また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

ヤマレコ

記録ID: 1228894 全員に公開 アルパインクライミング槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳 北鎌尾根 (湯俣〜P2経由)

日程 2017年08月11日(金) 〜 2017年08月15日(火)
メンバー
天候晴、曇 (下山日のみ霧雨)
アクセス
利用交通機関
車・バイク
●七倉の無料Pにバイク駐車
●七倉 〜 高瀬ダム:
タクシー 2,000円 (▲200値引)
●帰路: 信濃大町駅 〜 七倉P:
タクシー 6,200円

コースタイム [注]

●8/11(金)
高瀬ダム 13:00 〜 15:30 晴嵐荘

●8/12(土)
晴嵐荘 5:30
吊橋 5:40
中東沢出合 7:15
左岸ヘツリ 8:00
吊橋跡ワイヤ 9:30
千天出合 10:00 〜 10:15
P2取付き 11:45 〜 13:00
H2,000mプラトー 16:00
P2 17:00

●8/13(日)
P2 6:00
P3 6:45
ニセP4 10:45
P4 11:30 〜 11:45
P5前衛峰-P5のコル 12:40 〜 12:50
P5-P6のコル 15:00 〜 15:20
P6 16:00 〜 16:10
P7 16:50 〜 17:00
北鎌コル 18:10

●8/14(月)
北鎌コル 6:20
独標取付き 9:30 〜 10:00
P11 12:00 〜 12:30
北鎌平 16:20 〜 16:40
槍ヶ岳P 18:00 〜 18:20
槍ヶ岳山荘 18:50

●8/15(火)
槍ヶ岳山荘 800 〜 18:00 上高地
コース状況/
危険箇所等
(※湯俣〜北鎌コルの区間のみ 解説)
●水俣川、天上沢の渡渉:
・計15回 (極力高巻きせず河原歩き優先)
・最大水位はヘソ下 (身長177cm)

●核心 & 難所:
P5トラバース
(特に、ボロく急なザレのルンゼの登り)
P7〜北鎌コル 急下り
(ルーファイ含め)
P4の急斜面の岩壁と草付き
P6のザレ登り
ヅ肋直貊蠅料択判断、流れに耐える
水俣川左岸のボロいロープのヘツリ
P2取付きの見極め
その他周辺情報・信濃大町駅近 昭和軒 (ソースかつ丼)
・信州健康ランド (塩尻北IC最寄)
過去天気図(気象庁) 2017年08月の天気図 [pdf]

装備

個人装備 (懸垂道具)<br />30mロープ / ハーネス / ガチャ類 / スリング<br /><br />(渡渉用具)<br />・ストック (必須!)<br />・バイク用ネオプレンソックス<br />・カヌー用ネオプレン膝当て<br />・HCの安いマリンシューズ
備考 北鎌コル〜 ブヨ対策 (虫除けスプレー)

写真

バイクで山行の三代目の相棒、ふらつき注意w
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
バイクで山行の三代目の相棒、ふらつき注意w
7
とても良い小屋でした、北穂を上回りマイベストかも
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
とても良い小屋でした、北穂を上回りマイベストかも
6
小屋とテン場と吊橋
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
小屋とテン場と吊橋
1
吊橋に有る看板を右へ
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
吊橋に有る看板を右へ
1
5分ほどで水俣川と湯俣川の分岐、噴湯丘は右方向、北鎌は左方向
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
5分ほどで水俣川と湯俣川の分岐、噴湯丘は右方向、北鎌は左方向
1
ボロい吊橋を渡り右岸へ降りる
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
ボロい吊橋を渡り右岸へ降りる
1
渡渉を繰り返しつつ河原歩き。暫くは左岸メイン
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
渡渉を繰り返しつつ河原歩き。暫くは左岸メイン
1
1:30ほどで右岸から中東沢が合流する、ここで右岸へ渡る
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
1:30ほどで右岸から中東沢が合流する、ここで右岸へ渡る
1
中東沢を渡るのが6回目の渡渉、その後は右岸メインの河原歩き
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
中東沢を渡るのが6回目の渡渉、その後は右岸メインの河原歩き
1
右岸の河原が行き詰まると左岸へ渡渉
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
右岸の河原が行き詰まると左岸へ渡渉
1
硫黄尾根につき上がる沢筋
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
硫黄尾根につき上がる沢筋
2
結構緊張したボロいロープの左岸のヘツリ。
落ちたら深く速いのでどんぶらこ、ですよ
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
結構緊張したボロいロープの左岸のヘツリ。
落ちたら深く速いのでどんぶらこ、ですよ
1
北鎌尾根の末端とP1.2.3 が見えてきた
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
北鎌尾根の末端とP1.2.3 が見えてきた
2
向かいの右岸の大岩に吊橋ワイヤの残骸
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
向かいの右岸の大岩に吊橋ワイヤの残骸
1
千天出合のビバーク岩室
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
千天出合のビバーク岩室
2
ビバーク岩室の上部
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
ビバーク岩室の上部
1
ここで登山靴へスイッチ
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
ここで登山靴へスイッチ
1
ビバーク岩室の上部の脇(右岸)に朽ちた看板有りました
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
ビバーク岩室の上部の脇(右岸)に朽ちた看板有りました
1
レコでよく見るキレイな滝
ここから右岸を高巻き
暫く滝が連発する
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
レコでよく見るキレイな滝
ここから右岸を高巻き
暫く滝が連発する
1
P2の取付きを探して左岸を眺めつつ進む。これはP2につき上がる沢筋、ここではない
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P2の取付きを探して左岸を眺めつつ進む。これはP2につき上がる沢筋、ここではない
1
どうもここっぽいが、ピンクリボンが見当たらないし、ここでは渡れない
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
どうもここっぽいが、ピンクリボンが見当たらないし、ここでは渡れない
2
一段先に上がったとこで左岸へ渡る、ここで通算15回目の渡渉
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
一段先に上がったとこで左岸へ渡る、ここで通算15回目の渡渉
2
奥に桃子さんレリーフが見えた、ここで正解w 安堵
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
奥に桃子さんレリーフが見えた、ここで正解w 安堵
2
下流側へ少し戻ると、ビバーク適地有
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
下流側へ少し戻ると、ビバーク適地有
1
ピンクリボンの枝は根元で折れて落ちていた。奥の倒木に立て差しておいた。ついでに沢寄りの大岩にケルン積む。
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
ピンクリボンの枝は根元で折れて落ちていた。奥の倒木に立て差しておいた。ついでに沢寄りの大岩にケルン積む。
1
多分こんな感じになったでしょう
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
多分こんな感じになったでしょう
1
取付きを探すと、下流側に更に広いビバーク適地有、ワカンが置いてある。右の尾根筋から取り付く
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
取付きを探すと、下流側に更に広いビバーク適地有、ワカンが置いてある。右の尾根筋から取り付く
1
踏み跡は浅め、忠実に尾根筋を辿る感じ。
枝や草を掴むことが多いが急斜面の草付きは千切れないかヒヤヒヤ
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
踏み跡は浅め、忠実に尾根筋を辿る感じ。
枝や草を掴むことが多いが急斜面の草付きは千切れないかヒヤヒヤ
1
時々ピンクテープを見ると安堵
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
時々ピンクテープを見ると安堵
1
湿った柔らかめの土面
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
湿った柔らかめの土面
苔が滑るし
折れる枯れ枝も多い
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
苔が滑るし
折れる枯れ枝も多い
1
P2手前のプラトー
H2,000m
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P2手前のプラトー
H2,000m
2
P2、ここでビバーク
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P2、ここでビバーク
1
周囲を木々に囲まれて風雨避けになり設営にも重宝
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
周囲を木々に囲まれて風雨避けになり設営にも重宝
6
P3から見たP4方面、一度大下りするのだがさすがにここは急過ぎる
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P3から見たP4方面、一度大下りするのだがさすがにここは急過ぎる
1
P3はP4に向かって左へ詰めてから34コルへ降りる感じ
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P3はP4に向かって左へ詰めてから34コルへ降りる感じ
1
急斜面の草付きは慎重に草掴みしつつ行く
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
急斜面の草付きは慎重に草掴みしつつ行く
1
P4の核心部
岩壁の右縁を詰めて途中で左へトラバースしたのだが高度感有り緊張した
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P4の核心部
岩壁の右縁を詰めて途中で左へトラバースしたのだが高度感有り緊張した
1
P4手前のビバーク適地
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P4手前のビバーク適地
1
P4は広いビバーク適地
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P4は広いビバーク適地
1
P4から仰ぎ見る、P5 とP8
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P4から仰ぎ見る、P5 とP8
1
P4の先にも2箇所のビバーク適地有
奥側がP4とP5前衛峰間のコル
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P4の先にも2箇所のビバーク適地有
奥側がP4とP5前衛峰間のコル
1
P5 前衛峰、ここを判断ミスし左へ巻いてしまい藪漕ぎ地獄にハマる
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P5 前衛峰、ここを判断ミスし左へ巻いてしまい藪漕ぎ地獄にハマる
1
P5 前衛峰〜P5 間のコルから見た、P5 と P6。
奥に見える悪そうなボロいザレのルンゼを目指す
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P5 前衛峰〜P5 間のコルから見た、P5 と P6。
奥に見える悪そうなボロいザレのルンゼを目指す
1
コルから下方を見ると草付きをずっと下がって巻いて行けそうだが、行かない
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
コルから下方を見ると草付きをずっと下がって巻いて行けそうだが、行かない
1
稜線を進むと次第に狭くなりナイフリッジ状になっていく。この先に懸垂支点もあるらしいがここから左下方へクライムダウンする
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
稜線を進むと次第に狭くなりナイフリッジ状になっていく。この先に懸垂支点もあるらしいがここから左下方へクライムダウンする
1
5mほど下のテラスに降りたいのだが、、どうにもムーブが見出せない
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
5mほど下のテラスに降りたいのだが、、どうにもムーブが見出せない
1
無理して落ちたら止まらないので懸垂した
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
無理して落ちたら止まらないので懸垂した
1
振り返って
奥の凸岩を懸垂で降りてから岩と草の境目辺りを慎重にトラバースして来た
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
振り返って
奥の凸岩を懸垂で降りてから岩と草の境目辺りを慎重にトラバースして来た
1
核心の、ボロいザレのルンゼ
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
核心の、ボロいザレのルンゼ
2
気力体力振り絞り、なんとかクリア。ヤバかった
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
気力体力振り絞り、なんとかクリア。ヤバかった
1
P5〜P6間のコルの直ぐ次にP6の核心ザレ部
右は深く切れてます
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P5〜P6間のコルの直ぐ次にP6の核心ザレ部
右は深く切れてます
1
P6から見たP7
一度下り登り返す
急斜面の藪漕ぎは厄介
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P6から見たP7
一度下り登り返す
急斜面の藪漕ぎは厄介
1
北鎌コルを少し過ぎてから振り返って見た、P7
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
北鎌コルを少し過ぎてから振り返って見た、P7
1
デカい独標、頼もしい
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
デカい独標、頼もしい
2
P15の「諸君頑張れ」
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
P15の「諸君頑張れ」
1
穂先のカニハサミ岩横の「Berg Heil」
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
穂先のカニハサミ岩横の「Berg Heil」
2
ようやく到着、日没近し
拍手 /こっそり拍手|詳細ページ|元サイズ|▶ 類似写真を探す
ようやく到着、日没近し
10

感想/記録
by hatsu

ソロの北鎌に魅せられて4年連続4回目
水俣乗越経由
貧乏沢経由 独標直登
大槍から下り (北鎌逆行)
湯俣からP2経由 ← 今回
満を持しての? 湯俣ルートはバリバリなバリエーション感が満載で、ルーファイの逡巡も、判断ミスした際の復帰の大変さも、気力体力ギリで耐えるいっぱいいっぱいな感も、今迄の北鎌とはちょっと次元が違うものが有りました。天気に恵まれた(稜線では暑くてバテたけど)のは幸いでしたが、もしこれがガスで視界不良だったり風雨でザレや草付きの難所が更に滑ったり沢の水位が上がったりしていたらヤバかったかも、とは思います。それだけに踏破できた達成感は格別ですが心身の疲労困憊度も半端ないレベル。多分今回が最初で最後のチャレンジ機会だったのかも。

【要所難所の感想他;〜北鎌コル迄】
●渡渉対策:
ネオプレンのカヌー用膝当て(モンベル)、バイク用ネオプレンソックス(登山用よりコスパ良さげ)、HCのマリンブーツ、どれもそう高くは有りませんが防寒も河原歩きでも十分でした。ストックは必須です。最大水位が出だし1回目の吊橋から20mで177cmの自分で股下とヘソの中間辺り、ストックも狙い通りに突けずに流れてバランス崩しそうになりヒヤヒヤものでしたが、その後は渡渉ルート判断や足の送り方のコツを掴み(じわじわ少しずつ、がポイント)、膝上くらいなら余裕持って渡れるようになった一方で膝下の浅めでは逆に川底の石に苔が付いてて滑り半身を水没したりしました。

●ヘツリ、高巻きポイント:
基本河原歩きで渡渉を計15回(+忘れ物取りに2回)繰り返しましたが、左岸のヘツリポイントはボロい残置ロープにセルフビレイしつつも「足が抜けたら多分ロープ切れるな」感じでヒヤヒヤしつつ慎重に丁寧に進みました。右岸の連続する滝の高巻きは沢沿いの岩壁にもルートらしきものが有りますが浅いし濡れてて苔付きで滑るし高いから落ちたらドボンだけでは済まないので、茂みの奥のルートを探して遠巻きした方が安全です。

●P2の取付きの見極め:
ピンクリボンは枝ごと折れて落ちていたため右岸からは見えなかったのですが、なんとなくこの景色のココだろうと踏んで渡渉したらビンゴでした。
ソロ行のため絶対に深刻なミスや事故を起こせないので、事前調査はそれこそ過去レコやブログ類を漁ったので見落とさずに済んだようです。ピンクリボンの枝は倒木に差し立てておき、ついでに大岩にケルンを積んでおきました。

●P2〜P4:
踏み跡は浅めで草付きや土面では途切れがちですが「基本、尾根筋」を詰めればそうルートを外すことは無いかとは思いますし、所々に古いピンクテープや赤ペンキ跡も有りました。それよりも枝や草を掴むことが多発するので、急斜面で千切れたり折れたり動いたりで大きくバランスを崩さないよう注意が必要です。自分もP2取り付いた早々に太い倒木をガバッと引いたらいとも簡単に滑り出して仰向けに倒れてしまい、頭が下向きで倒木を抱いたまま諏訪湖のアレみたいに滑ってしまいました。倒木の先が立木にぶち当たって止まりましたが、頭がぶつかってたらどうなってたでしょう。。

●P4〜P6 急斜面の難所:
手足の掛かりが浅く、掴んだ草が千切れたら、足先が抜けたら「落ちちゃうかも」なところは緊張でシビれます。両手両足に加え片膝や片尻も押し付けて荷重分散させフリクション高めるようにして一手ずつ慎重にスタティックなムーブで進みました。
最大の核心はP5のザレたルンゼですが、その上部のP5-6コル手前の草付きもP4核心部並みに厄介でした。

●ルートミス:
・P5前衛峰:
間違えて左に巻いてしまい這松の藪漕ぎ地獄にハマり、急傾斜を苦労して稜線を越えて次のコルに辿り付いたのですか、時間と体力のロスを考えると早々に元のルートへ戻るべきでした。這松帯は突っ込むと抜け出すのに苦労します。
・P7 下降ルート:
ピークから左寄りに踏み跡が有るのですがじきに這松急傾斜になります。偵察で突っ込んでみたところ、枝の上に乗り枝掴みながらユサユサ「這松滑り台」で進み、余りの急傾斜に「コレは違うぞ」といざ戻ろうとしたら、これがもう大層大変なことで、枝の上で匍匐前進のように泳ぐようなハチャメチャなムーブでした。
下降はピーク先の岩を小巻きにして次の急斜面を白樺の幹に飛びつくようにして4mほど下の小テラスに降り、次の5mほどの垂壁は残置ロープ利用し、次の4mほどオーバーハングは空中懸垂で尻からドスンと着地。そこからはルートが不鮮明でしたが目視で北鎌コルの方向に見当を付けて右斜め方向を意識して薮乗り滑り台で突入したら、運良くビンゴで明瞭な最後のコルへの道に行き着いた次第です。

【出逢いや発見】
●晴嵐荘は素晴らしい
・24時間可な内湯温泉(石鹸有)
・食事と酒の充実
・野趣溢れる雰囲気
(吊橋、沢のせせらぎ、広く快適なテン場、噴湯丘の河原の温泉掘り)
・客層の良さ
(裏銀座方面の山屋感、経験や雰囲気、味みたいな; 会話も濃くて弾みます)
※同宿し会話頂いた方々、有難う御座いました。
ココは紅葉か晩秋の頃にのんびりテン泊か小屋泊のみで過ごしに再訪したいですね。

●北鎌上部で出逢ったパティー:
・若いガイド氏と壮年ペアのグループとは槍山荘の食事も一緒でした。自分より1日遅れて湯俣を出発し、天上沢を北鎌沢出合まで遡上してビバークのプラン。ありきたりな?水俣や貧乏沢経由ではなく「いかにも下から攻めた」感のあるこのプランは良いでしょう。私自身今回「渡渉」が面白かったですし、小屋も大層良かったので、もし将来、5回目の北鎌?を計画するならこのルートを検討してみようかとは思います。
・ショップのツアーパーティ? でしょうか、いかにもベテランなガイドリーダー&スタッフ引率の元、ベテラン男性陣 / 若い女性陣 2組に分かれての部隊はちょうど独標取付きからその後を追うカタチになったので指示やルート選択、連なる動き等々、いつもソロで我流の自分にとっては勉強する思いで眺めつつ付いていったのですが、、短い間隔でコンテで繋がってるのに皆さん早い早いw ペースも呼吸も乱さず揃って進む様は参加者の皆さんも相当な腕前とキャリア、兼ねてから見知った間柄なのでしょうか。P11過ぎで振り切られてしまいました。。
若手スタッフは 100L ザック 30Kg 背負っての北鎌です、凄いもんです。
※後に宿で先述のグループに聞いたところでは、こちらのベテランリーダー氏はヒマラヤ遠征されたような相当なお方だったようです。

都合4回の「北鎌」は、毎度毎度新しいモノを魅せてくれて、自分自身新たに気付き想うきっかけとなり、どれも忘れられない経験となりました。
ただ、今回は前回の逆行の際に「もう二度とこんなタフでハードなプランは勘弁だ」と思った以上にキツくてヤバかったので、さすがに5回目は当分やらずに10年後?とかの思い出山行的なプランとして残しておこうか、というのが取り敢えずの気分です。
訪問者数:658人
-
拍手

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録へのコメント

登録日: 2010/4/17
投稿数: 126
2017/8/20 12:41
 4度目の北鎌尾根
コメ遅くなりました。
長丁場の北鎌お疲れ様でした。まずまずの天気だったし
4回目とはいえその都度ちがった北鎌を経験されて
良かったですね
今回はだいぶお疲れのようですので、しばらくは
思い出に浸ってユックリご静養なさってください
今終は1日おきに予定があって来週出かけようと思っていますが
天気次第です
登録日: 2012/8/10
投稿数: 41
2017/8/20 13:54
 無題
oyabunさん
当初の予定では槍から裏銀座経由で周回という欲張りな計画でしたが、疲労と遅れと天候下り坂が重なり上高地へ降りた次第です。
裏銀座や雲ノ平方面は別の機会にノンビリ満喫するプランを練ってみようと思います。
また、湯俣温泉と晴嵐荘が思いのほか良かったのでココは小屋泊かテン泊でヤマに登らずノンビリ過ごすようなプランで再訪してみたいと思いました。秋にでもご一緒しますか?白馬鑓温泉も捨てがたいですがアプローチは断然湯俣の方が楽チンです^_^
登録日: 2010/4/17
投稿数: 126
2017/8/20 14:27
 Re: 無題
hatsuさん
湯俣温泉いいですか?竹村新道は興味深々。
10月で良ければ検討していきましょう。
登録日: 2014/5/5
投稿数: 2
2017/8/22 13:42
 無事で何よりでした
お久しぶりです
ヒエーな感じ スリル満点ですね
無事で何よりでした
hatsuさんも oyabunさんもお元気そうで嬉しいですね
登録日: 2014/4/2
投稿数: 496
2017/9/6 22:28
 夏の北鎌
初めまして
夏の湯俣からの記録初めて見ました。
3月とは随分違うな、夏のほうが絶対に難しいと確信しました。
私は高瀬ダムができた直後の3月に同じように歩きました。
七倉9:00〜湯俣15:30
湯俣5:00〜P2 15:00
P2 4:30〜独標基部15:30
独標基部4:30〜南岳避難小屋16:30でした。
多分雪の状態がとてもよかったのだと思います。
渡渉0回
全て稜線通しに歩けました。
それにしても単独で凄いです。
登録日: 2012/8/10
投稿数: 41
2017/9/6 23:04
 無題
orihime さん
コメントありがとうございます & 返事遅れスミマセン。。oyabunさんとは7月にも白馬に同行しました。秋に白馬鑓温泉か何処かに二人でプラン立てようかと思ってます。
登録日: 2012/8/10
投稿数: 41
2017/9/6 23:14
 borav64m さん
コメントありがとうございます。3月の北鎌、大槍こそ凄いですよ。ピッケルも持ってない自分は軽アイゼンで丹沢新雪ハイクがせいぜいですので雪庇のナイフリッジの北鎌上部なんて別次元^_^
高瀬ダムが出来た頃だと相当昔の、湯俣ルートの吊り橋や高巻道が朽ち果てる前の頃でしょうか?
以下のレコに昔の写真が有りますね。
他にも 「北鎌 湯俣」 で検索すると幾つもレコがヒットします。日記の「山モデル」拝見しました、イイですね〜!

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-134191.html
登録日: 2014/4/2
投稿数: 496
2017/9/7 22:25
 不思議なhatsu様
いろいろ記録を拝見しました。
両神山は私も全く同じルートを歩いています。
あのナイフエッジ状のところを鎖のない峰上を歩かれるのは同感です。
しかし山歴6年で明神も歩かれて、早稲田ではあるまいし北鎌を下るなんて驚異です。
完璧や藪岩稜屋さんですね。
さて、当時の湯俣ですが、林道側の右岸に扉のない物置みたいのがありました。
河原への吊橋は今のように歪んでおらず真直ぐでした。
小屋は基礎と骨組みと屋根だけでした。
屋根の上で雪崩の音を聴きながら日向ぼっこをしたのを覚えています。
当時はオフシーズンは小屋を本当に畳んでいたと聞いた覚えがあります。
湯俣から千天出合いまでは左岸上部に朽ちた桟道を見ましたが
基本は右岸のトラバースです。
川床にも雪はありましたが中央には流れも見えて、いつ踏み抜くか怖かったので
樹林帯をトラバースしたり、枝沢からのデブリの上をひやひやしながら、歩きました。
P2への取り付きは不思議とすぐにわかったので、適当なスノーブリッジを渡って取り付きました。
各種プレート当然雪ノ下なので何も分かりませんでした。
現在のGW当たりの独標正面の写真を見ると、当時唯一ビレーが取れた太さ3センチぐらいのダケカンバが10センチ以上の太さの立派なダケカンバになっていることぐらいでしょうか。
https://www.yamareco.com/modules/diary/93584-detail-111695
登録日: 2012/8/10
投稿数: 41
2017/9/11 1:50
 無題
borav64m さん
北鎌レコ拝見しました、いやー凄いですね。積雪期の連泊ビバーク重装備での北鎌、もうデブリと聴くだけでも恐れおののいてしまいます。。
ビレーがとれた独標のダケカンバ、は夏道の取付きの緑ロープのある大ピナクルの左側の直登ルートのヤツですかね? これなら、私も2回目の時に直登で触りました。上部のナイフリッジ群が怖かったです。
登山 登山用品 山ごはん ウェア トレイルラン
トレッキング クライミング 富士山 高尾山 日本百名山
この記録は登山者向けのシステムヤマレコの記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら
ページの先頭へ