蔵王山(刈田岳・熊野岳)
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 02:24
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 470m
- 下り
- 588m
コースタイム
刈田岳 11:35-11:45
熊野岳 12:20-12:30
観松平(いろは沼) 13:15
樹氷高原駅 13:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
白石蔵王駅 09:30-(ミヤコーバス)-11:04 大黒天バス停 (帰り) 樹氷高原駅 13:40-(蔵王ロープウェイ山麓線)-13:47 蔵王山麓駅 蔵王温泉バスターミナル 14:00-(山交バス)-14:40 山形駅前 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●大黒天〜刈田岳 はじめのうちは木道が続いて、遊歩道のように整備されています。後半は砂礫や岩屑の地面に変わりますが、大きな段差等はなく歩きやすいままの道でした。 ●刈田岳〜熊野岳 「馬の背」と呼ばれる緩やかな稜線が結んでいて、熊野岳の直下を除けば、どんな靴でも歩けそうな穏やかな道でした。 また刈田岳側には、稜線の東側に少し下って、お釜に近いところを歩ける道もあり、今回はそこを歩いています。 ●熊野岳〜観松平〜樹氷高原駅 熊野岳からの下りは、岩塊が折り重なる中の降下で足元注意です。道の目印も、岩に付けられたペンキマークだけなので、視界が良好でない時は避けた方が良さそうです。 またワサ小屋跡の分岐から観松平への道は、下り始めこそ石畳などで良く整備されていましたが(でも路面が固いため下るのは快適ではありません)、森林帯に入ってからはササなどが道に覆い被さって、それを度々掻き分けながら進むのが煩わしい道でした。なお、この区間は林道がすぐ近くを通っており、後で合流できるので、林道のほうが歩きやすそうでした。 観松平の出口(入口?)からはスキーゲレンデを下って樹氷高原駅へと向かいましたが、リフトが動いている時は、リフトで下る手もあるようです。 |
写真
感想
今回は「JR東日本パス」を利用して、日帰りの長旅に出掛けてきました。これは、JR東日本線全線がフリーパスになるばかりか、珍しく新幹線を含む特急も追加料金なしで利用できるものです。
この切符を目一杯使うべく、神奈川から無理なく日帰りできる中では最も遠距離にあると思われた、蔵王を行先として選んでみました。
遠出した分、現地での滞在時間を長く取れなかったのは致し方ないところなのですが、短いルートでも見所が多かったので、なかなか密度の濃い山歩きを楽しむことができました。
白石蔵王駅から乗った、蔵王刈田山頂行きのバスは、登山者が十人ほどしか乗っていませんでした。連休なので混雑するかも、と構えて出掛けていたので、これにはちょっと拍子抜けです。
実は帰りに乗った蔵王刈田山頂発の山形駅行きのバスも、ほんの数人しか乗客がありませんでした。このあたりの山って、バスを利用して登る人などほとんどいないのでしょうか?
大黒天バス停で降りると、荒々しく削られて深い谷になった濁川源頭部などの火山地形が大迫力で眺められて圧巻でした。
頂上までバスで行ってしまうと「登山」とは言えなくなりそうで、それで途中で降りていたのでしたが、そうしなければ見られなかった景色です。
もっとバスの本数があれば、観光客でも一旦ここで降りて次を待つ、というプランが可能になりますが、1日2往復では、目的地まで乗る以外の使い道はないですよね。。。
大黒天から登っているうちは、頂上付近はガスで見え隠れしている状況でした。このため、少しでもガスが薄いうちに登り切りたくて、ハイペースで登っていきます。
その結果、コースタイムの半分の時間で刈田岳の頂上に着いたのですが、意外にも午後に向かってガスは晴れていく傾向にあって、実際は急がなくても良かったのでした。
刈田岳はマイカーで頂上まで来られるとあって、すっかり観光客の世界でした。
「馬の背」と呼ばれる、熊野岳方面に延びる緩やかな稜線にも、人がいっぱい出ています。爽快感のある開放的な尾根なので、観光目的で来ていたとしても、ここは歩かないと損でしょう。
お釜のほうに少し下って、近くからお釜を眺めつつ進む道のほうは、やや足元が悪いこともあって、ハイカー向けでした。
蔵王最高峰の熊野岳は、刈田岳からの標高差はいくらもなくて、鞍部からの登りもほぼひと息に登り切ります。
熊野岳は、刈田岳と比べると人が少なくて、かなりの広さのある頂上はがら〜んとした印象でした。それは観光客の姿がないためで、こちらはほとんど登山者の領域のようでした。
ところでこの日はたまたま熊野岳で三角点の測量作業が行われていて、三角点の上には測量機器がセットされ、近くには2人の測量官の姿も見られます。
ちょうどお昼時だったからか、測量官の方々は食事中で、残念ながら作業の様子を見ることはできませんでしたが、剱岳関連のドキュメンタリーなどで見たことのある最新の測量機器を間近に見られたのは、とても興味深かったです。
下山は、ワサ小屋跡の分岐を左に折れて、観松平・樹氷高原方向に進みます。はじめ山腹をトラバースしていた細い道が、石畳の敷かれた道に変わるあたりまでは、割と普通の道の印象でした。
ところが草木が茂る標高まで下ると、草いきれで蒸すようになり、稜線上で吹いていた風もその草木のためかほとんど届かなくなっています。
その状況で、強い日差しを遮る物がないので、楽な下りのはずなのに暑さが半端ではなく、ここで一気に汗だくになってしまいました。
少なくとも夏の時期、間違ってもこのルートは登りには取らないほうが良さそうです。
さらに下ると細い林道(ほとんど登山道のようなもの)と並走するようになるのですが、山道のほうはササなどが道に覆い被さっていて快適には歩けません。林道に入るのが正解だったようです。
ようやく歩きにくい区間が終わると、もうそこは観松平で、すぐに目の前には小湿原が広がりました。
規模は小さいですが、いくつもの池塘が点在する「いろは沼」を縫うように木道が続いていて、癒される緑の空間です。
観松平を抜けた後は、スキーゲレンデを下って、ロープウェイの樹氷高原駅に向かいました。
この後、ロープウェイ・山形駅行きのバス・新幹線と、意外なほどトントン拍子で乗り継ぐことができたので、なんとまだ明るさが残るうちに帰宅できてしまいました。
というのも、連休中にもかかわらず、なぜか交通機関で混雑がほとんど見られずに、最初に来た電車やバスに余裕で座れたためです。
余計な待ち時間がかかることも想定して、短いルートを設定して早めに帰路に就く計画を立てていたのでしたが、結果論的には、もう少し長いルートを歩いていてもきっと大丈夫だったのでした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2011_07_09/mt2011_07_09.html#20110716
写真主体のブログ版 (ヤマレコと同じ写真しか使用していません)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2011-07-16
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する