最後は海にダイブしてゴールだ!!高低差、実に3776m。想像がつかない。
色々調べてみると富士宮口側に「村山古道」という道がある事が分かった。歴史には疎いが「古道」という響きに妙な衝動を覚え、この道を歩くことに決めた。詳しい距離は分からないが50km以上となる。
村山古道は約1000年前に開かれた富士山最古の登山道で、明治時代の廃仏毀釈で廃道となったようだ。
この旅のスタートはもちろん富士山剣ヶ峰3776m。まずはここまで行かなければならない。なぜか一番長い御殿場ルートをチョイス。
スタート時は雨がパラつくイマイチな天候。おまけに超濃霧。そして無風。
兎に角蒸し暑く、ガスで何も見えない長い登山道にストレスが溜まる。時折訳の分からない事を発狂しながらストレス解消をして着々と標高を上げていく(近くに居た方々、すみません。。笑)
途中から上空のガスが晴れ満天の星空を拝む事も出来、苦しいながらも楽しみながら歩くことが出来た。
登山開始から6時間、午前3:00に剣ヶ峰到着。ここがスタート地点なのでそれまでは体力を使わずに…なんて考えていたが、到着した時はかなり疲労が溜まっており、海まで辿り着くイメージが全く出来なかった。
奥宮で少し休憩とをとり富士宮ルートで下山開始。やはり下りは快調。しかし、御来光時間と重なり(ガスで全く見えなかったけど)、長蛇の列の登山者に阻まれてしまい暫し足止め。
何とか登山者の間隙を縫って順調に下山し、6時には6合目到着。
ここで初めて朝食がてらの大休止をとる。
お世話になった茶屋のおばちゃんに最初はぶっきらぼうだったが「村山古道で田子の浦まで行く」と話をしたら態度が一変。とても親切丁寧に色々教えてくれた。ありがたい。
村山古道はこの6合目から。
鮮やかな草木の緑と苔、倒木。
言葉では言い表せない美しさに歓声を上げながら歩く。
こんな道ならどこまでも歩けそうだ。
ところが出発から既に12時間超。段々と疲れが出て休憩をとる回数も増えてくる。
村山古道の地図は有るがコースタイムは設定されておらず、どれだけ歩いても海は近付く気配を見せない。地図を長々と見ていると気が狂いそうになる為、大体1時間ごとに休憩をとる。
再整備されたとは言え、分かりにくいところも何か所かあり、その度に立ち止まり地図と睨めっこ。
たぶん登りなら分かりやすくスムーズに行けたのではないか、と思われるところも。
舗装路に辿り着く頃には疲労困憊。合計10人ちょっとの方とすれ違ったが、ちょっとした挨拶程度でもかなり元気をもらうことが出来た。
舗装路で登山靴からランニングシューズに履き替え。
ここから海まで20数キロ。基本的に下り坂なので出来る限り走る心づもり。
最初は快調だったが道が判りづらく何度も立ち止まったり戻ったり…これで精神的にもかなり疲れてしまい暫く走れなくなってしまった。
最後の数キロは完全に足がストップ。何とか歩きで海岸近くまで。
しかし最後の最後。海はすぐそこなのに何故か「立ち入り禁止」の看板ばかり。地元の人に聞いたら「あぁ、気にしないでいいよ。皆普通に入っているし、誰も何も言わないし気にしてないよ」と。
その言葉を信じ入らせて頂くと今度はテトラポットだらけで砂浜が見当たらない。。。
そこからさらに数百メートル歩き、17時。やっと海岸らしい場所を見つけそこをゴールとした。
残念ながらダイブする元気もなく、海水に触れてそのまま海岸に寝転がって暫く動けなかった。
こんなにキツい思いをしたのは人生初。
だけど、こんな経験を出来るのは身体が自由に動くから。歳を取っても元気で居るためにもこういう時間は無駄ではないはず、と思ったり。
とても達成感のある山旅となりました。
今回このバカな企画に二つ返事で同行してくれた友人某氏には感謝しかない。
今後も頼むぜ。
スマホを紛失してしまった為、今回使った写真は殆ど友人のもの。
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後日談。
母親に報告したところ、数年前まで富士山頂往復マラニックという大会に出て完走していたとの事。
http://unpoh.web.fc2.com/taikaiannai/hagita/8-5-fujisan.pdf
田子の浦から富士山頂へ行き、また田子の浦に戻る、制限時間24時間という変態な大会。
下りだけでヒイヒイ言ってる自分はまだまだでした。
今後も精進していきます。
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長文・乱文、最後までお読み頂き有難う御座いました。
stakanoriさん、こんにちは!
レコ、隅々まで拝見させていただきました!
いやぁ、この行程はハンパないですよ!!!
5合目からの
「約50km」「標高差3776m(すごすぎ)」「不休不眠の14時間」と信じられない偉業のオンパレード…恐
『こんなにキツい思いをしたのは人生初』
↑でしょうね…カタカタ
しっかし充実感はハンパないですよね!
僕もキッツいのは大好きなので、本当に羨ましいですよ〜。
もし次回似たような企画?思いつき?がありましたらぜひ誘ってやってください
(さすがに50km踏破は…厳しいですけど
スマホ紛失は大変だったかと思いますが、ご友人との大記録達成、本当にお疲れ様でした!
次回レコも楽しみにしています
スマホ、見つかりますように
ありがとうございます!!
距離に関しては佐久市強歩大会なる78kmを踏破する大会にも出ているので心配はありませんでしたが、この高低差は心身ともにダメージが蓄積していきました。。。
ぜひやってみてくださいw
現在温めている企画がありまして。。。1日、若しくは2日間で標高TOP3(富士山、北岳、間ノ岳)を登頂する、というヤツなんですが…^^
まだいつやるか考え中なので、もし予定合えばご一緒しましょう!!
スマホは各所に問い合わせしましたが出てきません。たぶん海の藻屑となったことでしょう…
まぁ、失くしたのは既に解約した古いスマホで、普段使っているものは無事なので大丈夫です^^
こんばんは!
早速の返信ありが…って、78km踏破まで(@_@)
アリエナイですね((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタ
ホットな企画も教えていただき、現在武者震い中でチビリそうですww
もしタイミング合えばぜひチャレンジしてみたいです!
途中、音を上げたら…容赦なく捨てていって下さいw
スマホの件、古い方とのことで少しは安心しました!
まっ、いつひょんなトコロから出てくるかもしれないので、まだまだ諦めるのは早い☆
僕も数日内にレコアップするので、よかったら見てやって下さい!
結局、剱岳になりました!
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