旧篠ノ井線廃線敷きウォーク [付録]夜の八島湿原


- GPS
- 02:06
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 99m
- 下り
- 105m
コースタイム
天候 | 昼/晴れのち雨、夜/雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
JR明科駅前の国道19号を北上、木戸交差点を右折して県道403号に 数キロほど登った県道の右脇に「駐車10台」の表示あり ◎八島湿原 ビーナスライン沿いに、無料駐車場完備のビジターセンターがある ピーク時は駐車待ちの列ができるが、夕方には渋滞も解消される |
コース状況/ 危険箇所等 |
■旧篠ノ井線廃線敷きウォーキングコース ◎平坦で歩きやすいコース 1988年に新線敷設で廃線になった旧篠ノ井線(国鉄)の軌道跡をめぐるコース。 JR明科駅〜第2白坂トンネル(約6km)。廃線敷きなので、平坦で緩い勾配です。 漆久保にも駐車場があり、第2白坂トンネルとの往復3kmなら、軽い散歩にも。 コースマップは → http://www.azumino-e-tabi.net/co0+index.id+2.htm ◎危険箇所 まったくありません。 ■八島湿原 ◎Full Moon Meeting ビジターセンター主催。満月の夜、ガイドつきで八島湿原の一画をめぐる。 観月会というよりも、夜の湿原を静かに安全に味わう趣向と考えた方がいい。 曇天で月が見えなくても実施することがある。保険料込みで大人 \2,500。 ◎危険度 経験と知識が豊富なガイドが同行するので、基本的は安全。 ただし、野生動物の動向や足元には要注意。夜の単独行はお勧めできない。 |
写真
感想
【昼の部】
夏の休暇も最終盤。疲れを残さない程度に体を動かしながら自然に触れようと、廃線敷きウォークなるものへ。
廃線敷きは、1988年にルートを移設・電化した旧国鉄篠ノ井線の軌道跡を活用した片道6kmほどの平坦な道です。
純然たる「ヤマ」ではありませんが老若男女が安心して楽しめる快適な散策コースなので、「レコ」を残します。
起点の明科駅から先のコース上に公共交通機関はアクセスしていないので、往復の約12kmを歩くのが基本です。
途中の漆久保トンネル近くに10台程度を収容できる駐車場があると知り、直感的にスタート地点を変更しました。
全長約6kmの終点・第2白坂トンネルまでの往復3km弱、反対の明科駅までの往復なら8km余り。双方にトンネルあり。
歩き始めたのは明科駅方向。下り勾配は8.2‰(パーミル)、と言えるのは鉄道の勾配標識が残っていたからです。
八ケ岳でも随分とトンボに出会いましたが、ここでは本当の赤トンボが。ツユクサの青色との対比がきれいです。
童心に返ったのか、道端に信号機を見つけると思わずよじ登ってしまいました。これ、何と人生の初体験でした。
かなり強い日差しですが、それが木漏れ日となり、むしろ鮮やかな光のコントラストが心地よく感じられます。
ところどころにトイレがあり、中でも「けやきの森自然園」のロッジ風水洗トイレは新しく、驚くほどの清潔さです。
東平では、お茶のサービス(全体として有料か無料化確認せず)をする場所も。常念岳の絶景ポイントだそうです。
明科駅まで1km余りの地点にあるのが三五山(さごやま)トンネル。昨春から通行可能になった由。風情があります。
外から見ると真っ暗ですが、近づくとセンサーが反応して電灯がつきます。全長152mの短いトンネルを進みます。
出口から見渡す視線の先には北アルプスが連なると聞きましたが、あいにく、この日は霞んでいて残念でした。
それどころか、何だか空模様が怪しくなってきました。西の方から黒ずんだ雲も。明科駅まで歩調を速めます。
道を間違えて、国道19号に出てしまいました。しかし、初めての街。復路と違う景色を見られたと思えばいい。
明科駅では、特急の通過を待つ上り下りの鈍行列車が停車中です。待合室で廃線敷きのマップをもらいました。
復路は正しいコースを歩きます。跨線橋を渡って山側の道を進むうちに、早くもパラッと雨粒が落ちてきました。
もう少し持つと思っていたのに……。時折、駅方向へ下ってくる人とすれ違うと、みんな先を急いでいる風です。
幸いにも雨は止みましたが、歩き始めたときのような強烈な日差しは戻ってきません。蒸し暑さは増してきます。
娘と妻の後について、緩い勾配を今度は逆に登っていきます。足元に気を配る必要がない分、景色を味わえます。
いまは緑の木々も、あと1カ月もすれば色づくのでしょう。空気が澄んだ紅葉の季節は素晴らしいのでしょうね。
蕎麦を出す店があるようです。徒歩3分、と。心惹かれるものはあるのですが、空模様が気がかりで断念しました。
漆久保まで数百メートル。再び雨粒が落ちてきました。のんびり歩きの家族2人も、早い足取りで大股になります。
そして、来た! まず、葉っぱを叩く雨音がパラパラ。あっという間にザァーッという激しく重たい音になります。
私は2人を追い越し、ひとり車に飛び込みます。息せき切って後続の2人が車内に入るや、滝のような土砂降りに。
あぁ助かった。そして、残念。あと40分早く歩き始めていれば全コースを踏破できていたのに。でも、助かった。
交錯する思いを抱きながら体を拭き終え、車を発進。すると、100mほど先の漆久保トンネル出口に雨宿りの人影が。
家族の制止を振り切り、車外に出てカメラを構えました。背後から、メェ〜。振り返ると山羊も雨宿りをしていました。
やはり秋か冬に再訪したいものです。景色の変化が楽しみです。明科まで列車で来れば、蕎麦と酒を味わえるし。
【夜の部=付録】
八島湿原の駐車場に着くまでに空模様はいったん回復したのですが、あいにく夕方から再び天気は崩れました。
ただし、催しは決行。雲に覆われても満月が放つ光量はたいへんなものだと再認識する得難い体験をしました。
これで空が晴れたらさぞかし素晴らしい光景を目にできるのでしょう。やはり次回に期待が膨らみました。
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廃線敷きウォーク
ツユクサ、派手なお花
ユウガギク(柚香菊)は、漢字の通り、柚子の香りがするのですね!初めて知りました
一見、野草を愛でながらの散策コースに見えますが、実は嘗て線路であったという名残が随所にあり…素敵なルートです
当時の列車が走っていた様子を、想像しながら歩くと楽しそうですネ
赤城の方にケーブルカーの廃線跡がある様なので、山行の際に辿ってみたくなりました
pippiさん、コメントありがとうございます。
廃線敷きウォーク? 初めての経験に実はワクワクしていました。
土砂降りの雨に見舞われて完歩できなかったのが少し残念ですが、
半ば童心に返りながら、心地よい散策を楽しむことができました。
各地の山歩きのコースには、いくつかの廃線跡があるようですね。
稲子湯から中山峠に登る途中の森林鉄道跡も訪ねてみたいと思います。
乗り鉄、撮り鉄……。すると、「歩き鉄」という範疇もあるのでしょうか。
周囲の紅葉を眺めながら落ち葉を踏みしめる季節は格別かもしれません。
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