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記録ID: 126760
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ハイキング
丹沢

権現平・南山・富士居山・向山・大峰

2008年01月26日(土) [日帰り]
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GPS
03:59
距離
13.6km
登り
733m
下り
929m

コースタイム

鳥居原ふれあいの館 09:45
権現平(南山園地)  10:25-10:35
南山        10:50-11:00
清正光入口     11:35
清正光       11:55
志田峠       12:05
富士居山      12:40-12:45
向山        13:15
清正光       13:20
大峰        13:30-13:35
半原バス停     13:45
天候 曇りときどき晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
橋本駅 08:55-(神奈中バス)-09:41 鳥居原ふれあいの館バス停
(帰り)
半原バス停 13:50-(神奈中バス)-14:46 淵野辺駅
コース状況/
危険箇所等
権現平・南山エリアは道標完備で、遊歩道レベルのしっかりした道がほとんどです。難点を言えば、木段が多かったことでしょうか。
志田峠越えのルートも、今回歩いたルートはすべて車道です。車両が通過困難となっている荒れた箇所がありましたが、歩く分には全く問題なかったです。

富士居山〜向山〜大峰と結んでいる稜線の道は「山と高原地図」の赤破線ルートですが、冬のこの時期には踏み跡は明瞭で、分岐点にも必ず道標が立っていて、心配なく歩ける状況です。
ただし向山の南斜面は滑りやすい急坂が続いていて、雨後などウェットなコンディションでは登り下りともに難儀しそうでした。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

橋本駅から乗ったバスは、最初から乗客が3人だけでしたが、終点の鳥居原ふれあいの館まで乗ったのは私だけでした。
バス停から湖岸の車道を少し進むと、左手の斜面に上がる山道の入口があって、標識に従ってそこを入ります。
最初に少し木段が続いた後、尾根に乗れば普通の山道に変わります。しばらく登ると送電線鉄塔の立つ見晴らしの良い地点に出ました。
その先で一旦傾斜が緩まった後で、長い木段が現れて、それを登り切るともう権現平頂上の一角でした。

今回のコースでは、この権現平が最高標高点となりますが、歩き始めて僅か40分、標高差も250m程度なのであっけないものです。
南端には展望デッキがあって、眼下に広がる宮ヶ瀬湖と、少し離れて仏果山や高取山、そして相模湾へと広がる街並みが見渡せました。
展望図には、条件が良ければ都心部や房総半島が見えると書かれていますが、やや雲が出ている今日は、見えているような見えていないような、微妙なところです。

ところでこの場所、2005年版の「山と高原地図」では「永峰」となっているのですが、現地の標識や案内板は全て「権現平(南山園地)」となっていて、「永峰」は一切見かけませんでした。最近になって山名が変えられてしまったのでしょうか。

権現平から南山までは、アップダウンが少なく快適に歩ける区間で、距離も短いため、ほんの15分ほどで着いてしまいます。
南山の頂上では、今度は西側に展望が広がって、塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳といった主脈の核心部を中心に、大山や三ノ塔から焼山までの丹沢のほぼ全域が見渡せて壮観でした。丹沢のさらに右手に見えていたのは、奥秩父の山並みでしょうか。
ここにあった展望図では、この時期に白馬尾根に現れる馬の形をした雪形が紹介されていて、ほとんど見本写真そのままに雪形がハッキリと浮かび上がっていました。

南山を後にして、一旦、清正光入口バス停へと下ります。
所々に地図にはない分岐がありますが、すべての分岐点に必ず親切に分岐標識が立っています。でも指示標に書かれた地名が「韮尾根」や「長竹」なのが少々分かりにくかったです。
帰宅後に確認すると、どちらも地形図と登山地図の両方に載っている地名だったので、不親切とは言えないのですが、このようなマイナーな地名だけではなく、下山先にあるバス停名などを併記すれば、より親切な標識になるのではないでしょうか。

少なくとも今回の私の場合、地形図から今回のコース周辺の必要最小限の部分だけを抜き出して印刷してきたものには、どちらの地名も入っていませんでした。
周辺を含めた少し広い範囲を印刷しない限り、入らない地名だったのです。
このため各分岐点では、指示される地名が判断材料として全く機能せず、もっぱら方角による確認で進む方向を考えざるを得ませんでした。

さて道のほうは、少しでも下り勾配の付いている所はほぼ全てが木段と言っても過言でないくらい、延々と木段が続いていました。相当に傾斜が緩い箇所でも執拗に木段が続くので、しまいにはウンザリしてしまうほどです。
楽に下れる普通の坂道がほとんどないまま、舗装道路まで下りてしまって、あとはその道路で清正光入口のバス停へ向かいます。
なお、ここを下る途中ですれ違った男性2人のグループが、今日出会った最後の人たちとなりました。以降の富士居山・向山・大峰エリアでは、全く人の姿を見ることがなくなります。

清正光入口のバス停がある交差点から志田峠までは、僅かな登り勾配の道路が続きます。
その途中に清正光への分岐があって、長い階段を登って清正光(朝日寺)に寄って行きました。「神奈川県の山(山と溪谷社刊)」の「志田峠」の項では「静かな山寺」として紹介されている寺です。

ところが長い階段を登る途中にある家屋の庭に2匹の犬がいて、やたらと吠えてうるさいことといったら。かなり気が立っている様子で、唸り声混じりで吠えまくられるので脅威にすら感じます。しかもその犬の至近距離を通らないと先に進めないのでした。
本堂や鐘楼のある最上部まで登っても、下からずっと吠え続けられるので、せっかくの静かな佇まいも完全にブチ壊しでした。
なお本堂からさらに上へと続く階段があって、少し登ったすぐの所が帰りに通る予定の稜線上に当たりそうでしたが、その確認は帰りに取っておくことにしました。
長い階段に戻り、吠え続ける犬の前を再度通って元の道まで下ります。階段を下り切るとさすがに犬も静かになって、気を取り直して志田峠へと向かいます。

道は清正光への分岐点の先で未舗装の車道に変わります。そして志田峠が近づいてくると、モーター音が大きく聞こえるようになってきて何やら騒々しくなりました。
峠に着くと、そこには道標のほかベンチとテーブルが置かれ、本来ならば静かな佇まいなのでしょうが、悪いことに近くの斜面上で何か工事が行われているようです。
資材を荷揚げするケーブルの音や、木を伐っているらしい音が間断なく続き、また周囲には関係車両が駐車しまくっていて物々しい雰囲気。この峠はすっかり工事現場と化していて、情緒も何もあったものではありませんでした。
清正光の犬といい、ここ志田峠の工事といい、静かでいい時期だと思ってやって来たのを完全に裏切られてがっかりです。ほとんど通り過ぎるように、というより逃げるようにして、この峠を後にしました。

志田峠の南側は、普通車での通行が厳しそうな荒れた道をしばらく下って、福祉施設の前に出たところから、舗装道路に変わります。
さらに進んで、左右に道が分かれる地点(左右へのT字路が隣接していて、十字路と言えなくもない)を右折します。
この地点には道標が立っていて、歩いてきた道の前後方向と左方向には指示標が出ていましたが、右方向は何も案内されていませんでした。

川沿いの細い道を下っていき、やがて左手にグラウンドが広がると、右手のコンクリート擁壁の中に富士居山や大峰への登山口となる階段があって、小さな道標も掲げられていました。
富士居山への山道は短い距離ですが、頂上が近くなるにつれて傾斜が増し、頂上直下ではかなりの急登となります。
急登をこなすとその上が頂上で、標識と三角点があります。唯一開けている西側には、近くに仏果山や高取山が見えていて、その下に半原の集落が広がっていました。

富士居山から稜線を伝って向山・大峰へと向かいます。富士居山の登山口以降は「山と高原地図」の赤破線ルートですが、冬のこの時期だからか踏み跡は明瞭です。
麓の集落に近いためか所々に麓への道が分岐しますが、分岐点には道標が必ず立っていて、判断に迷うような分岐も一切ありません。
ただし暖かい時期には草藪が濃くなりそうな箇所が少なくなかったので、今の時期を外すと道が分かりにくくなるのかもしれません。

しばらく小さなアップダウンが繰り返された後、向山が近くなると急登の連続となりました。雨などで湿っていれば、通過困難ではないかと思われるほどの滑りやすい急登です。
しかも、こんな低山なのに、それが意外なほど長く続くので、ここで汗だくになってしまいました。

行く手に電波塔が現れたと思ったら、そこが向山の頂上でした。
ここではさらに電波塔らしき物が建設中で、建設資材や作業用テントなどが所狭しと並び、一帯はすっかり街中の工事現場の様相を呈しています。
先程下で聞いていた騒音の正体もこの工事だったのでしょう。うるさくて落ち着かないことこの上なく、この頂上は足早に通過していきます。
が、元々樹林に囲まれて展望がなく、標識が1本立つだけの頂上は、もし工事がなくて静かな雰囲気の中にあったとしても、あまり長居はしなかったかもしれません。

向山を過ぎて軽く下ると、道が尾根を外れて左手の山腹に下りていく地点に道標が立っていて、指示標はもちろん登山道の前後方向を指示しています。
でも良く見ると、微かな踏み跡がそのまま尾根上を直進していますが、その入口には木の枝が並べられて誤進入を防いでいます。
もしやと思ってその踏み跡を追っていくと、仏塔や墓石が点在する先に、下る階段が出現。その階段の上に立って下を見ると、案の定、すぐ下が先程までいた清正光の境内となっていました。
この清正光、下の道路からは300段を越える階段で60m以上も登らなければならないのに対して、尾根上の道からはほんの数十段の階段を下ればすぐに到達できて、かつ犬の前も通らずに済むのでした。

清正光から登り返して標識のあった地点まで戻り、登山道の続きを進むと、あとはほぼ緩く下る一方です。最後だけ軽く登ると、そこが大峰の狭くて何もない頂上でした。
標識の立つ箇所よりも、その少し奥が最も標高が高い地点のように見えましたが、そこに行っても特に何があるというものでもありませんでした。

大峰から半原への最後の下りは、地形図の等高線の密集具合から予想はしていましたが、相当な急坂でした。
しかも物凄い量の落ち葉が溜まりまくって、路面の様子が全く見えない上に、乾いた落ち葉が実に良く滑って、下りではほとんど滑り台状態となります。
どんなに気を付けていても、時々どうしても靴底が滑ってしまいますが、あまり派手に滑らないように気を遣いました。
なにしろ、ほぼ全区間が危なっかしい山腹のトラバース道です。道幅は狭く、路肩の脆い箇所も多いため、転倒すると即、道から外れて斜面を滑落そうな箇所が多々ありました。

それでも、何度も細かなジグザグを頻繁に折り返しているうちに、あっという間に麓の集落が間近に見えてきます。
最後は人家の裏手に降り立って、そのお宅の庭を通るような形で道路に出ると、もう半原のバス停までは僅かな距離でした。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_01_03/mt2008_01_03.html#20080126

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