三ツ峠山(北口登山道 → 三ツ峠山 → 河口湖駅)


- GPS
- 05:39
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,244m
- 下り
- 1,079m
コースタイム
北口登山口 09:05
白竜の滝 10:35
御巣鷹山 11:20-11:30
開運山 11:40-11:50
木無山 11:55-12:00
霜山 13:00-13:05
天上山 13:40-13:50
河口湖駅 14:20
天候 | 午前中はほぼ快晴で、午後になっても少し雲が出てきた程度。空気が澄んで展望も申し分ありませんでした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2007年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
都留市駅 08:20-(富士急バス)-08:40 宝鉱山バス停 (帰り) 富士急線 河口湖駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登りに歩いた北口登山道は、終始急坂が続きますし、やや不明瞭になる地点もあるほか、沢を横断する箇所のいくつかが悪場になっていて、やや難易度の高いルートでした。 一方、下った府戸尾根は、ほとんどが穏やかな道で、足への負担をほとんど感じませんでした。ただし距離が長い上に、これといった見所は少なくて、人によっては退屈を感じるかもしれません。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 ※GPS導入前なので、ルートは推測です。 |
予約できる山小屋 |
三つ峠山荘
|
感想
三ツ峠山は昨年7月に、やはり北口登山道からトライしていたものの、白竜の滝を過ぎた先で登山道の続きを見失って、初の敗退となっていた山です。
ネットで今年に入ってからの山行記をいくつかチェックしたところ、特に道が分かりにくいという記述が出てこなかったので、今回も昨年と全く同じルートでのリベンジに訪れました。
都留市駅から宝鉱山へ行くバスは、この日は私を入れて2人が乗りました。昨年は私だけでしたから、乗客倍増(?)です。
バスを降りてからは車道を歩きますが、昨年も荒れていたその車道は、その時の記憶とは比べものにならないほど、さらに荒れていました。
9月に関東を直撃した台風9号の影響らしく、随所で道の脇の小沢から土砂が流れ込み、もはや車で通行するのは不可能な状況です。
それでも歩く分には支障はなく、30分ほどで登山口に到着して、そこから登山道に入ります。
登山道を少し歩いて振り返ると、バスのもう1人の乗客だった男性も登山口に到着したところでした。
ただしこの男性を見たのはこの時が最後になるので、私と同じルートに続いたのか、さらに車道を進んで送電線巡視路のルートに向かったのかは不明です。
結局その後は頂上直下の稜線に出るまで誰とも会わないままで、平日だった前回ばかりか休日のこの日も、北口登山道はとても静かだったのでした。
北口登山道は、はじめは昨年の印象とあまり変わらない様子でした。
比較的急な登りが続き、足元が不安定な箇所も多くて神経を使いますが、「これより千段の滝始まり」の標識以降は、初滝をはじめとする美しい沢沿いの景観が目を楽しませてくれます。
水神の祀られる小さな祠を過ぎると、あと何年持つだろうかと心配になる変形した鉄バシコを筆頭に、ロープの下がる急坂が連なるこのコースの核心部へと入っていきます。
すると、その先は次第に荒れている箇所が多くなりました。特に沢を横切る地点がことごとく悪場になっています。
台風による大雨で、上流から押し流されてきた岩石が沢を埋め、また沢自体が深くえぐられたりしたようで、沢への取り付きが滑りやすい急斜面になっているのです。
手掛かりに乏しい箇所にはロープが張られていて、それほど難儀する箇所はありませんでしたが、元々あまり一般向けとも思われないこのコースの難易度が、さらに上がってしまったような印象です。
倒木などに行く手を塞がれて、道の続きが不明瞭になることも少なくなく、次の標識を見るまでは不安を感じつつ歩くような区間もありました。
そしていよいよ、見覚えのある「白竜の滝」の標識の地点まで来ました。昨年は道の続きを見つけられずに、せっかくここまで登っておきながら、引き返さざるを得なかった地点です。
ところが、同じ失敗を繰り返さないように、周囲を慎重に見渡そうとしたその矢先、あっけなくここで右に折れる明瞭な道が見つかってしまいました。
あまりの分かりやすさに拍子抜けするほどです。こんな、探そうとしなくても見つかるような道を、昨年は見逃していたのでしょうか。
ここまで沢沿いを縫ってきた道は、ここで突然沢から離れて尾根筋へと進路を変えています。もしかすると昨年は、沢沿いにばかり目が行ってしまっていたのかもしれません。
沢を離れると、不明瞭な箇所や悪場はなくなって、安心して進める道に変わりました。それでも急坂は緩むことがなく、引き続き滑りやすい所ではたびたびロープを見かけます。
結局登山口から頂上直下まで、ほぼ変わらない調子で急坂が続いたのでした。また全般的に眺望もほとんどなく、頂上も直前になって僅かに樹間から覗くことができた程度です。
やっとの思いで稜線に上がると、そこはもう御巣鷹山の電波塔のすぐ下でした。
御巣鷹山・開運山・木無山の三山をすべて登ってこそ「三ツ峠に登った」と言えると思っているので、ここで稜線を右に折れてまずは御巣鷹山へ向かいます。
ただでさえ狭い御巣鷹山の頂上は、そのほとんどが電波塔の敷地で占められていました。登山者が憩えるスペースはほとんどなく、山頂を示す標識類も一切見当たりません。それ故か人気もなく、訪れる人もまばらです。
展望も建物のない西側に限られますが、南アルプスはかなりの部分が見えていて、高い峰々の頂上部が薄く雪化粧をしているのが分かります。また一部が見えている北アルプスは、すでに全山が白銀の世界のようでした。
次いで最高峰の開運山へ向かうと、こちらは電波塔等の建物よりも一段高い所が頂上となっているため、ほぼ全方位の展望が得られて圧巻です。中でも雄大な姿を間近に拝める富士山が印象的でした。
さすがに絶好の行楽日和だけあって人も多いですが、そこそこ広さのあるこの頂上では、その展望を存分に楽しむことができました。
木無山へは、少し大きめに下って四季楽園の前を通り、僅かに登り返すとすぐの距離です。
だだっ広いため、あまりピークらしい感じのしない頂上は、開運山に人が集中するためか落ち着いて過ごせる感じの場所でした。
近くには四季楽園や三ツ峠山荘もあって、それらの前でくつろいでいる人数のほうが、木無山の頂上にいる人数より多かったのではないでしょうか。
三ツ峠山から河口湖駅へのルートは、急な箇所の全くない、なだらかで歩きやすい道が続いて、登ってきた北口登山道とは見事に好対照でした。
ただしずっと森の中を進むために展望がほとんどなく、そのほかの見所も特にないので、人によっては長いだけで退屈だと感じるかもしれません。
道は概ね尾根の一段下に付けられていて、稜線上のピークはその多くを巻いてしまいます。
途中にある霜山も巻いているらしかったので、高度計の値が1300m近くなったあたりから、それらしいピークへの寄り道を試みます。
登山道を左に外れる微かな踏み跡を追って、最初に寄ってみたピークには、境界標が立っているだけ。どうやらハズレだったようです。
その直後に再度左手へ、ほとんどないような踏み跡を頼りに強引に入ってみると、なんとこれが正解で、その先に「霜山 1309.7m」の標識を発見です。
そこには頂上標識のほか、カチカチ山ロープウェイの案内標識もあって、かつてはそこが登山道上にあったことを窺わせています。
現在でも、巻いている登山道は樹木の間から間近に見えていて、高低差もほんの2〜3m程しかないようなので、別に巻くようにしなくても良かったのでは、という印象でした。
実際にはここを通って歩く人も少なくない模様で、特に反対方向の天上山側から登って来た場合には、霜山へ分かれていく踏み跡も比較的明瞭でした。
霜山を過ぎても、しばらく緩やかな下りが続いた後で、車道を横切った先で右に巻き道を分けると、天上山への登りに変わります。
2つ目のピークが天上山で、展望はほとんどありませんが、すぐ下のロープウェイ駅から上がってきたらしい一般観光客の姿が何組か見られました。
あとは、ロープウェイの駅前を通り、天上山あじさい公園の中の階段状の遊歩道を下って、河口湖駅へと向かいます。
駅に着くと、ちょうど次に出る列車がJR線直通のホリデー快速というナイスなタイミングでした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2007_10_12/mt2007_10_12.html#20071021
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