天気予報にほんろう…甲斐駒ケ岳‐黒戸尾根-最終的には良かったかも?
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 12:21
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 2,474m
- 下り
- 2,471m
コースタイム
・4:00 尾白渓谷駐車場出発
・4:15 竹字駒ヶ岳神社(吊り橋発見)
・5:50 笹ノ平分岐(横手・白須分岐)
・7:10 刃渡り
・7:30 刃利天狗…ここで昭文社の地図から 約1:00貯金!
・8:15 五合目焼け跡
・8:50 七丈小屋(この先のテン場チョット行った処でで10分休憩)
・9:55 御来迎場
・10:45 北沢峠・竹字登山口分岐
・10:50 頂上着…ここで昭文社の地図から 2:20貯金!
・11:15 頂上発…昼食休憩。展望もなくさっさと下山
・12:00 御来迎場
・12:30 七丈小屋…小休止お水をいただく(10分休憩)
・13:10 五合目焼け跡…雨が降ってきました…ザックカバーを掛けます
・13:45 刃利天狗(5分休憩)…刃渡りを過ぎた後に傘を差します
・15:00 笹ノ平分岐(5分休憩)…この先で傘をたたみます。
・16:20 尾白渓谷駐車場下山…休憩を含み12時間20分で回ることが出来ました!
天候 | 星空から‐晴れるはずが‐雨に打たれ‐何も見えず |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
深夜に民家前を通る際はスピードは控えめに ・駐車上は広いです。全部で100台位は止められるんじゃないでしょうか ・トイレは水洗で綺麗です。下山後掃除しておばちゃんを見かけました ・尾白渓谷駐車場(白州観光キャンプ場尾白) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・アプローチ道に危険な個所はありません ・登山ポストは駐車場の売店にありましたが…届を出す状況ではありませんでした ・人により「危険」と思われる個所は違うと思うので今回はうかつには綴れません。大先輩のご婦人たちからは七丈小屋先の鎖場で足を掛ける処が無く撤退したとか…その人の体形によっても変わってくるようです。 個人的には手足を使って登れる変化に富んだやや長い(だいぶ長いですかね)コースだったかと。恐怖を覚えるほどではありませんでした。 ・上りは刃渡りを起点にストックを使う方一回は閉まった方が無難です。 ・すぐに刃利天狗に差し掛かります。ここから五合目小屋まで過ぎの梯子まではストック使えます。 ・その先はストックをしまった方がいいのかな〜と思います ・その後頂上直下の白砂域が観えたら再びストックが有効です。 (私は基本ストックを使いませんが、長い距離を歩く際はシングルステッキを持参します) ・下山後の温泉はもちろん「尾白の湯」ですね。今年3回目の利用 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
当初は黒戸尾根に行くつもりサラサラありませんでした。第一日帰りするコースじゃ無いと思っていましたから…つい最近までは…
先週はたっぷり山中にいましたし、少し楽な処でと東北の山域に思いを馳せていました。ところが天気予報が変わり、考えていた山域がことごとく悪いではありませんか!
山梨・長野方面は晴マークがありましたので、困ったときの八ヶ岳だな。と八ヶ岳の地図を広げ唐沢鉱泉から上がって…天狗を採って、行ける処まで行って…と決めました。
土曜の昼下がりのテレビってつまらないんですね。そこで撮りためていたNHKの「週間日本の名峰」を見てしまったんですね。(それがいけなかった?)
そこには、白砂の大地に天を付く甲斐駒の雄姿が映し出されていました。約一月前に鳳凰三山から見たあの姿と重なります。…ムムム…行きたいな…晴れるかな?…凰三山どんな風に見えるかな?…思いが一気に高まります。5月、6月それぞれ3回山に入り7月も既に2回。例年になくいいペースで登っています。確かにコースタイムより少しは早く上り下りすることができるようになりましたし、筋肉痛とは無縁の状態です。そこでヤマレコを見ると結構皆さん行ってらっしゃるんですよね!日帰りピストン。
他の登山記録と、自身の記録を比べて、「この方がこのタイムで●●行ってて」「自分がこのタイムだから」等と1時間以上も調べたでしょうか?
結論は「行く」です。しかし、
早出は絶対条件。荷は極限まで軽く。
時間(12時が限界)見て無理ならば即下山。
万が一の際には小屋に泊まる。
と4カ条程決めて、準備します。登りはそこそこ行けるんですが、下りはコースタイムより時間が掛ることもしばしば経験しています。(平ヶ岳の下りは休み休みで1時間もオーバー)
もともと東北方面へ行くつもりでしたから、3時間足らずで登山口に着くアプローチは正直余裕です。3:30〜4:00の出発を目論みます。荷物は雨具と防寒着そしてディバーク用のアルミフォイル以外は降ろします(コンロ+燃料+クッカー+カップ+食材…水も今回は七丈小屋に行けば豊富にあることが解っていますから少なめに…それでも2リットル+180mmlジュース)足したものは行動食です。山頂でコーヒー飲むとか温かい食べ物などと欲張っては行けないと自制します。
登山口に着いたのは3:15頃でした。当たりは当然真っ暗です。空を見上げれば星が輝いています。チョット出発までに時間が掛ったのはトイレが何処だか探しました。ホント暗くて解らなかったです。ヘッドライトの灯りをたよりにようやく見つけ、準備を進めます。先週快晴の北アルプスで日焼け止めが足りずに肘だけが丸焦げになってしまい、入念に塗りたくります。虫よけも強力なやつを吹きかけます。準備運動もキッチリ行い出発です。
まず、「軽つ」と背負った瞬間に思いました。感覚は何時もの半分です。4:00に駐車場を出て竹字駒ヶ岳神社へ向かいますが、登山口が解りません。急に思い立った登山はこの辺を調べていないので駄目ですね。神社の裏手等を探しようやく見つけた吊り橋。何方かのレコで見た記憶を思い出し、「あった」と心でつぶやきました。ちなみに神社を正面に向かって左手奥に吊り橋があります。これから昼の時間がドンドン短くなりますから初めての方は、私のようにならないように。
気を取り直してヘッドライトを頼りに九十九折の坂道を登っていきます。「黒戸尾根」ってのっけから凄いところをガンガン上がって行くのかと勝手に思っていましたが(飯豊連峰の●●尾根のように)急ではありますが、思っていた程ではありません。ただ足がついつい早く運ぶのが解ります。コースタイムが長いので登れないかもと深層心理が働くようです。それでも最初はゆっくりゆっくりと言い聞かせながら、心と体のコミュニケーションをはかります。最初のチェックポイント、今日の感じを推し量る場です。荷物が軽くまあまあいい感じと言う実感はありましたが、早い人はホントにササさと置き去りにされます。「まだまだ」修業が足りないと思いつつも時計を見ると「悪くないじゃん」「体も軽いしドンドン行こう⇒」っと勝手に思います。
薄日もさしていましたがしっかり雲が出てきました。
最初の難所「刃渡り」…戸隠の蟻ノ塔渡にくらべたら…八海山の鎖場の方が…いえいえ気を抜いては行けません。天候が徐々に悪くなってくるのを感じて来ていましたので「登るだけ」の楽しみに思考を変えていきます。梯子も鎖場も出てきますがなんと楽しいことでしょう!そう考えるようにしました。
刃利天狗から五合目小屋後まではまったりしていますが、その先はちょっと危険なアスレチックフィールドです。ここから頂上直下まではストックは不要です。(普段からあまり使わないのでよく使っている方の意見を聴かねばなりませんが)
今回は「軍手」が実に有効に機能します。コースタイムを予想通り短縮できたのも「軍手」が昇り降りにどれだけ活躍したことか…鎖場や梯子は素手でもそんなに変わらないと思うのですが、それ以外のちょっとした段差や足場が悪い処で考えなくても手を使うことで足が止まらずに済みます。少し値段の張るグローブも持参していましたが「軍手」のクッション性には叶いません。
そうこうしていると頂上直下の白砂の台地が現れます。しかし視界は…今年12回目の山行で初めての眺望ゼロです。粘る余裕もありませんから、食事をとってさっさと下山します。予定より少し早く回れていますし、体が軽く感じますので、苦手な下山にも多少の余裕を持つことが出来ました。
下り道もどんどん降ります。チェックポイントも私なりに速いタイムで落ちていけました。途中七丈小屋で給水させていただき、合掌。刃渡りを越えて安堵感が溢れます。この先は普段の山坂道と変わりありません。
しかし、雨が…ポツリポツリと。樹林帯に入りましたからこの程度ならと気にせず歩きますが、だんだん雨あしが強くなります。直ぐさまザックカバーだけはかけて30分くらいは歩きました。迷うところです。この先も同様に降られれれば何らかしらの手を打たなければなりません。ただ日差しを観るとこれ以上強くならないような雰囲気を感じます。カッパは暑いからな…後は下るだけだし…そんな時は折り畳み傘の出番です。幸いピストンでしたからこの先危険な個所が無いことが解かっていますので、久しぶりに差しました。
すると笹ノ平の分岐に着くころには雨も止んでくれました。後は落葉樹のクッションが効いた登山道を進むだけです。天候に翻弄され眺望もなく普段なら残念な気持ちが満ち溢れる山行になっていたことでしょう。ただ、よくよく考えてみるとこの時期に黒戸尾根を行くには最高のコンディションだったのかも知れません。仮に炎天下で暑さと戦っていたら、このコースタイムで帰って来れ無かったでしょうし、天気が悪かったからこそ「登る」ことに集中しそれを楽しめたのかも知れません。また楽しめる仕掛けがこのコースには沢山ありました。
また行く?と聞かれたら即答できませんが(笑)今度は天候に恵まれた秋にでも北沢峠からのんびり登りたいな〜と今は思っています。
このコースの凄さは今まさに感じています。
…腕が筋肉痛になることは予想していましたが、足にこれ程までに来るとは…
例年になく調子よく山行を重ね
体重も私なりに絞れ(30代のウェイトに戻りました)
荷物も絞り
天候にも恵まれ?
昨年までは考えてもいなかった黒戸尾根山行ができました。
いずれ憧れの●●尾根から3000メートル近いあの頂にたちたいと思いを馳せております。
さて次は何処に行きましょう?
naotosasさん、こんにちは♪
夏の黒戸尾根、いかがでしたでしょうか。
高温多湿のこの時期においでになるとは、さすがです。
某早○尾根とスペックはほぼ同じですので、次は…
最近はお天気が安定しないので、なかなか予定を立てられませんね。
山に行ったからには展望を期待しますので、待つしかありませんが
これからも、果敢なチャレンジを楽しみにしております。
どうぞお気を付けて
lynx1218さん、こんばんは
コメントありがとうございます。(励みになります)
まさか自身が黒戸尾根を日帰りするなんて考えてもいませんでした。
おそらくlynx1218さんを含めてこのレコの皆さんのせいです
眺望無い時は無い時で思考を変えて楽しむことに専念するのが出来たりするので登り続けられるのかも知れません。(きっとまた行きます)
このルートを4時間切って登る方もいらっしゃるようで上を視れば切がありませんね!
自分なりの楽しみを見つめて「山登りってホント楽しい」って云うのがいいのかな…何て思ったりです。
行きたいですね○月尾根!
独りでチャレンジしている感じも嫌いじゃないです。
またばったりどこかの山域でお会いできたらと。
次は(ホントは明後日中国地方の名山に出張を絡めていこうと思っていたのですが…仕事が…)天候次第で仲間から誘われているので、今回のような無茶はしない予定です。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する