仙丈ヶ岳 〜体調不良で2度の撤退〜
- GPS
- 00:22
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 842m
- 下り
- 838m
コースタイム
- 山行
- 0:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:20
8/5(金)6:30幕営地-7:20二合目(北沢峠からの出合)-7:45三合目-8:05四合目-8:35五合目(大滝頭)8:45-8:55撤退決定-10:40幕営地
天候 | 8/4 晴れ 8/5 小雨→曇 稜線より上では晴れてたらしい・・・ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は・・・判りません。 少なくとも我々が登ったところまでは危険な場所はありません。 仙流荘からの林道バスが結構酔います。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
待ちに待った初めての子連れでテント泊山行です。
準備は万端!やる気も元気も一杯です。
長男は高山植物を夏休みの研究課題にするとお下がりのデジカメを持ってやる気充分な態勢です。
ところが、結果から言うと、初日は次男が、2日目は長男の体調が優れなく、途中で敗退となりました。反省文込みで少々長文です。
前日20:00に自宅を出発。200km先の仙流荘に向かいます。
次男はすでに後部座席で寝る体制。道中は混雑もなく23:30頃仙流荘に到着。
4:30頃空が白み始めた頃起床。
懸念された天気も、青空も見えていてまずは一安心。
車内で朝食を済ませ、5:30頃にバス乗り場に向かいます。
既に列はできていましたが、なんとか1台目のバスに乗れました。
6:00に仙流荘を出発。6:45北沢峠到着。
その足でそのまま北沢駒仙小屋に移動。今回、長男には10kg近くの荷物を持たせていますが、軽々と背負って行きます。
受付を済ませテントを設営し終わったのが7:30。予定よりも30分早めにまずは初日の目的地の仙丈ヶ岳に出発しました。
当初は小仙丈からのルートを計画していたのですが、小屋番の方曰く、薮沢ルートの方が傾斜が緩いとのことなので、薮沢ルートから登ることにします。
北沢峠を越えてまずは大平山荘に向かう道を下って行きます。
10分ほどで順調に大平山荘に到着。
そのまま、薮沢ルートに突入しました。
ところが、登り始めて30分もしないうちに次男が「頭が痛い、気持ち悪い」と言い始めます。
しばらく休憩していたのですが一向に良くなる気配がないため、撤退しテントでゆっくりと休むことにしました。
次男は悔しいらしく半泣きになっています。
引き返して大平山荘のベンチで休憩していると、長男から事情を聞いた山荘の奥さんが奥から真っ赤なトマトを持ってきてくれました。
最初は食欲なさげな次男でしたが、少しずつ食べるうちにすっかり元気になり、結局まるごと1つ食べてしまいました。
次男はよほど嬉しかったらしく「次に来るときはここに泊まってみたい」と言っています。
結局、テント場に11:30ころ帰着。特にやることもなく、テント場下の沢で遊んだり、昼寝をしたりで1日目を終えました。明日は再度仙丈ヶ岳に挑戦することになりました。
2日目は夜半から降りだした雨が夜明け頃には小雨になり、判断に迷うところでしたが、西の空には青空も見えていたため6:30頃にテント場を出発。まずは北沢峠カラの出合を目指します。
途中、雨は上がり晴れ間を見えてきたため、雨具を脱ぎTシャツ一枚になります。
ところが、順調に高度を上げ、3合目を過ぎた辺りで今度は長男が「吐き気がする」言い始めました。
それでも本人は頑張りたいらしく「行ける」と言っています。
判断に迷いましたが、本人が行けると言うのでもう少し登ることにします。
大滝の頭についたところで大休止。
ここで再度シンキングタイム。
ペースこそさほど落ちていませんが、長男はかなり辛そうです。
高山病だとしたら高度を上げて良くなることは無いでしょう。
心情的には昨日撤退していることもあり、なんとか登頂を果たしたいところでしたが、長男との話し合いの末にここで残念ですが撤退することに決めました。
次男も昨日の経験があるため納得してくれます。
登りよりもゆっくりのペースでテント場まで下ったのが10:30過ぎ。
ゆっくり片付けても13:00のバスには悠々間に合います。
今回は女王陛下には縁がなかったということで、テントを片付けて帰ることにしました。
帰りのバスでは長男は相変わらず気分は優れず、次男も車酔いで下車した途端に吐いたりする始末。決して楽しい山行ではありませんでしたが、これも良い経験をしたと、前向きに捉えることにします。
<反省材料>
・子供はバス酔いをしやすい。初日の次男の体調不良はバス酔いが原因かもしれない。1日目は午後に来て寝るだけ、2日目以降に山登り。という方が良いかもしれない。
・車中泊も子供がだんだん大きくなってくるとコンパクトカーではかなり手狭です睡眠不足を招きやすい。大人なら多少の睡眠不足でも大丈夫だが、子供は体調への影響を受けやすく、睡眠不足になる要因は極力減らすべきと考える。
・2日目の長男の体調不良は寝不足が原因だろう。子供2人とは言え2人用テントに3人は狭すぎた。長男は次男の寝相の悪さにあまり眠れなかったと言う。もう少し広いテントにするべきだった。
・私を含めて撤退は初めての経験であり判断の難しさを感じた。もしかしたらもう少し頑張れば体調も良くなって登頂できたかもしれないが、子連れではリスクは最小に留めたい。私は早めに撤退の判断を下したのは正解だと思っている。
・子供達も体調が悪くなった側と同行する側を1回の山行で経験できたことは今後の山行には良い経験になったと思う。
・子供達はよほど悔しかったと見え、次回に向けて作戦を練っているようです。えぇなんとしてもリベンジを果たしますとも!
コメント
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inaminさん、こんにちは。
やる気満々だったのに残念でしたね。でも仰るとおり、二人とも良い経験にもなったのではないでしょうか。めげていない所が凄いです 。
来年のリベンジレポートが今から楽しみです。
私は一度に二人連れて行く勇気がなく、5〜6年前に2年で2回行きました。小屋泊まりにしたのが裏目(高度障害)で、日帰りで降りてきたほうが良かったです。
初めまして!inaminさん
お邪魔します!
今回は本当に残念でしたね
でも山は逃げませんからまた必ずリベンジして下さい 私の息子も車酔いします
仙流荘から北沢峠間はたしかに子供にはキツイと
思います。
私は昨年、小2の息子と甲斐駒に登りました。
やはりバス酔いが心配だったので
バスに乗る30分前に酔い止め薬を飲ませました。
その時は何の問題もありませんでした。
日帰りでしたので帰りのバスでは
疲れで死んだように寝ていましたよ
yamatyan
fireboltさん
コメントありがとうございます。
全くめげていないのが救いです。
特に次男は初日の夜は結構へこんでいたので、「もう行かない!」となるかと思っていたのですが、
意外に「今回は運がなかっただけだ」と開き直っています。
リベンジレポート楽しみにしていてください。
yamatyanさん。
コメントありがとうございます。
これまであまり車酔いには縁がなかったもので、全く気にしてもいませんでした。
あの山岳バスの克服は次回までの課題となりそうです。
inaminさん、こんにちは。
子どもと一緒のテント泊&登山
いつか我が家も!!・・・。
まだまだ先の話ですが。
やはり大人だけとは違い、いろいろ細かく考えないと
難しいんですね。
次回のリベンジレポ、楽しみにしてますね
コメントありがとうございます
子供と登山をはじめた時、まさか南アルプスまで行くとは思っても見ませんでした。
ましてやテント泊でなんて。
勢いとは恐ろしいものです
子連れ登山のポイントはコースタイムに余裕と見ておくことと、
ダメそうなら無理せずあきらめることぐらいでしょうか。
意外と子供達は頑張ってくれるものです。
ところで、どうやらご近所さんのようですね。
出没エリアが似通っているようですので、安倍奥のどこかでお会いできることを楽しみにしています
inaminさん、お疲れ様でした。
勇気ある撤退ですね。
次のチャレンジの吉報を期待しております。
自分も南アルプスまで足を伸ばすようになりました。
また、記録を参考にさせていただきます。
子供さん10kgぐらい軽々と背負ってしまうなんてすごいですね。
Jasperさん
1日経って後から悔しくなってきています。
絶対にもう一度挑戦します (宣言)
私も来月鳳凰三山に行く予定です。
Jasperさんのレポを参考にさせて頂きます。
お疲れ様でした
子連れは無理せず撤退が基本です。
本人がちゃんと体調を申告した上での撤退ですから、よい経験になったと思います。
高度順化は個人差が激しいので、各自が自分で見つけるしかないですね・・・
次回は山頂まで行けるよう、お祈りしてます
コメントありがとうございます。
子供の体調は難しいですね
標高が高い、低いだけの話でも無いようですし。
あまり無理はせずに頑張ります
sa104komiさんのレコも拝見いたしました。
ヒロくん、スゴイですね (というかお父さんも!)
ウチの子にも見習わせてやりたいわ・・・
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