万太郎谷 井戸小屋沢 右俣
- GPS
- 09:51
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,066m
- 下り
- 1,065m
コースタイム
- 山行
- 9:13
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 9:50
天候 | 曇り(たまに晴れ・午後ときおり雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ヌメり強い滝多い |
写真
装備
個人装備 |
登攀系沢装備
30mロープ
|
---|---|
共同装備 |
お助けひも
|
感想
井戸小屋沢右俣:2級上
10m未満の滝がひたすら続く登攀系の沢。(平水であれば)特に困難もなくほとんどの滝が登れ、快適な登攀が楽しめる。
巻きは少なく、ヌメリもあるのでフェルトソールの方が向いていると思われます。
(感想)
当日の夜半〜朝方にかけて雨が降ったようで、一時的に増水した状態での遡行となったようでグレード以上の難しさを感じた。ガイド本の「スラブ系の沢なので出水は早い」という言葉の意味が良く分かった・・・ススケ沢と同じように降雨の影響を甘く見た結果苦労させられるという山行になってしまった。
左俣を断念せざるを得ない状況になってしまって残念だったが、無理せず右俣に変更して正解だったと思う。突っ込んでいたらビバークもあったかも知れない。
油断して手を怪我するということもあったし、悪い意味で慣れが出て来ているのかもと思った。一度、気を引き締めねば・・
土日の天気はイマイチ。直前に予報もころころ変わり、いったんは中止しかけた上越だが行くことにした。登攀系の沢「井戸小屋沢左俣」だ。晴天なら景観重視で西ゼンや笹穴沢を遡行したいが、曇りなら登攀系かな。
自分は高坂SAで車中泊。一杯やりながら雨雲レーダーを見ていた。東へ流れる雨雲の北端が上越方面にも少しずつかかり、ちょい心配。とはいいつつ一杯やりながら寝た。
起きて雨雲動画を見ると短い時間だがやや強い「黄色い」雲も通っており、どんなもんだろう? yoshiさんと合流し関越トンネルを越えるとまさかの青空!これは回復はやいか〜!?やや気分よくしながら7時頃遡行開始した。
今日は本気系沢登りモードで、靴はモンベルサワーシューズRS。ただこのシューズはフリクション性能が抜群なのに対し、ちょい寒いのと砂利がザルのように入ってくるのが難点。薄い靴下はかないと砂利が気になってやってられない。
自分は万太郎谷初遡行。数年前から本谷、井戸小屋右、実力ついたらオタキノ沢など遡行したいと考えていたが、今回強力パートナーのyoshiさんなので左俣で初遡行となった。通常1泊、コースタイム11時間なので日帰りだとちゃっちゃと進む必要ある。
万太郎本谷はすばらしい景観が続く。ナメや淵、カマ、形のいい滝など盛りだくさんだ。本谷は盛夏にまた訪れたいものだ。湯沢では晴れていたが入渓地からはやや曇っており、写真を撮るにはちょいと残念。でも楽しく進んでいく。オキドウキョのトロなどは何度もレコで見てきたが思ったより薄暗い感じ。今日は当然泳ぎは回避だ。その後もキレイなカマを持つ滝を越えていくと、前方開けたところから万太郎方面の稜線が見える。うっすら赤色に色づきキレイだ。稜線でたときの楽しみが増えテンション上がった。ほどなくして井戸小屋沢出合。コースタイムをちょい刻んだ感じ。
井戸小屋沢にはいるとさすが登攀系の沢という感じで、小滝が休まる間もなく続く。楽しく登っていけるがヌメりは注意だ。小障子沢を左に分け右に進むとちょい渋いと言われる3m滝だ。ここで時間くってしまった。結構深いところに入ったりで体が冷えていて、足攣りが頻発。ロープ無しでは登れない状態。ちょい力入れると何か所も攣るのでムーブもくそもなくゴボウで登った。その後の3mは左の草付を超えるが、足上げたらまた攣る。。かばったら逆足も攣る。。ちょっとどうしようもない状態。。このころから左俣無理黄色信号が自分の中では灯る。
水分やミネラルゼリーを取り、足攣りはやや落ち着く。この後はかなり楽しいエリア。小滝やナメが連続し快適に登っていける。小障子沢の出合では日が差し一気にテンションが上がった。その後ヒョングった滝でロープをもらう。トップをフリーでいったyoshiさんはさすが。水流圧力ハンパなかった。。
そしていよいよ本流(左俣)と右俣の分岐だ。ここまでほとんどコースタイムを刻めていない。よって稜線到着は予定通りでも16時前くらいの見込み。さらには自分の「足攣り」がかなりヒドい。シャワーが多いので、おそらくまた起きるだろう。増水影響もあるので、今回は右俣へ変更とした。
右俣は本流に較べれば難易度は低く時間は短いが、そこそこ渋い滝は多い。今日は水量に加えヌメりも強くてそんなに楽では無かった。黒光りする滝は一応ロープも使った。自分はカメラを置き忘れるというチョンボなど(しかも2回)もあり結構さんざんな感じ(笑) 最後はごく短い藪を抜け登山道へ。
稜線はガスで視界はあまり無かったが、達成感はやはりかなりのものでyoshiさんと握手。
左俣は寒さに弱い自分を考えると盛夏、かつ水量少ない時かな〜。足攣りやら時間を食う原因を抑えないと。。でもぜひリベンジしたいです。
下山時クマに出くわしました(初めて)。ガサガサ音がして何かと思ったら、デカい木の上10mくらいに黒い巨躯が! 後ずさり様子見。親子の様子では無い事を確認した上で、手を叩いたり声を出したりしたら去っていった。。さすがに緊張した。。ハンマーも用意したし(笑)
この下山道は泥濘ひどくて正直歩きたくないが、沢下降でまたつかうのだろうな〜。。
万太郎谷は初めてだったが、やはり銘渓という雰囲気がよく分かった。本谷、川棚沢、オタキノ沢、そして井戸小屋沢左俣をぜひともいってみたいものだ。
コメント
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僕が見たのと同じクマかも知れませんね
僕が会ったクマは臆病だったので助かりました。ただ去った後も追いかけてこないかと、ヒヤヒヤしながら遡行していましたが。
僕もいずれは左俣、そして笹穴沢に入りたいと思ってますが、あまくはないでしょうね。来年行けるかな〜。 では
実は先ほどレコ見て同じこと思ってました。
割と降りたあたりなので近いな〜と。かなりビビりましたね。。
笹穴は数年前から行きたい沢なので、快晴待ちです。今年行けるか。。
201342さんはソロばかりなのですね。笹穴ソロはそうとう大変そうですが、達成感はスゴそうです
それほど個体数も多くないでしょうから同じ熊なのでしょうね。巣穴が近いのか、餌場になっているのか。いずれにしても出来れば登山道から離れたところにしてもらいたいものです(まあ人間の勝手な言い分ですが )
笹穴沢は2回遡行してますが、間違いなく銘渓です 是非行ってみて下さい。
お疲れさまでございました。
今回も充分に堪能されたようで何よりです
一昨年、ヒョングリの上のトイを突っ張りで登っていてグリップを失い、豪快にスライダージャンプしました。
生きた心地がしなかった
写真を見比べましたら、一昨年は水量はわずかに少なかったようです。
stkさん、次回は是非、晴天の万太郎谷をご賞味ください。
飛びましたか
トイ状の部分をどうしようか考えているところで下を見たら激しくヒョングっていたので、「これは滑ったらあの部分で上に跳ね上げられて飛ぶんじゃないか?」ってビビったものですが、やはり そうですか
2009年に遡行した時はフェルトだったので難しいと感じたところは皆無だったのですが、今回は「むむ・・」と思うところが多々ありました。
ススケ沢と今回の井戸小屋沢でやや自信喪失気味です・・・
こんばんは〜
レコ読んでジャンプ知ってはいました。gankoyaさん方が遡行したときもほぼ同じくらい水量あったようですね。あのヒョングリのおかげで岩に激突せず下まで「落ちられる」という事でしょうか(笑)絶対やりたくない高さですけどね
川棚沢は晴れるとよいですねぇ〜〜
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